第13話:母と子の絆
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
市立病院。久しぶりに来たなぁ。
螢子ちゃんのお母さんが倒れた時以来…か。
そこそこに大きな病院なので、相変わらず人も多い。
南野君がいるとしたら、お母さんの病室かな。
『すみません…あの、南野さんの病室って…』
「南野さんは、501号室です。このままエレベーターで5階へ上がって下さい」
『ありがとうございます』
1階のナース室を訪ねた後、タイミング良く来たエレベーターに早速乗り込んだ。
『ふぅ~~…』
エレベーターが、上がるにつれて緊張が走る。
心臓が…バクバクする。
あ!そういえば何のお見舞いも持って来なかった…しまったなぁ…。
チンッ
そんなことを考えていると、あっという間に5階へ到着した。
『え、えっと…501号室は…ここか』
南野と名前が書かれたプレートがある。2人部屋の窓際か…。
今は南野君のお母さん以外、誰も入院していないみたい。
うぐぅぅぅ、き、緊張するよぉぉ~!
ガッシャン!!!
『え!?』
何かが床に落ち、鈍い音を立てた。それは明らかに、501号室からだった。
『だ、大丈夫ですか!?』
部屋に入り、ベットカーテン越しに声を掛けた。
「あ、水をこぼしちゃって…」
カーテン越しに聞こえる、か細い女性の声。
足元を見ると、落としたコップとそこから水が溢れて、床を濡らしている。
『ごめんなさい…カーテン開けますね!』