第13話:母と子の絆
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから、2日後のこと。
雲ひとつない快晴の午後。
突然、A組の先生から職員室に呼び出された。
『……何ですか。それ?』
「これ、南野の家まで届けに行ってくれないか?」
自分には全く関係のない、A組のプリントを差し出される。
どうやら南野君宛のプリントらしいけど…
だからって…何で私が届ける…!?
『え、南野君は学校に来てないんですか…?』
「ああ。昨日からまた休んでてな。だからそのプリント、群青に届けに行って欲しいんだよ」
『いっいやいや、あの!私A組じゃないですし…何で私に頼むんですか!?』
慌てふためく私の顔を見て
先生は、ニヤニヤした嫌な笑みを浮かべた。
「だってぇ~お前達…付き合ってるんだろう?」
…つ、付き合っ!?は!?
『何ですかそれ!?誰かがそう言ったんですか!?』
「一昨日、うちのクラスの女生徒達が嘆いてたぞ。南野と群青が、仲良く手を繋ぎながら歩いてたって。なんだ?付き合ってるわけじゃないのか?」
一昨日…。
正確には、手を繋いでたんじゃなくて…手を握られていただけなんだけど…。
でも、そうだよね。色んな人に見られてたよね。
奈由は、迂闊なことをしたと、おもわず頭を抱えた。
すると先生は、奈由の手に、無理矢理プリントと南野の住所が書かれたメモを押し付けた。
「まぁ付き合ってなくても何でもいいが、とにかくそれ!南野に渡してくれよ!頼んだからな!」
『え!?ええ!?そ、そんな、先生~!』
それ以降は、こちらの言い分など一切聞き入れてはくれず
奈由は、仕方なくメモを頼りに南野の家へ向かうことにした。
ど、どうしてこんなことに…。