第12話:温もり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一口目を飲み込んだところで、南野が口を開いた。
聞かれると、覚悟はしていたけど
いざ聞かれると…動揺する気持ちが抑えられない。
どうにか、誤魔化さなきゃ…
その刹那…ふいに横目で、南野の姿を捉えた。
そこには
ひたすら下を俯く、浮かない顔をした南野がいた。
『………っ…』
奈由は、ギュッと目を瞑り、視線を外す。
目の奥から熱いものが、込み上げてくるのを感じた。
瞳に映った南野君の姿が、まるで、儚く。
まるで、脆く見えた。
『ごめんなさい……』
力なく呟いた奈由の言葉に、南野は反応し、俯いていた顔を上げた。
「…何故、謝るんですか?」