第12話:温もり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
中は、びっしりと置かれた、膨大な資料の山。
カーテンで、窓の光は遮断されて、昼間だというのに暗く感じる。
お昼で賑わっている生徒達の声も、この部屋には殆ど届かない。
奈由に続いて、南野も部屋に入ると
ドアを、ソッと静かに閉じた。
コロッケパンを買ったら、教室に戻るつもりだったのに…
どうして、私
今、南野君と2人きりでいるの…?
動揺が隠せず、うまく南野の顔を見ることができない。
すると、南野はコロッケパンを奈由に手渡した。
『あ……お、お金払うよ…』
「いえ、大丈夫です」
南野は、お金を払おうとする奈由に、スマートに断りを入れ
部屋の中に乱雑に置かれていた二脚の椅子を横並びにして
そのうちの1つに、腰掛けた。
流れ的に、もう一脚ある椅子に、奈由が座る感じだ。
奈由は、並べられた椅子に、チョコンと大人しく腰掛けた。