第12話:温もり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちょ、ちょっと!?奈由、どうしたの!?」
「そ、その首…」
「昨日は、無断で学校休んでたし何かあったの!?」
朝から、教室中に響き渡る大きな声。
この明るくて大きな声のおかげで、眠気がスッキリと覚める。
私にとって、一番有効な、目覚まし時計かもしれない。
私の、大事な友達の声。
『朝から元気だねぇ…』
鞄を机の横に掛け、自席に着くと
お馴染み仲良し4人組は、奈由の席に引き寄せられるように集まった。
「だ~から、首!どうしたの!?」
『ちょっと怪我しただけだよ。全然心配することないよ』
ぼたんに巻いてもらった包帯のおかげで、痣は見えない。
心配してくれている友達に、本当の事が言えないのは申し訳ないけれど…
これだけは、隠し通さなくちゃ。
私は、笑顔いっぱいに4人の心配を振り切った。