第11話:溢れた葛藤
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ごめんね…上手く答えられなくて…』
奈由は、一頻り泣いた後、涙を拭い俯いていた顔を上げた。
乱れた心を整えるように、ひとつ大きく深呼吸をし
落ち着いたトーンで、ぼたんに話した。
『…でも、信じてほしいの。例え、私が妖怪だったとしても…私は、ぼたんちゃんや幽助君の敵じゃない!それだけは信じてほしいの…』
必死に懇願する奈由。
その真剣で強い眼差しを、ぼたんはしっかりと受け入れる。
「あたしは、決して奈由ちゃんの事を敵だなんて思ってないよ。それは、勿論…幽助も同じ気持ちさ」
『ぼたんちゃん…』
「幽助が今日勝てたのも奈由ちゃんのおかげだ。本当に…ありがとうね」
それは、ぼたんの心からの言葉だった。
悪い妖怪もいれば、良い妖怪もいる。
ならば、奈由は、きっと後者だ。
たった2日の付き合いでも、それぐらいはわかる。
すると、だいぶ落ち着きを取り戻した奈由は、ぼたんに素朴な疑問を投げかけた。
『ねぇ…ぼたんちゃんと幽助君はあの妖怪達を倒して…どうするの?
ぼたんちゃん達があんな危険な目にあってまで戦っているのは、何か理由があるの?』