第1話.掴まれた左腕
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……待ってくれ」
ガシッ
効果音に例えるなら、やっぱり、この音が一番しっくりくる。
屋上の扉を出ようとしていたのに
ああ、また…この感じだ。
昨日と同じ。
私は左腕を…捉まれる。
私は、強く握られた腕の先へと視線を送った。
「勘違い…なんかじゃない」
そこには今にも吸い込まれそうな、彼の瞳。
嘘をついている目じゃない。
それだけは、わかった。
だけど…
私は、木花なんて人ではない。
――それも嘘ではない…のに。
~続く~