第11話:溢れた葛藤
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ちょっと…もう!幽助君ってば!私達の肩に、捕まってって!』
「そうだよ!ほれ、幽助!」
「っだー!!んな、かっこ悪りぃことできっかよ!つうか、ぼたんは兎も角…奈由は怪我人だろが!自分の心配してろっての!」
奈由とぼたんは、ズタボロ状態になった幽助を何とか支え歩こうとするが、コノザマだ。
触らせてくれようともしない。
何とか森を抜けて、街まで出てきたのはいいものの
やたら、傷だらけの幽助は、通行人の注目の的になっている。
奈由達3人は、身体の治療をするために
一先ず、幽助の家へと向かうことにした。
だが、身体を酷使し立っているのも、やっとな幽助を連れて歩くのは
亀の方がよっぽど早く着くのではないかと思うほど…とにかく、ゆっくりとした歩みだ。
肩を貸そうとすれば
「だーかーら!やめろっつの!!」
…意地っ張り。
ピーピーピー!!
「な、なんだ!?」
突然、幽助の腕に付けられた腕時計が、アラームのような大きな音を響いた。
『どうしたの?…何これ?』
「い、いや…これは…」
問いかける奈由の言葉に、しどろもどろになる幽助は、辺りをくまなく見回し始めた。
ぼたんも、幽助と一緒に、辺りを見回している。
2人の間にだけ、やたらと緊迫した空気が流れて
全く状況のわからない奈由は、頭にクエスチョンマークを
浮かべながら
とりあえず自分も…辺りを見回してみることにした。