第11話:溢れた葛藤
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「奈由ちゃん…首が…!」
ぼたんちゃんがそう言って、私の首を驚いた顔で見つめた。
その頃には、やっと過呼吸も落ち着いて、平常心を取り戻していた私は
鞄から手鏡を取り出して、自分の首元を見た。
そこには、剛鬼に首を締められた、手の跡がクッキリと残っていた。
忘れてしまいたいのに
まるで忘れることを、許してくれないかのように
争った証が、私の首に
赤く染まって、深く深く刻み込まれていた。
私は、ソッと…鏡を閉じた。