関連用語集

【国務会議】
伝承法による帝位継承と領土拡大の進展に合わせて創設された国政の最高機関。

2代ジェラール帝時代に構想され、3代ヘクター帝時代に創設された。

当初は議長、副議長及び10名の閣僚で構成された“内閣的な”機能で発足。

その際初代レオン帝以前からの貴族層からの閣僚指定はあえて限定し、新興貴族層を中心にした新時代にふさわしい体制確立を企図。


時代が進むに連れて異種族を含む帝国編入地域の代表や新閣僚新設により定員が増え、最終的に30数名の規模となり、後年の共和政における”議会“の原型となる。


一方でかつての新興貴族層も時代を経て門閥保守化することで国政に停滞を招いたため、
当時の議長ライブラが新たに改革系の人材を会議内に送り込んだことで、門閥保守派と対立。

結果的に国務会議内の保革政争が帝政中期の国政を象徴することになり、
この状態が16代ポール帝による門閥保守派支配打破と保革共存体制(改革派、門閥穏健派及び異種族勢力)まで続く。


ポール帝の治世後期には、“議会化”しつつあった会議内から議長以下主要閣僚を選抜して、補佐に特化した内閣要素を別途取り出す等の処置も取られている。



なお国務会議の歴史の中で、皇帝の補佐に徹するか、或いは国務会議が国務の前面に出てくるかは、ひとえに議長の個性による為、
時代によっては皇帝(帝権)と議長(臣権)が対峙したり、
議長が前面に出て国政を統括することもあった。


毎週定められた定例閣議や緊急時の臨時閣議を通じて、あらゆる国務や勅令が審議され、最後に皇帝が裁可することで成立する。

議長は閣内を取りまとめて皇帝の補佐や閣僚を通じた国務の実施を監督する。
閣僚を含めて任期の指定はないが、皇帝が任命・罷免を行う。
万が一閣僚が辞任しなくても、皇帝が新閣僚を任命すれば自動的に失職する。


また皇帝のみが有する統帥権(陸海軍の指揮権)も、議長が皇帝退位直後等の場面で緊急避難的に代行することが認められているが、
皇帝自身の意思薄弱(例 即位直後のポール帝)の場合は議長が特例的に(ある意味非合法)統帥権を行使する例もあった。





【近衛軍団】
帝国軍内の精鋭が選抜された皇帝直属の精鋭部隊。インペリアルガードとも言われる。

戦時は皇帝の護衛や皇営警護、平時は皇帝や一家の警護に加え、皇宮警備、帝都内の治安維持、バレンヌ半島内の主要街道の巡回や拠点駐屯による警備を行う。

帝都の軍団本営以外に湊町ソーモンや街道沿いに複数駐屯地を持つ。


2代ジェラール帝時代に、傭兵ヘクター自ら試験と腕試しで選抜した皇帝直属の護衛部隊が発祥
(この由来から歴史的にヘクターを初代団長として定義)

ジェラール帝死後に軍団として制度化され、第2代軍団長である軽装歩兵ジェイムズが実質的創設者として編成、軍装、選抜要領等を確定させた。


その能力と皇帝への忠誠心から、後年には軍団出身者から皇帝を輩出している。
(9代オライオン帝、10代ベア帝、11代フランクリン帝)


人員規模としては時代毎に差異はあるが、1万5千から3万の範囲で収まっている。

軍団の編成上、歩兵、騎兵、弓兵、術士部隊、補給部隊だけでなく、式典や叙勲の際に演奏を担任する軍楽隊を有する。

近衛軍団特有の装備、特に銀色の鎧兜が有名。
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