「Heros」
帝国暦213年ーーーー
七英雄ダンタークが10万ものモンスターを率いて再びナゼール海峡を超え、
復旧直後の要塞“鷲の巣”に襲来した。
その直前、
フェルナンドは娘ウィーゼルに皇帝ポールへの親書と亡きスネイルが遺していた未開封の皇帝宛親書を託し要塞を脱出させる。
フェルナンドは要塞守備隊の兵士に脱出希望する者は申し出るように伝えたが、
誰1人として名乗り出ることなく、
駆けつけたエイリーク率いるサイゴ族の精鋭達に自ら参加を直訴したクラックスを加え、
守備隊一丸となり10数倍の外敵に対して過酷な防衛戦に突入する。
『天上にいる英霊達よ、照覧あれ!!
我等“鷲”の軍旗の下、
命をかけて国土を防衛することを誓う!!
全軍、モンスター一匹たりともこれより北への侵入を許すな!!』
『オオオオオ―――ッッ!!』
ーーーー帝都では前回同様、国務会議主導による情報統制と“鷲の巣”切り捨てが決定していたが、
当時国務会議により皇宮内に幽閉されていたライブラが残り少ない命を術エネルギーに変えて一時的に若返り、”術士界の双璧”と言われた全盛期の力をもって重囲を突破、
疲労困憊の中で親書を届けにきたウィーゼルと共に皇帝ポールに拝謁、
そこで初めて亡きスネイルの親書が白日の下で明らかになる。
『・・・我が友フェルナンドこそ国家の柱石、我亡き後必ず外敵を撃ち破ってくれましょう。
・・・死後の守備隊の名誉に格別のご高配を―――』
フェルナンドもウィーゼルに預けていた自身の親書で、玉砕覚悟で外敵と刺し違え英霊に報いることを明らかにしていた。
直後ライブラは消滅寸前の身体のまま、
孫同然の存在だったポールに最後の言葉を残し“消滅”する―――――
『陛下はお優しい・・・・優しき皇帝こそ真に強い皇帝だということを忘れないでください・・・』
『いやだ爺、行っちゃいやだ!!!』
ーーーー直後 ポールは文字通りの“覚醒”を遂げ、七英雄ダンタークとの全面対決を宣言する。
『帝都の全軍をもって、七英雄ダンタークを迎え撃つ!!!
我が旗を先頭に直ちに出撃、ナゼールに向かう!!』
驚愕する門閥貴族達をよそに 居並ぶ将軍達は皇帝ポールの下に結集、
『皇帝陛下の勅命、謹んでお受けいたします。
我等一同、陛下と皇帝旗の下で戦うことをここに誓約いたします!!!』
『オオオーーーーッ!!』
ポール率いる12万の帝国軍は、バレンヌ半島を南下。
ルドン高原で立ち塞がるモンスター群を蹴散らすや、電撃的な速度でナゼール平原に来援した。
ーーーー同時期陥落寸前の要塞内で、
七英雄ダンタークと激闘を繰り広げていたフェルナンドとエイリークの前で、
少年クラックスが“覚醒”を遂げる。
亡きキグナスの魂が本来彼が受け継ぐはずだった力を息子に引き継ぐことで、祖母サファイアや恩師ライブラも上回る術エネルギーを解放し、
術法の詠唱省略により凄まじい炎の力を駆使してダンタークを圧倒する。
『このエネルギーは・・・小僧ぁぁ、貴様一体・・・』
『我こそは“双璧”の魂を受け継ぐ
“英雄”キグナスの息子 クラックスだ!!』
激闘の果てに七英雄ダンタークを粉砕したクラックスと、
自ら帝国軍を率いて国土防衛を成し遂げた皇帝ポール。
ライブラが見いだし夢を託した若者達が、
新たなる時代の扉を開いたのである―――――
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七英雄ダンタークが10万ものモンスターを率いて再びナゼール海峡を超え、
復旧直後の要塞“鷲の巣”に襲来した。
その直前、
フェルナンドは娘ウィーゼルに皇帝ポールへの親書と亡きスネイルが遺していた未開封の皇帝宛親書を託し要塞を脱出させる。
フェルナンドは要塞守備隊の兵士に脱出希望する者は申し出るように伝えたが、
誰1人として名乗り出ることなく、
駆けつけたエイリーク率いるサイゴ族の精鋭達に自ら参加を直訴したクラックスを加え、
守備隊一丸となり10数倍の外敵に対して過酷な防衛戦に突入する。
『天上にいる英霊達よ、照覧あれ!!
我等“鷲”の軍旗の下、
命をかけて国土を防衛することを誓う!!
全軍、モンスター一匹たりともこれより北への侵入を許すな!!』
『オオオオオ―――ッッ!!』
ーーーー帝都では前回同様、国務会議主導による情報統制と“鷲の巣”切り捨てが決定していたが、
当時国務会議により皇宮内に幽閉されていたライブラが残り少ない命を術エネルギーに変えて一時的に若返り、”術士界の双璧”と言われた全盛期の力をもって重囲を突破、
疲労困憊の中で親書を届けにきたウィーゼルと共に皇帝ポールに拝謁、
そこで初めて亡きスネイルの親書が白日の下で明らかになる。
『・・・我が友フェルナンドこそ国家の柱石、我亡き後必ず外敵を撃ち破ってくれましょう。
・・・死後の守備隊の名誉に格別のご高配を―――』
フェルナンドもウィーゼルに預けていた自身の親書で、玉砕覚悟で外敵と刺し違え英霊に報いることを明らかにしていた。
直後ライブラは消滅寸前の身体のまま、
孫同然の存在だったポールに最後の言葉を残し“消滅”する―――――
『陛下はお優しい・・・・優しき皇帝こそ真に強い皇帝だということを忘れないでください・・・』
『いやだ爺、行っちゃいやだ!!!』
ーーーー直後 ポールは文字通りの“覚醒”を遂げ、七英雄ダンタークとの全面対決を宣言する。
『帝都の全軍をもって、七英雄ダンタークを迎え撃つ!!!
我が旗を先頭に直ちに出撃、ナゼールに向かう!!』
驚愕する門閥貴族達をよそに 居並ぶ将軍達は皇帝ポールの下に結集、
『皇帝陛下の勅命、謹んでお受けいたします。
我等一同、陛下と皇帝旗の下で戦うことをここに誓約いたします!!!』
『オオオーーーーッ!!』
ポール率いる12万の帝国軍は、バレンヌ半島を南下。
ルドン高原で立ち塞がるモンスター群を蹴散らすや、電撃的な速度でナゼール平原に来援した。
ーーーー同時期陥落寸前の要塞内で、
七英雄ダンタークと激闘を繰り広げていたフェルナンドとエイリークの前で、
少年クラックスが“覚醒”を遂げる。
亡きキグナスの魂が本来彼が受け継ぐはずだった力を息子に引き継ぐことで、祖母サファイアや恩師ライブラも上回る術エネルギーを解放し、
術法の詠唱省略により凄まじい炎の力を駆使してダンタークを圧倒する。
『このエネルギーは・・・小僧ぁぁ、貴様一体・・・』
『我こそは“双璧”の魂を受け継ぐ
“英雄”キグナスの息子 クラックスだ!!』
激闘の果てに七英雄ダンタークを粉砕したクラックスと、
自ら帝国軍を率いて国土防衛を成し遂げた皇帝ポール。
ライブラが見いだし夢を託した若者達が、
新たなる時代の扉を開いたのである―――――
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