ラビットがライト向けと言い張る歴史同人誌〜マグやんを添えて〜
クラウが書庫に籠ってる。
それは別に珍しい事じゃない。
約束の時間になっても現れないと思ってたら没頭しすぎて時間失念してた…とか、割としょっちゅうだ。
まあ、読書家なんて大抵そんなもんなんだろうなってのはあたしにもわかる。
あたしは別に読書家じゃないが、ハマったらのめりこんじゃって云々、とか、経験が無い訳じゃない。
しかしまあなんと言うか…今のこの状態は、大分スイッチ入っちゃってんな、って感じ。
クラウ個人が好きで持ってるヤツはもちろん、場所が場所だけに(なんたってお姫様だからね、なんだかんだいっても)そこいらの図書館よりよっぽど充実してそうなこの書庫は、あれやこれや色々ありすぎて、あたしじゃただ居るだけで『本の壁』に圧倒されそうだ。
そこをちょこちょこ漁っては、気になったモノを手に取り、暫しの間ロッキングチェアに居座り、文字を追う目とページをめくる手以外は不動。
…うん、ダメだなこりゃ。
コレじゃ明らかに駄目だとわかったので、取り敢えず見なかった事にした。