第1章―少女ミズラ、海を超えて運命の場所へ―



これは、後の皇帝ミズラがアバロンに到着した、その日のこと。


小さな幸せの積み重ねから、大きな幸せを手にして、それを一度に失ったノーマッドの"少女"が、


巨大帝国の"皇帝"として戦いに生き、


ひとりの"女性"として静かに大地のものとなるまでの、
 

長いようで短い時の、始まりの瞬間。




本人も、周囲の誰もが知らない帝都において、"運命"の歯車は、ゆっくりと回り始めていた。




To be continued....?
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