惑星の夏、ふたりの朝
ターレスと二人で、
この惑星の朝を歩くのが好きだ。
空気は地球より少し軽くて、
風が触れるたびに草が低く揺れる。
遠くの空は淡い紫が残っていて、
夜と朝がまだ混ざり合っている。
けれど、この季節はもう暑い。
歩くだけで肌に熱がまとわりつく。
並んで歩くターレスの影が、
地面に長く伸びていた。
この惑星の太陽は昇り始めが強い。
「……朝からこれかよ」
ターレスがぼそっと言う。
その声に、私は小さく笑った。
少し先にある大きな樹の影へ入ると、
空気がひとつ冷たくなる。
この惑星特有の、
木陰だけが持つひんやりした匂いがした。
遠くで蝉に似た声が鳴いていた。
地球の蝉よりも低くて、
森の奥でゆっくり響く音。
冷たい水を飲むと、
喉の奥に落ちていく感触が気持ちよくて、
私は目を閉じた。
ふーっと息を吐く。
熱が少しだけ逃げていく。
そのとき——
影が、そっと重なった。
気配が近い。
でも、木陰の涼しさに溶けて
すぐには気づけなかった。
次の瞬間、
唇に、確かに触れる温度。
驚いて目を開けると、
ターレスがすぐ目の前にいて、
惑星の朝光を受けて悪戯っぽく笑っていた。
「油断しすぎだろ」
声は低くて、
完全に楽しんでいる。
遠くの森で鳴く低い蝉の声、
木陰の涼しさ、
ターレスの体温。
全部がゆっくり混ざって、
胸の奥が熱くなる。
ターレスはその変化を見て、
ほんの少しだけ目を細める。
「……朝はこういう顔すんのな」
惑星の光が揺れて、
ターレスの影が私の上に落ちる。
その距離のまま、
彼はしばらく動かなかった。
この惑星の朝を歩くのが好きだ。
空気は地球より少し軽くて、
風が触れるたびに草が低く揺れる。
遠くの空は淡い紫が残っていて、
夜と朝がまだ混ざり合っている。
けれど、この季節はもう暑い。
歩くだけで肌に熱がまとわりつく。
並んで歩くターレスの影が、
地面に長く伸びていた。
この惑星の太陽は昇り始めが強い。
「……朝からこれかよ」
ターレスがぼそっと言う。
その声に、私は小さく笑った。
少し先にある大きな樹の影へ入ると、
空気がひとつ冷たくなる。
この惑星特有の、
木陰だけが持つひんやりした匂いがした。
遠くで蝉に似た声が鳴いていた。
地球の蝉よりも低くて、
森の奥でゆっくり響く音。
冷たい水を飲むと、
喉の奥に落ちていく感触が気持ちよくて、
私は目を閉じた。
ふーっと息を吐く。
熱が少しだけ逃げていく。
そのとき——
影が、そっと重なった。
気配が近い。
でも、木陰の涼しさに溶けて
すぐには気づけなかった。
次の瞬間、
唇に、確かに触れる温度。
驚いて目を開けると、
ターレスがすぐ目の前にいて、
惑星の朝光を受けて悪戯っぽく笑っていた。
「油断しすぎだろ」
声は低くて、
完全に楽しんでいる。
遠くの森で鳴く低い蝉の声、
木陰の涼しさ、
ターレスの体温。
全部がゆっくり混ざって、
胸の奥が熱くなる。
ターレスはその変化を見て、
ほんの少しだけ目を細める。
「……朝はこういう顔すんのな」
惑星の光が揺れて、
ターレスの影が私の上に落ちる。
その距離のまま、
彼はしばらく動かなかった。
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