ターレスがほどけるのは、わたしの腕の中だけ
惑星の探索から戻ったターレスは、
歩き方に疲れが滲んでいた。
寝室の扉が閉まる音が響いた瞬間、
迷いなく腕が私を抱き寄せる。
そのまま寝台へ一緒に倒れ込んで、
背中に回された腕が離れない。
胸に触れる体温があたたかくて、
ターレスの呼吸が耳元でゆっくり落ち着いていく。
額にそっと口づけが落ちたあと、
腕の力がまた少し強くなった。
強く抱きしめるんじゃなくて、
“離す気がない”と伝えるための強さ。
そのままターレスが胸元へ顔を寄せてくる。
ためらいも隠しもしない動きで、
私の胸にそっと額を押し当てた。
疲れているはずなのに、
その仕草はどこか甘えるようで、
胸の奥が静かに熱くなる。
少し驚きながらも、
そっと声を落とした。
「疲れてるなら、一人で眠ったほうが落ち着く……?」
言った瞬間、
ターレスの腕がはっきり強くなった。
まるで、その言葉自体を拒むみたいに。
胸元に顔を埋めたまま、
低く、少し拗ねた声が落ちてくる。
「……俺を一人にする気なのか」
胸の奥がきゅっと熱くなる。
ターレスは顔を上げず、
胸元に額を押し当てたまま続けた。
「この時間を楽しみにしてるのは……オレだけか」
普段の彼からは想像できないほど素直で、
弱さを隠さない声だった。
そっとターレスの頭に手を添えて、
包むように抱き返した。
「わたしもターレスと二人きりのこの時間が好きだよ」
ターレスはその腕の中で、
ゆっくり息を吐いた。
まるで、ようやく帰る場所を見つけたみたいに。
「……なら、離れるな」
声は低くて、
でもどこか拗ねたような甘さがあった。
胸元に寄りかかる重さが、
ターレスの疲れをそのまま伝えてくる。
髪をゆっくり梳きながら、
この人を癒せるのが自分だけだと思うと、
胸の奥が静かにあたたかくなった。
やがて、部屋の静けさがふたりを包み込む。
窓の外では星の光がゆっくり流れて、
淡い明るさが寝室の輪郭をほんのり照らしていた。
船の微かな振動が遠くで響いて、
その揺れがターレスの呼吸と重なっていく。
夜の温度はあたたかく、
静かに癒されていく空気が満ちていた。
歩き方に疲れが滲んでいた。
寝室の扉が閉まる音が響いた瞬間、
迷いなく腕が私を抱き寄せる。
そのまま寝台へ一緒に倒れ込んで、
背中に回された腕が離れない。
胸に触れる体温があたたかくて、
ターレスの呼吸が耳元でゆっくり落ち着いていく。
額にそっと口づけが落ちたあと、
腕の力がまた少し強くなった。
強く抱きしめるんじゃなくて、
“離す気がない”と伝えるための強さ。
そのままターレスが胸元へ顔を寄せてくる。
ためらいも隠しもしない動きで、
私の胸にそっと額を押し当てた。
疲れているはずなのに、
その仕草はどこか甘えるようで、
胸の奥が静かに熱くなる。
少し驚きながらも、
そっと声を落とした。
「疲れてるなら、一人で眠ったほうが落ち着く……?」
言った瞬間、
ターレスの腕がはっきり強くなった。
まるで、その言葉自体を拒むみたいに。
胸元に顔を埋めたまま、
低く、少し拗ねた声が落ちてくる。
「……俺を一人にする気なのか」
胸の奥がきゅっと熱くなる。
ターレスは顔を上げず、
胸元に額を押し当てたまま続けた。
「この時間を楽しみにしてるのは……オレだけか」
普段の彼からは想像できないほど素直で、
弱さを隠さない声だった。
そっとターレスの頭に手を添えて、
包むように抱き返した。
「わたしもターレスと二人きりのこの時間が好きだよ」
ターレスはその腕の中で、
ゆっくり息を吐いた。
まるで、ようやく帰る場所を見つけたみたいに。
「……なら、離れるな」
声は低くて、
でもどこか拗ねたような甘さがあった。
胸元に寄りかかる重さが、
ターレスの疲れをそのまま伝えてくる。
髪をゆっくり梳きながら、
この人を癒せるのが自分だけだと思うと、
胸の奥が静かにあたたかくなった。
やがて、部屋の静けさがふたりを包み込む。
窓の外では星の光がゆっくり流れて、
淡い明るさが寝室の輪郭をほんのり照らしていた。
船の微かな振動が遠くで響いて、
その揺れがターレスの呼吸と重なっていく。
夜の温度はあたたかく、
静かに癒されていく空気が満ちていた。
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