光りの大空
✻日常編✻
オリジナルと原作をMIXして書いてあります。
「運動は出来ない。勉強も駄目。友達も1人もいない。ついたあだ名がダメツナって。弟の情報は一切無しってどういう事だ?」
リボーンはボンゴレから依頼された時の事を思い出す。
「リボーン、キミに依頼したい事がある。日本に行き次期ボンゴレ10代目候補を育てて欲しい」
「それは誰だ?」
「家光の息子で沢田綱吉君だよ」
「家光の?確か家光にはもう1人息子がいなかったか?」
「確かにいるが彼には手を出してはいけないよ。そんな事をしたら綱吉君が怒り大変な事になる」
「大変な事?」
「リボーン、決して忘れないでくれ。弟の律矢君には手を出してはいけない」
そこで会話が終わり家光が9代目の執務室に入って来て綱吉達のデータを渡されリボーンは日本にわたる。
家光は家族に全てを話し家庭教師が住み込みで来る事を話してあるとリボーンは聞く。
リボーンは日本に着くとまずは並中に向かう。
まずリボーンは1年A組の教室が除ける木の上に行き教室を覗く。
しかしそこには綱吉達の姿は無かった。
「何処にいるんだ?俺の教え子は?」
その頃綱吉達は屋上で昼寝をしていた。
リボーンは仕方なく学校中を気配を消して探し出す。
暫くして学校中を探し終え屋上に向かう。
「誰か来る……」
「…………………」
ガチャ!
「ここにいたのか」
リボーンは柵に寄りかかって昼寝をしていた、綱吉達を見付ける。
「アルコバレーノリボーン」
「そうだぞ。お前達が沢田綱吉と沢田葎矢だな?」
「葎矢、先に応接室に行ってお茶の用意していて?」
律都は頷き屋上を後にする。
「……父さんから、話しは聞いてる。家庭教師としてマフィアのボスとして俺を指導する為に来たんだろ?」
「あぁ、3人の候補者が全員死んだことでお前しか残ってねぇんだ」
「知ってる。父さんに聞いて。1つだけ約束して欲しい。葎矢には手を出すな。もう出したら家庭教師を辞めて貰う」
綱吉は睨みながらリボーンを見る。
「…分かったぞ。10代目候補はお前だ。俺はお前の家庭教師だ」
「今日からよろしく」
「あぁ、それより授業には出ないのか?」
「出ない。つまらないから」
「まぁ良い…俺は今から沢田家に行ってママンに挨拶して来る。帰ったら勉強するぞ」
「分かったよ。じゃまた後で」
綱吉は身体を起こし、屋上を後にする。
「アイツは一体何なんだ?俺の読心術を使ったのに一切読めなかった……」
リボーンは学校を後にして綱吉は応接室に向かう。
ガチャ!
「綱吉、ノックぐらいしてから入りなよ」
「ごめん…恭弥君。律都もお茶の準備ありがとう」
「うん」
「それで、何でそんなに苛ついているの?」
「今日から家庭教師が付くんだ」
「あぁ、キミをマフィアのボスに教育する為の」
「うん」
「綱吉」
「律都の事は俺が守るよ。何があったとしても」
綱吉はそう言って律都を抱き締める。
「ねぇ、綱吉」
「何、恭弥君?」
「それ」
「どれ?」
「呼び方、もう中学生なんだから呼び捨てで良い」
「恭弥?」
「うん、それで良い」
綱吉達はお茶を飲みながら仕事をする。
夕方になり綱吉達は学校を後にする。
雲雀は応接室の窓から綱吉達を見つめる。
「……綱吉が無理しなければ良いけど。もし綱吉がキレたら大変な事になる」
雲雀は1年前の誘拐事件を思いだし顔を顰める。
「まぁ、その時は今度こそ僕が綱吉を助けるだけだね」
綱吉達は家に帰ると母親の奈々が出迎える。
「2人共、お帰りなさい。家庭教師のリボーンちゃんが来てるわよ」
「学校で挨拶したよ」
「そうなの?」
「帰ったのか?」
綱吉はチラリとリボーンを見て奈々を見る。
「リボーンの部屋はどうするの?」
「ママン、部屋は教え子と同じ部屋にして欲しいぞ」
「何で?」
「俺はカテキョーの時はいつもそうしているんだ」
「……はぁー。別に良いけど部屋の物を壊したり触ったら怒るからな。特にパソコンをいじくったら部屋を替えて貰う」
「良いのツッ君?」
「うん。大丈夫だよ」
こうして沢田家に家庭教師リボーンが沢田家に住み込む事に決まった。
しかも綱吉はのらりくらりとリボーンの授業を交わしていた。
「あの野郎!俺様の授業をボイコットしやがって!必ずネッチョリ指導してやる!」
その頃綱吉は応接室にいた。
「良いのかい綱吉?家庭教師の指導を受けなくって?」
「恭弥…まぁ、とりあえず今は良いかなぁ。勉強は出来るし、運動も出来る。戦闘技術もあるから」
「そうだね。まさか、僕より強くなるとは思わなかったよ」
「恭弥も戦う毎に強くなってるよ。俺はいつも恭弥に感謝してるよ。恭弥がいなかったらここまで強く慣れなかった」
「5年前に綱吉が僕に闘い方を教えてって頼まれた時は驚いたけど今は教えて良かったと思ったよ。綱吉と戦う時は楽しいから」
そう言ってニヤリと笑い綱吉を見る。
綱吉は自分の膝の上で眠る律都の髪の毛を撫でる。
「恭弥には本当に感謝してる。勉強や戦う技術を教えて貰った事。でも、まさか律都まで一緒に戦闘技術を学ぶとは思わなかったよ」
「そうだね、綱吉の見て一緒に学ぶとは誰も思わないよ」
「今では、恭弥の次に強くなったよ……」
「うん、まぁ律都には戦闘はさせるつもりは無いんでしょ?」
「当たり前だよ。律都には幸せになって欲しいんだ」
「……ねぇ綱吉」
「何?」
「律都を僕にちょうだい」
「ちょうだいって律都は物じゃ無いよ」
綱吉は雲雀を睨む。
「分かってるよ。僕は律都の事が好きだ。だから律都の事を恋人にしたいんだ」
「それを選ぶのは律都しだいだよ。恭弥は俺と律都の幼なじみでとても大切な存在だよ」
そう言って雲雀を見る。
「僕にとっても綱吉達は大切な存在だ。綱吉達に危険が起きた場合はいち早く駆け付けるよ」
「ありがとう恭弥」
それから1週間が経ち綱吉と律都は学校に向かう途中で少女に話し掛けられる。
「沢田君!」
綱吉と律都は声が聞こえて来た方を見ると同じクラスの笹川京子が立っていた。
「確か、同じクラスの笹川京子さん」
「私の名前覚えててくれてたの?」
「うん、同じクラスだから。それで俺達に何かようが?」
「……あの!ツナ君とリツ君って呼んでも良いかな!私、2人と仲良くなりたいの!」
綱吉達は京子を見つめる。
「どうして俺達と仲良くなりたいの」
「それは……」
京子は顔を赤くしてうつ向いてしまい、リボーンが現れる。
「ツナ、良いじゃないか。初めての友達を作るのは良いと思うぞ」
「リボーン。いきなり現れるなよ」
「駄目かな…沢田君?」
「…分かったよ。だけど俺達、余りしゃべったりしないよ?それでも良いの?」
「うん、分かってる。ありがとう沢田君!私の事は京子って呼んでね!」
「京子ちゃんで良いかな?」
「うん!私はツナ君とリツ君って呼んでも良い?」
「うん」
「今日からよろしくね!ツナ君、リツ君」
「よろしく」
「よろしくね。京子ちゃん」
京子は嬉しそうに笑い学校の方に走って行く。
「これで良かったのかリボーン?」
「あぁ、しかしツナ。お前気付いて無いのか?」
「何が?」
リボーンは気づいた京子の態度を見て。
あれはどう見ても綱吉に恋愛感情を持っている事を。
「いや、分からないなら良い。それより学校に遅れるぞ?」
「分かってるよ。行こう葎矢」
「うん」
2人は相変わらず手を繋ぎながら学校に歩いて行く。
そして綱吉は後ろから自分達を睨んでいる人物がいる事に気付いているが無視する。
そして放課後、1年A組に剣道部主将持田剣介が現れる。
「沢田綱吉はいるか!」
綱吉と律都は声が聞こえる方に顔を向ける。
「沢田綱吉!俺と勝負をしろ!キサマが京子に色目を使いタブらかしたのは分かってる!」
「……………」
「なっ?!」
綱吉は意味が分からず、とりあえず帰ろうとする。
「逃げるのか沢田綱吉!」
「はぁー大体何で俺が戦わないといけないんですか?」
「良いから俺と勝負しろ!景品は笹川京子だ!」
「なっ?!景品って!」
「うわぁー最低!」
「人を景品呼ばりはいけないと思うですけど」
「ご託は良いから今から道場に来い!」
持田はそう言って教室を出て行ってしまった。
「はぁー……めんどくさい」
「綱吉」
「葎矢、とりあえず道場に行くよ」
綱吉達は鞄を持ち教室を出て行って、その後を慌てて京子達が追いかける。
道場に行くとニヤニヤしながら持田と剣道部の連中が待って居た。
「来たな沢田綱吉!」
「はぁ……」
「勝負は簡単!10分間の間にキサマが俺から一本取ればキサマの勝ちだ!もし取れなかった今後一切京子に近寄るなあ!」
「何を勝手に!」
「落ち着いて京子!」
京子の親友の黒川花は京子が今にも持田に詰め寄ろうとする京子を後ろから押さえる。
「はぁー……分かりました。俺からも条件を付けます。俺が勝ったら今後一切俺の前に現れないで下さい。俺は人を物扱いする奴はこの世で一番大嫌いなんです。見るだけでも虫酸が走る」
綱吉はそう言って2人係りで持っている竹刀を手に持ち竹刀を構える
「なっ?!」
「始めて下さい」
「つっ~?!始め!」
綱吉は一気に持田に近寄り面を決める。
持田は脳天に打撃を受け床に沈む。
「葎矢、帰るよ」
「うん」
綱吉はふだん外している、風紀委員の腕章を着ける。
「そうだ、連帯責任で剣道部は1週間部活禁止です。理由は防具や竹刀に鉛を仕込み初心者に使おうとした事。それとも全員、風紀委員長に咬み殺されるのとどちらが良いですか?」
綱吉はそう言って道場の入り口を見ると入り口に寄りかかっている雲雀がいた。
「「「「「!?」」」」」
「僕としては全員咬み殺したいんだけど綱吉」
「喧嘩を売られたのは俺だよ。恭弥、さぁどうします?」
「つっ~?!連帯責任として部活禁止で良いです!」
「分かりました。では明日から1週間部活禁止するように。行こう、葎矢、恭弥」
「うん」
「ねぇ綱吉、応接室に行ったらお茶を入れてよ。たまに綱吉が入れたお茶が飲みたい」
「分かった。」
3人は道場から出て行き、生徒達は思い出す、綱吉達が風紀委員の副委員長だと。
そして驚いていた、ダメツナと呼ばれている、綱吉が持田を倒した事に。
リボーンも木の上から綱吉を見て驚いていた。
「一体、どういう事だ?あれは本当にツナか?」
リボーンは普段から綱吉を見ているがあんな無駄な動きを一切しない綱吉を見るのは初めてで驚いて動けずにいた。
綱吉達は応接室に行くと律都と雲雀はソファーに座り綱吉は隣に設置されている、給湯室に行きお茶の用意をして応接室にもどる。
「お茶の用意が終わったよ。恭弥どうぞ。律都も飲むでしょ?」
「うん」
「ありがとう、綱吉」
綱吉はソファーに座り背もたれに寄りかかる。
「はぁー……めんどくさかった」
「あんな草食動物何か掘っとけば良かったんだよ」
「だって人を景品扱いしてしてたから、ムカつくんだよ。ああいう奴は」
綱吉は顔を顰める。
「今日、僕の家に来るかい?」
「良いの?」
「うん、たまにはストレス発散するのも良いでしょ」
「確かにリボーンが来てからストレスがたまっていたから嬉しいなぁ」
「一緒に行く」
「葎矢も?」
葎都は頷き綱吉の手を握る。
そんな葎都を綱吉は手を握りしめる。
「じゃあ今から行くかい?」
「とりあえず母さんに連絡をしておくよ」
綱吉は携帯を取りだし奈々に連絡を入れ今日は雲雀の家に泊まる事を伝える。
風紀委員の仕事が終わると3人は雲雀が呼んだ向かえの車にのり雲雀家に向かう。
「ただいま」
「おじゃまします」
「おじゃまします」
奥から雲雀の母親が出て来る。
「恭弥、ツナ君、リツちゃん、お帰りなさい。奈々さんから連絡があったわ。今日はゆっくりしていってちょうだいね」
「ありがとうございます」
「綱吉、律都、行こう」
「うん、恭華さん、暫く道場に籠ってます」
「分かったわ。ツナ君、余り無理はしちゃ駄目よ」
恭華さんはそう言って綱吉の頭を撫でて上げる。
「…はい」
そして3人は雲雀家の道場に移動し、律都は壁側に座り込み、綱吉と雲雀は道場の真ん中に向かう。
「綱吉、手加減は無しだよ。死ぬ気で向かって来なよ!」
「分かってるよ、行くよ恭弥!」
それから2人は二時間戦い続けた。
綱吉は所々制服が破れ雲雀も同じように制服が破れていた。
「お腹、すいた」
「綱吉、そろそろ夕飯食べない?」
「そうだね。恭弥、ありがとう。ストレス発散になったよ」
「ならよかったよ」
「それじゃあ行こうか?」
3人は道場を出て一旦着替えて居間に行く。
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