私の隣は誰のもの
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「んー…、……ん?」
あれ?
今どういう状況?
確かエース隊長と甲板で遊んで。
サッチ隊長の差し入れのトロピカルジュースを飲みながらお話ししてて。
日差しが暖かくて気持ち良いねーなんて話をしていたんだ、うん。
そこまでは覚えてる。
うーん、寝ちゃったのかな?
「で、どういう状況?」
エース隊長にがっちりホールドされて身動きが取れない。
私はエース隊長の抱き枕になっていた。
「お、メイが起きたぞ」
「お前ら本当に仲が良いよな」
「外で寝過ぎて風邪ひくなよ」
「メイって風邪ひくのか?」
「さぁ?」
「「「あはははは」」」
通り過ぎるお兄ちゃんたちに声をかけられる。
うん、なんだかふっつーに受け入れられてるこの状況。
失礼ですね、風邪くらいひきますよ私だって!
……あれ?
ひくのかな?
うーん?と考えているとエース隊長がもぞりと動き出す。
「んー?」
「あ、起きました?エース隊長」
「んー…」
まだ少し寝ぼけてるみたいだ。
ぎゅーっと腕に力が入れられて、頭にぐりぐりと顔を押し付けられた。
「エース隊長ー、起きてくださーい」
「あー…」
「起きました?」
「なんかスッゲー懐かしい夢見た気がする…」
そう言いながらようやく私を開放してくれて、一緒に抱き起こしてくれた。
んー、と伸びをするエース隊長。
だいぶぐっすりと寝ていたらしい。
「夢ですか?」
「あぁ…なんかサボとメイを取り合う夢見た…」
それ、どんなオイシイ夢ですか!!?
思わずハァハァしちゃう。
サボって事は、小さい頃の夢かな?
えー、私も悪童3兄弟と一緒にいたって夢?
なんか夢でもおいしい状況だなー。
「私もその夢見てみたいです!」
「夢…?……あー、そっか、夢だよな、うん」
「……エース隊長、まだ寝ぼけてます?」
「あー…」
駄目だ、寝ぼけてる。
「メイが俺たちと一緒にいたなんて、そんなわけねぇモンな」
「そうですねぇ。私幼いころはあっちで過ごしてましたからね」
一時期の神隠しにもあってませんから、やっぱりありえない夢なのだ。
「だよな」
「ですね」
「あー、不思議な夢だった」
「楽しそうな夢ですね」
「ん?んー…そうだな。楽しかった…かな」
ちょっと寂しそうにするエース隊長。
大丈夫だよ、エース隊長。
サボはどこかできっと生きてるよ。
エース隊長が活躍する限り、きっとそのうち会いに来てくれるよ。
「エース隊長、その夢の話、くわしく聞かせてください!」
「えー?やだよ恥ずかしい」
「えー?」
「えー?」
二人でプッと吹きだしてくすくす笑う。
「嘘。いいぜ。…冬の時期になるとな?」
そういながら聞かせてくれた夢の中のお話。
どうやら私はルフィの双子のお姉ちゃんで、いつも4人で山の中を駆け回っていたんだって。
冬になると4人でひっついて眠るんだけど、寝相のいい私の隣をエース隊長とサボが取り合うんだって。
私のもう片方の隣はルフィさんの特等席。
なんだか凄くおいしいポジショニングじゃないか。
負けた方はルフィさんの隣に寝るんだけど、寝相の悪いルフィさんに布団から追い出されたりするんだって。
「ルフィさんの隣じゃなくてサボさんの隣で寝たらお布団から追い出されなかったんじゃないですか?」
「何が悲しくてサボにひっつかなきゃいけねぇンだよ。それにルフィが可哀そうだろ?」
「まぁブラコン」
「お前、人の事言えんのかよ」
「……言えません」
「だろ?」
くあっと大きく一つ欠伸をしてエース隊長が立ち上がった。
差し出された手を取って私も立ち上がる。
「なぁメイ」
「はい?」
「今日一緒に寝ないか?」
「…………はい?」
一瞬何を言われているのか分からなかった。
でもエース隊長がすぐにあぁ、違う違うと首を振った。
「さっきみたいに、お前抱き枕になれよ」
「違うって言った割に言ってる事がひどくなっただけです」
「あとで迎えに行くからなー」
「え、あ、ちょっとエース隊長!?」
私の制止も聞かずにエース隊長はヒラヒラと手を振って先に船内に戻って行った。
エース隊長ってば、なんの冗談だろう。
そう思ってたんだけど。
「メイおやすみー」
「はい、おやすみなさいエース隊長」
……あれ?
私なんでエース隊長の腕の中にいるんだろう?
腕の中からエース隊長を見上げれば、すでにすやすやと寝息を立てていた。
本当早いなぁ…
それでもどこか安らかな寝顔に、まぁいいか、なんて思ってしまう。
「ルフィ…サボ…」
「もう寝言言ってる…」
もう早くも夢の中みたいだ。
わたしもくぁっと欠伸を一つして目を閉じる。
そうするとエース隊長がぎゅっと腕に力を込めた。
なんだかエース隊長が子どもみたいで思わずくすくす笑ってしまう。
「メイ…」
「はい…ここにいます…よ…」
私もそのまま眠りについた。
遠いどこかで…
誰かがくしゃみをした気がした。
あれ?
今どういう状況?
確かエース隊長と甲板で遊んで。
サッチ隊長の差し入れのトロピカルジュースを飲みながらお話ししてて。
日差しが暖かくて気持ち良いねーなんて話をしていたんだ、うん。
そこまでは覚えてる。
うーん、寝ちゃったのかな?
「で、どういう状況?」
エース隊長にがっちりホールドされて身動きが取れない。
私はエース隊長の抱き枕になっていた。
「お、メイが起きたぞ」
「お前ら本当に仲が良いよな」
「外で寝過ぎて風邪ひくなよ」
「メイって風邪ひくのか?」
「さぁ?」
「「「あはははは」」」
通り過ぎるお兄ちゃんたちに声をかけられる。
うん、なんだかふっつーに受け入れられてるこの状況。
失礼ですね、風邪くらいひきますよ私だって!
……あれ?
ひくのかな?
うーん?と考えているとエース隊長がもぞりと動き出す。
「んー?」
「あ、起きました?エース隊長」
「んー…」
まだ少し寝ぼけてるみたいだ。
ぎゅーっと腕に力が入れられて、頭にぐりぐりと顔を押し付けられた。
「エース隊長ー、起きてくださーい」
「あー…」
「起きました?」
「なんかスッゲー懐かしい夢見た気がする…」
そう言いながらようやく私を開放してくれて、一緒に抱き起こしてくれた。
んー、と伸びをするエース隊長。
だいぶぐっすりと寝ていたらしい。
「夢ですか?」
「あぁ…なんかサボとメイを取り合う夢見た…」
それ、どんなオイシイ夢ですか!!?
思わずハァハァしちゃう。
サボって事は、小さい頃の夢かな?
えー、私も悪童3兄弟と一緒にいたって夢?
なんか夢でもおいしい状況だなー。
「私もその夢見てみたいです!」
「夢…?……あー、そっか、夢だよな、うん」
「……エース隊長、まだ寝ぼけてます?」
「あー…」
駄目だ、寝ぼけてる。
「メイが俺たちと一緒にいたなんて、そんなわけねぇモンな」
「そうですねぇ。私幼いころはあっちで過ごしてましたからね」
一時期の神隠しにもあってませんから、やっぱりありえない夢なのだ。
「だよな」
「ですね」
「あー、不思議な夢だった」
「楽しそうな夢ですね」
「ん?んー…そうだな。楽しかった…かな」
ちょっと寂しそうにするエース隊長。
大丈夫だよ、エース隊長。
サボはどこかできっと生きてるよ。
エース隊長が活躍する限り、きっとそのうち会いに来てくれるよ。
「エース隊長、その夢の話、くわしく聞かせてください!」
「えー?やだよ恥ずかしい」
「えー?」
「えー?」
二人でプッと吹きだしてくすくす笑う。
「嘘。いいぜ。…冬の時期になるとな?」
そういながら聞かせてくれた夢の中のお話。
どうやら私はルフィの双子のお姉ちゃんで、いつも4人で山の中を駆け回っていたんだって。
冬になると4人でひっついて眠るんだけど、寝相のいい私の隣をエース隊長とサボが取り合うんだって。
私のもう片方の隣はルフィさんの特等席。
なんだか凄くおいしいポジショニングじゃないか。
負けた方はルフィさんの隣に寝るんだけど、寝相の悪いルフィさんに布団から追い出されたりするんだって。
「ルフィさんの隣じゃなくてサボさんの隣で寝たらお布団から追い出されなかったんじゃないですか?」
「何が悲しくてサボにひっつかなきゃいけねぇンだよ。それにルフィが可哀そうだろ?」
「まぁブラコン」
「お前、人の事言えんのかよ」
「……言えません」
「だろ?」
くあっと大きく一つ欠伸をしてエース隊長が立ち上がった。
差し出された手を取って私も立ち上がる。
「なぁメイ」
「はい?」
「今日一緒に寝ないか?」
「…………はい?」
一瞬何を言われているのか分からなかった。
でもエース隊長がすぐにあぁ、違う違うと首を振った。
「さっきみたいに、お前抱き枕になれよ」
「違うって言った割に言ってる事がひどくなっただけです」
「あとで迎えに行くからなー」
「え、あ、ちょっとエース隊長!?」
私の制止も聞かずにエース隊長はヒラヒラと手を振って先に船内に戻って行った。
エース隊長ってば、なんの冗談だろう。
そう思ってたんだけど。
「メイおやすみー」
「はい、おやすみなさいエース隊長」
……あれ?
私なんでエース隊長の腕の中にいるんだろう?
腕の中からエース隊長を見上げれば、すでにすやすやと寝息を立てていた。
本当早いなぁ…
それでもどこか安らかな寝顔に、まぁいいか、なんて思ってしまう。
「ルフィ…サボ…」
「もう寝言言ってる…」
もう早くも夢の中みたいだ。
わたしもくぁっと欠伸を一つして目を閉じる。
そうするとエース隊長がぎゅっと腕に力を込めた。
なんだかエース隊長が子どもみたいで思わずくすくす笑ってしまう。
「メイ…」
「はい…ここにいます…よ…」
私もそのまま眠りについた。
遠いどこかで…
誰かがくしゃみをした気がした。
3/3ページ