夢の続きの話をしよう
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メイはシャンクスの腕の中で息を引き取った。
「メイ…一緒に行くんじゃなかったのかよ…先にいってどうする…ッ」
顔だけ見ればただ眠っているだけに見える。
しかし胸には大きな穴が空いている。
だんだんと体温がなくなっていくのを感じる。
もう二度とこの目が開くことは無い。
「あ…あぁっ…メイ、メイッ…!!」
「おい、ルフィしっかりしろ!」
エースに支えられながら、ルフィの体がガクガクと揺れ出す。
その目は虚ろ。
涙が止めどなく溢れ出す。
「メイッ…メイ……うっ…うわぁぁぁぁぁーーー!!!」
「ルフィ!気をしっかり保て!!ルフィ!!」
大声で泣き叫びながら、ふっとルフィは崩れ落ちた。
体が…心がもう限界だった。
インペルダウンからずっと体を騙し続けて戦ってきたのだ。
そこに自分の片割れの死が重なったのだ。
自己防衛機能が働き、ルフィは意識を手放した。
エースがギュッとルフィを抱きしめる。
全ては己のせいだと、悔いている。
この戦争は一体なんの為におこされたのか。
海軍の威信の為に何人の命が散って行ったのか。
メイもまた、海軍の威信の為に散って行ったうちの一人。
世界から見れば歴史に名など残らない、小さな命だった。
だけどメイの死は多くの人に傷を負わせた。
いったい何のための戦争だったのか…
「麦わら屋とメイは俺が預かる」
そこに凛とした声が響き渡る。
何事かと一同が声のした方を振り向く。
そこにはルーキーの内の一人、死の外科医、トラファルガー・ローがいた。
「ルフィと…メイを?」
「俺は医者だ。早くしろ、そいつも手遅れになるぞ!」
「何ッ…、……」
手遅れに…
その言葉にエースはローに突っかかろうとしたが、しかし事実なのだ。
ルフィはもう限界だ。
医者、というローの言葉を信じることにした。
「頼む…ッ」
「ベポ、ジャンバール!」
「アイアイ!」
すでに担架が準備されていたらしい。
ローは担架に乗せられたルフィを一度見ると舌打ちをした。
「オペ室だ」
「分かったキャプテン、先行くね!」
ベポとジャンバールは慌ただしく自船へと急いだ。
ローは、二人を目線で見送ると、今度はシャンクスに向きあった。
「赤髪屋、メイを渡してもらう」
「断る、と言ったらどうする」
「時間がない。早くしろ」
ローは四皇であるシャンクスにも一切怯むことはない。
それでもメイを離す気はないシャンクス。
ローは再び舌打ちをした。
懐から何かを取り出し、そして手をかざす。
「悪く思うなよ赤髪屋。ROOM…シャンブルズ!」
ローが能力を発動すれば、シャンクスの腕の中からメイがきえる。
そしてその代わりに一通の手紙が手元に舞い来んできた。
メイはというとローの腕の中にいた。
「それはメイからだ」
「メイから…?」
ローは既にシャンクスを見ていない。
腕の中にいるメイの頬を撫でるその姿はまるで今にも壊れてしまいそうな愛しい何かを扱うようだった。
「そんなに手放したくないものならもっと早くに駆けつけてやるべきだったな。……お前も、俺も…」
それだけ言い残すと、ローはメイを連れて去って行った。
シャンクスはローの後を追えなかった。
メイは始めからこうなる事を予測していたのだ。
手紙…こんなものを用意していた事と、それをローに託していた事。
手紙の封を開ける。
その内容をみてシャンクスは天を仰いだ。
「メイ…お前は馬鹿だ…」
この手紙をシャンクスが読んでいるという事は私はもうこの世にいないんですね。
そしてシャンクスは私との約束を果たそうとしてくれていたんですね。
ありがとう。
ごめんなさい。
私もシャンクスと一緒に行きたかった。
だけど私にはあなたと共いけない。
死んだ私にはその資格がない。
私をおいてどうか先へ進んでください。
小さい私との約束を覚えていてくれてありがとう。
あなたたちの旅に幸多からんことを心から祈っています。
「メイ…一緒に行くんじゃなかったのかよ…先にいってどうする…ッ」
顔だけ見ればただ眠っているだけに見える。
しかし胸には大きな穴が空いている。
だんだんと体温がなくなっていくのを感じる。
もう二度とこの目が開くことは無い。
「あ…あぁっ…メイ、メイッ…!!」
「おい、ルフィしっかりしろ!」
エースに支えられながら、ルフィの体がガクガクと揺れ出す。
その目は虚ろ。
涙が止めどなく溢れ出す。
「メイッ…メイ……うっ…うわぁぁぁぁぁーーー!!!」
「ルフィ!気をしっかり保て!!ルフィ!!」
大声で泣き叫びながら、ふっとルフィは崩れ落ちた。
体が…心がもう限界だった。
インペルダウンからずっと体を騙し続けて戦ってきたのだ。
そこに自分の片割れの死が重なったのだ。
自己防衛機能が働き、ルフィは意識を手放した。
エースがギュッとルフィを抱きしめる。
全ては己のせいだと、悔いている。
この戦争は一体なんの為におこされたのか。
海軍の威信の為に何人の命が散って行ったのか。
メイもまた、海軍の威信の為に散って行ったうちの一人。
世界から見れば歴史に名など残らない、小さな命だった。
だけどメイの死は多くの人に傷を負わせた。
いったい何のための戦争だったのか…
「麦わら屋とメイは俺が預かる」
そこに凛とした声が響き渡る。
何事かと一同が声のした方を振り向く。
そこにはルーキーの内の一人、死の外科医、トラファルガー・ローがいた。
「ルフィと…メイを?」
「俺は医者だ。早くしろ、そいつも手遅れになるぞ!」
「何ッ…、……」
手遅れに…
その言葉にエースはローに突っかかろうとしたが、しかし事実なのだ。
ルフィはもう限界だ。
医者、というローの言葉を信じることにした。
「頼む…ッ」
「ベポ、ジャンバール!」
「アイアイ!」
すでに担架が準備されていたらしい。
ローは担架に乗せられたルフィを一度見ると舌打ちをした。
「オペ室だ」
「分かったキャプテン、先行くね!」
ベポとジャンバールは慌ただしく自船へと急いだ。
ローは、二人を目線で見送ると、今度はシャンクスに向きあった。
「赤髪屋、メイを渡してもらう」
「断る、と言ったらどうする」
「時間がない。早くしろ」
ローは四皇であるシャンクスにも一切怯むことはない。
それでもメイを離す気はないシャンクス。
ローは再び舌打ちをした。
懐から何かを取り出し、そして手をかざす。
「悪く思うなよ赤髪屋。ROOM…シャンブルズ!」
ローが能力を発動すれば、シャンクスの腕の中からメイがきえる。
そしてその代わりに一通の手紙が手元に舞い来んできた。
メイはというとローの腕の中にいた。
「それはメイからだ」
「メイから…?」
ローは既にシャンクスを見ていない。
腕の中にいるメイの頬を撫でるその姿はまるで今にも壊れてしまいそうな愛しい何かを扱うようだった。
「そんなに手放したくないものならもっと早くに駆けつけてやるべきだったな。……お前も、俺も…」
それだけ言い残すと、ローはメイを連れて去って行った。
シャンクスはローの後を追えなかった。
メイは始めからこうなる事を予測していたのだ。
手紙…こんなものを用意していた事と、それをローに託していた事。
手紙の封を開ける。
その内容をみてシャンクスは天を仰いだ。
「メイ…お前は馬鹿だ…」
この手紙をシャンクスが読んでいるという事は私はもうこの世にいないんですね。
そしてシャンクスは私との約束を果たそうとしてくれていたんですね。
ありがとう。
ごめんなさい。
私もシャンクスと一緒に行きたかった。
だけど私にはあなたと共いけない。
死んだ私にはその資格がない。
私をおいてどうか先へ進んでください。
小さい私との約束を覚えていてくれてありがとう。
あなたたちの旅に幸多からんことを心から祈っています。