みちのくの…
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「なぁマルコ。あの女はいつまであそこに入れておくんだい?」
地下牢から出た足でマルコを尋ねれば、マルコは書類から顔を上げて、一瞬眉をしかめると大きくため息をついた。
「言ってる事がめちゃくちゃだ。拷問したって名前くらいしかまともな話しやしねぇ…」
「…拷問?」
今度は俺が眉をひそめればマルコが目を細めて俺を睨む。
「まともな話をしねぇんだ。無理やり吐かせるしかねぇだろうが」
「いや、そこじゃねぇ。本当に拷問本当にしたのか?」
「……?あぁ」
「いつ」
「アイツがモビーに来た日だよい」
ってことは3日前。
「…3日で怪我って治るもんか?」
「はぁ?」
「今俺行って来たんだが…アイツ怪我らしい怪我なかったぜ?」
「…チッ、能力者かよい」
ガシガシと首の後ろを掻きながらマルコは苦虫をかみつぶしたような顔をした。
椅子から立ち上がり、地下牢に行こうとしたんだろう。
そんなマルコを引きとめた。
「虚言癖っつったな」
「あぁ」
「何て言ってるんだ?」
「……違う世界からきたんだとよい」
違う世界…
「…それ、本当だったらどうする」
「は?イゾウ何言って…」
「ワノ国の書物でな。そんなおとぎ話が結構あるんだよ」
「…おとぎ話だろい?」
「あぁそうさ。おとぎ話だ」
ニヤリと笑いながら煙管をふかせば、マルコはドカッと椅子に座りなおし、大きなため息をついた。
「拷問したって堪えてる感じもねぇ。言ってる事は到底信じられるモンじゃねぇし、気が狂ってるんだと思ったんだよい」
「暢気に飯食ってたぜ?世話になってるって。美味い飯をありがとうだとさ」
「…あれだけしたのに…やっぱり狂ってる」
マルコがそう言うからにはよっぽど手ひどい拷問をしたんだろう。
それなのにあんな風に笑ったのか…
確かに狂ってる。
「…確かにアイツは…話してみれば物腰は柔らけぇし礼儀正しいんだよい。害がねぇなら様子を見てもいいとは思ったんだ。…だけどこんな時期だからねぃ」
「……そうさねぇ…」
こんな時期…。
ここ最近オヤジの体調が安定しない。
良い日は酒を飲んでいるからわかりやすいが、悪い日は一日中寝ている事もある。
この時期の侵入者だからこそ、慎重になる。
「初日に行ってから誰か行ったか?」
「いや、飯を運ぶくらいで放っておいてるよい」
ボコボコにされても治った怪我。
初日以降、飯以外に誰も来ないなら地下牢生活を満喫する以外確かにする事は無かったのかもしれない。
「俺がもう一度話聞いてこようか」
「……あぁ、頼むよい」
「…サッチを借りてもいいか?」
「勝手にしろい」
「あいよ。じゃぁ明日の朝飯は俺が持って行こうかね」
「ならアルトに言っておくよい」
アルト…マルコの右腕か。
サッチは今頃翌朝の仕込みの最中だろう。
明日俺と地下牢へ行く話をしに厨房へと足を向けた。
地下牢から出た足でマルコを尋ねれば、マルコは書類から顔を上げて、一瞬眉をしかめると大きくため息をついた。
「言ってる事がめちゃくちゃだ。拷問したって名前くらいしかまともな話しやしねぇ…」
「…拷問?」
今度は俺が眉をひそめればマルコが目を細めて俺を睨む。
「まともな話をしねぇんだ。無理やり吐かせるしかねぇだろうが」
「いや、そこじゃねぇ。本当に拷問本当にしたのか?」
「……?あぁ」
「いつ」
「アイツがモビーに来た日だよい」
ってことは3日前。
「…3日で怪我って治るもんか?」
「はぁ?」
「今俺行って来たんだが…アイツ怪我らしい怪我なかったぜ?」
「…チッ、能力者かよい」
ガシガシと首の後ろを掻きながらマルコは苦虫をかみつぶしたような顔をした。
椅子から立ち上がり、地下牢に行こうとしたんだろう。
そんなマルコを引きとめた。
「虚言癖っつったな」
「あぁ」
「何て言ってるんだ?」
「……違う世界からきたんだとよい」
違う世界…
「…それ、本当だったらどうする」
「は?イゾウ何言って…」
「ワノ国の書物でな。そんなおとぎ話が結構あるんだよ」
「…おとぎ話だろい?」
「あぁそうさ。おとぎ話だ」
ニヤリと笑いながら煙管をふかせば、マルコはドカッと椅子に座りなおし、大きなため息をついた。
「拷問したって堪えてる感じもねぇ。言ってる事は到底信じられるモンじゃねぇし、気が狂ってるんだと思ったんだよい」
「暢気に飯食ってたぜ?世話になってるって。美味い飯をありがとうだとさ」
「…あれだけしたのに…やっぱり狂ってる」
マルコがそう言うからにはよっぽど手ひどい拷問をしたんだろう。
それなのにあんな風に笑ったのか…
確かに狂ってる。
「…確かにアイツは…話してみれば物腰は柔らけぇし礼儀正しいんだよい。害がねぇなら様子を見てもいいとは思ったんだ。…だけどこんな時期だからねぃ」
「……そうさねぇ…」
こんな時期…。
ここ最近オヤジの体調が安定しない。
良い日は酒を飲んでいるからわかりやすいが、悪い日は一日中寝ている事もある。
この時期の侵入者だからこそ、慎重になる。
「初日に行ってから誰か行ったか?」
「いや、飯を運ぶくらいで放っておいてるよい」
ボコボコにされても治った怪我。
初日以降、飯以外に誰も来ないなら地下牢生活を満喫する以外確かにする事は無かったのかもしれない。
「俺がもう一度話聞いてこようか」
「……あぁ、頼むよい」
「…サッチを借りてもいいか?」
「勝手にしろい」
「あいよ。じゃぁ明日の朝飯は俺が持って行こうかね」
「ならアルトに言っておくよい」
アルト…マルコの右腕か。
サッチは今頃翌朝の仕込みの最中だろう。
明日俺と地下牢へ行く話をしに厨房へと足を向けた。