サッチ隊長のお部屋
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明日の仕込みが終わったのは日付が変わったくらいの事。
なんせ1600人分だ。
もちろん俺一人じゃなくてコックや料理好きの隊の奴ら総出だ。
メイも途中まで手伝ってくれてたんだが、生憎あいつは夜更かし出来ない。
食材を赤く染める前に引き上げさせた。
あいつがもうちょっと夜更かし出来るようになれば仕込みも少しは楽になるんだけどなぁ。
だけどメイはモビーディック一の健康優良児だ。
仕方ない。
さっと風呂に入って自室へと引っ込む…前に酒を持って行くか。
そう思って一旦食堂に足を向けた。
「……ん?珍しいな」
突然声をかけたから、その小さな身体は大袈裟なくらい飛び跳ねた。
30cmは飛び上がったんじゃないだろうか。
まさに今の格好通りカエルみたいだ。
思わず吹き出した。
「とび…っ…飛びすぎだろ…っ!」
「サ…サッチ隊長…!驚かさないでください…っ!」
「声かけただけだろ?驚かしてねぇって」
「足音も気配もありませんでした!」
「そりゃ失礼」
…って、メイって気配読めたか?
まぁきっと言ってみたかっただけだろうな。
コップを手に持っていることからおそらく水でも飲みに来たのか。
珍しい…
「なんだ?寝付けなかったのか?」
「いえ…寝た事は寝たんですけど嫌な夢見ちゃって…目が覚めちゃったんです」
少し困ったように笑うメイの顔を覗き込めば、少し目が赤い。
泣いたのか、まだうっすらと瞳が濡れていた。
あぁ、だからフードまで被ってんのか。
泣いた顔を隠すために。
メイがモビーに来て早数ヶ月。
子ザルみたかった頭も少し伸びた。
ガリガリだった身体も俺たちの苦労の甲斐あって少し丸みを帯びてきた。
…まぁ、まだまだ色々足りないけど。
そうやって少しずつ成長してきたメイは、最近一人で泣かなくなってきていた。
きっとあっちの世界で無くした色んなもんを少しずつ昇華していったんだろう。
心も身体も健康になった。
だから最近は安心してたんだが…
「寝れねえなら付き合ってやろうか?」
「え?」
首を傾げるメイをそのままに、一旦食料庫へと引っ込む。
倉庫に隠していた俺専用の酒を手にメイの元に戻ってくると、メイは明らかにほっとした表情を浮かべてた。
「あらイヤだメイちゃんったらナニ想像してたのかしら?」
「え!?な…何も想像してないですよ!?」
「俺は別にナニでもいいけど…」
「ナニって何ですかっ!」
「え?セッk…」
「言わないでくださいぃぃぃ!!」
顔を真っ赤にしながら耳を塞いでしゃがみこむメイに思わず爆笑した。
本当ウブで可愛い妹だよなぁ。
恨めしそうにさっきとは明らかに違う涙目で睨みつけてきたけど全然怖くない。
手を差し出せば素直にそれに捕まる。
ちょっと引っ張ればいとも簡単に立ち上がった。
うーん…まだまだ軽いなぁ…
メイは俺が考えてた事がわかったのか、苦笑いを浮かべる。
「これでもちょっとは体重増えたんですよ?」
「何kg?」
「2kgです!」
えっへん、とない胸を張っていたけど2kgなんて誤差の範囲だ。
一日で増えたり減ったりするだろ。
「……サッチ隊長のそれは肉が…」
「何か言ったか?」
「いいえ何も」
ちゃんと筋肉だっつーの!!
8つに割れてるっての!
ギロリと睨みつけてやればさっと目をそらされる。
だけどどちらともなく顔を見合わせてクスクスと笑う。
「どうする、一緒に飲むか?」
「はい、お供します」
つってもメイは酒は飲まないけどな。
メイには多めにホットミルクを作ってやる。
酒とミルクを持って俺の部屋へ。
少し散らかってっけどそこは我慢してもらおう。
そう思ったのにメイはテキパキと部屋を片付け始めた。
あっという間に散らかってた部屋が綺麗になる。
「この書類、締め切り間近ですけど大丈夫ですか?」
「何ぃ!?」
整理された書類たち。
どうやら締め切り順に積んでくれたらしい。
本当、メイは気が利くなぁ。
他も締め切りが近いものの、まだほんの少し余裕があったから、その一枚だけとりあえず終わらせる。
メイのおかげでマルコにどやされなくて済んだぜ…
「メイは本当何でも起用にこなすよな。苦手な事とかあんのか?」
何気無く聞いただけだったのに、ちょっとの間の後ボッ!と顔を赤くした。
んんん!?
「どうした?」
「何でもないです何でもないです!」
「何でもないってこたないだろ。顔真っ赤だぜ?」
「違いますそうじゃないんです!」
話が噛み合わない。
ブンブンと頭がちぎれそうなほどに振り回すから、思わず両手で頬を押さえた。
途端にビタッ!と固まるメイ。
顔がさらに赤くなった。
とりあえずフードを取ってやって顔を覗き込めば…
「何が違いますだ?そんな顔しやがって」
誘ってるとしか思えない。
さっき食堂で見せたあの顔だ。
涙を目にいっぱい貯めて恨めしそうに見上げてくる。
酒もいい感じに入ってるし、湧き上がった衝動を抑えるつもりもない。
頭の片隅でほんのちょっとの罪悪感を感じつつ、それでもまぁいいかとチュッと口を寄せる。
「―――っ!!」
口をパクパクさせながらも音にはならない。
両手で口を覆いながらも俺から目が離せないらしく、もう今にも泣いちまいそうだ。
「嫌だったか?」
なんて卑怯な聞き方をしてみる。
もちろん勝算は大有りだ。
案の定メイは可愛い事を言ってくれる。
「え、い…嫌じゃ……はっ!」
「うん?」
「サッ…サッチ隊長のこういうところ、苦手ですっ」
「本当に?」
「―――っ!知りませんっ!」
ぷいっとそっぽを向いたメイを抱き上げてベッドに放り投げる。
前言撤回だ。
妹なんて嘘だ。
お前は本当ウブで可愛い女の子だよ。
俺のベッドの上で顔を両手で隠しながらも、メイはぽつりとつぶやいた。
「…………好きです。サッチ隊長…」
消え入りそうなほどに小さい小さい声でそんな事をつぶやくメイ。
俺は満足げに笑って見せてた。
それからゆっくりと覆いかぶさって…
「って夢を見たんだ。本当、あとちょっとだったのになー」
「それを真っ昼間から聞かされて、私に一体どうしろと?」
昼の仕込みのために隣に座っているメイに今日見た夢を報告する。
夢の中のメイとは違って現実のメイは顔色を一切変えずにテキパキと野菜の皮を向いていく。
ほのかにメイのまとう空気が冷たいのは気のせいだろうか。
ちょっとくらい動じてくれてもいいのに…
サッチ泣いちゃうっ!
…でも俺は知ってるんだ。
そのポーカーフェイスの崩し方。
だっていつもは敬語を使っているくせにそれが崩れているじゃねぇか。
「どうしろって…正夢にするか?」
耳元に唇を寄せてそう囁けば、耳まで真っ赤にするメイ。
ついでに赤くならなくていい手元までも真っ赤になった。
「ぎぃぃぃゃぁぁぁあああ!!!」
「落ち着けメイ!傷はまだ浅いぞ!」
「浅くないです!指三本切り落としましたけど!!?」
「…とりあえず被害が拡大する前に二人ともどっか行ってもらえます?」
ミラが白い目で俺たちを見ながらメイの剥いた野菜が血で染まる前に避難させる。
「あれぇ!?私も悪いんですか!?」
「悪いでしょ。サッチ隊長の話真面目に聞いてないんだもん」
おぉ!
ミラは俺の味方か!
なんて思ったのもつかの間、さらに白い目で見られた。
「サッチ隊長以外妹口説く奴なんてここにいないから牽制しなくていいですよこの変態」
「…………」
部下にまでそんな辛辣な事言われると流石にヘコむぞ…。
厨房から食堂にでて、そばのカウンターに腰掛ける。
ちょうどいい休憩だ。
メイにはちょっと悪かったかなーなんて思っていると、ようやく指を再生させたメイが恨めしそうにこっちを見ていた。
「そうそう、そんな顔…」
してたな夢の中で、って続けようとしたけどその前にメイが口を開いた。
「何で知ってるんですか、一人で泣いてた事…」
「そりゃ知ってるさ。だって…」
俺の目の前に現れた時からお前の事ずっと見てきたんだから。
それはメイに告げることはしてやらない。
もうちっと俺に振り回されてればいい。
そんな事を思いながら、メイの頭をぐしゃぐしゃに撫でてやる。
「わっ、やめてくださいよ!」
「わはは!」
鳥の巣になった頭を撫でつけながらメイは恨めしそうに俺を見上げる。
マジで正夢にしてやろうか…
そんな事をちらりと考えた瞬間、メイに胸ぐらを掴まれた。
何だ!?と思う間も無く引き寄せられて…
ちゅっ…
俺の頬に触れる柔らかい感触とリップ音。
「…メイ?」
「サッチ隊長の望む正夢には程遠いかもしれませんけどっ!」
「うん?」
何だろう、この目の前の可愛い生き物。
「好き…ですよ?サッチ隊長の事…」
「メイ…!」
「お誕生日おめでとうございますっ!プレゼントは以上ですっ!」
顔を真っ赤にしながらプイッとそっぽを向いちまったメイ。
思わず夢かな、と思って頬を抓ってみるけどやっぱり痛い。
じわりじわりと胸に暖かさが広がる。
あぁ、こういうのを幸せって言うんだろう。
なんせ1600人分だ。
もちろん俺一人じゃなくてコックや料理好きの隊の奴ら総出だ。
メイも途中まで手伝ってくれてたんだが、生憎あいつは夜更かし出来ない。
食材を赤く染める前に引き上げさせた。
あいつがもうちょっと夜更かし出来るようになれば仕込みも少しは楽になるんだけどなぁ。
だけどメイはモビーディック一の健康優良児だ。
仕方ない。
さっと風呂に入って自室へと引っ込む…前に酒を持って行くか。
そう思って一旦食堂に足を向けた。
「……ん?珍しいな」
突然声をかけたから、その小さな身体は大袈裟なくらい飛び跳ねた。
30cmは飛び上がったんじゃないだろうか。
まさに今の格好通りカエルみたいだ。
思わず吹き出した。
「とび…っ…飛びすぎだろ…っ!」
「サ…サッチ隊長…!驚かさないでください…っ!」
「声かけただけだろ?驚かしてねぇって」
「足音も気配もありませんでした!」
「そりゃ失礼」
…って、メイって気配読めたか?
まぁきっと言ってみたかっただけだろうな。
コップを手に持っていることからおそらく水でも飲みに来たのか。
珍しい…
「なんだ?寝付けなかったのか?」
「いえ…寝た事は寝たんですけど嫌な夢見ちゃって…目が覚めちゃったんです」
少し困ったように笑うメイの顔を覗き込めば、少し目が赤い。
泣いたのか、まだうっすらと瞳が濡れていた。
あぁ、だからフードまで被ってんのか。
泣いた顔を隠すために。
メイがモビーに来て早数ヶ月。
子ザルみたかった頭も少し伸びた。
ガリガリだった身体も俺たちの苦労の甲斐あって少し丸みを帯びてきた。
…まぁ、まだまだ色々足りないけど。
そうやって少しずつ成長してきたメイは、最近一人で泣かなくなってきていた。
きっとあっちの世界で無くした色んなもんを少しずつ昇華していったんだろう。
心も身体も健康になった。
だから最近は安心してたんだが…
「寝れねえなら付き合ってやろうか?」
「え?」
首を傾げるメイをそのままに、一旦食料庫へと引っ込む。
倉庫に隠していた俺専用の酒を手にメイの元に戻ってくると、メイは明らかにほっとした表情を浮かべてた。
「あらイヤだメイちゃんったらナニ想像してたのかしら?」
「え!?な…何も想像してないですよ!?」
「俺は別にナニでもいいけど…」
「ナニって何ですかっ!」
「え?セッk…」
「言わないでくださいぃぃぃ!!」
顔を真っ赤にしながら耳を塞いでしゃがみこむメイに思わず爆笑した。
本当ウブで可愛い妹だよなぁ。
恨めしそうにさっきとは明らかに違う涙目で睨みつけてきたけど全然怖くない。
手を差し出せば素直にそれに捕まる。
ちょっと引っ張ればいとも簡単に立ち上がった。
うーん…まだまだ軽いなぁ…
メイは俺が考えてた事がわかったのか、苦笑いを浮かべる。
「これでもちょっとは体重増えたんですよ?」
「何kg?」
「2kgです!」
えっへん、とない胸を張っていたけど2kgなんて誤差の範囲だ。
一日で増えたり減ったりするだろ。
「……サッチ隊長のそれは肉が…」
「何か言ったか?」
「いいえ何も」
ちゃんと筋肉だっつーの!!
8つに割れてるっての!
ギロリと睨みつけてやればさっと目をそらされる。
だけどどちらともなく顔を見合わせてクスクスと笑う。
「どうする、一緒に飲むか?」
「はい、お供します」
つってもメイは酒は飲まないけどな。
メイには多めにホットミルクを作ってやる。
酒とミルクを持って俺の部屋へ。
少し散らかってっけどそこは我慢してもらおう。
そう思ったのにメイはテキパキと部屋を片付け始めた。
あっという間に散らかってた部屋が綺麗になる。
「この書類、締め切り間近ですけど大丈夫ですか?」
「何ぃ!?」
整理された書類たち。
どうやら締め切り順に積んでくれたらしい。
本当、メイは気が利くなぁ。
他も締め切りが近いものの、まだほんの少し余裕があったから、その一枚だけとりあえず終わらせる。
メイのおかげでマルコにどやされなくて済んだぜ…
「メイは本当何でも起用にこなすよな。苦手な事とかあんのか?」
何気無く聞いただけだったのに、ちょっとの間の後ボッ!と顔を赤くした。
んんん!?
「どうした?」
「何でもないです何でもないです!」
「何でもないってこたないだろ。顔真っ赤だぜ?」
「違いますそうじゃないんです!」
話が噛み合わない。
ブンブンと頭がちぎれそうなほどに振り回すから、思わず両手で頬を押さえた。
途端にビタッ!と固まるメイ。
顔がさらに赤くなった。
とりあえずフードを取ってやって顔を覗き込めば…
「何が違いますだ?そんな顔しやがって」
誘ってるとしか思えない。
さっき食堂で見せたあの顔だ。
涙を目にいっぱい貯めて恨めしそうに見上げてくる。
酒もいい感じに入ってるし、湧き上がった衝動を抑えるつもりもない。
頭の片隅でほんのちょっとの罪悪感を感じつつ、それでもまぁいいかとチュッと口を寄せる。
「―――っ!!」
口をパクパクさせながらも音にはならない。
両手で口を覆いながらも俺から目が離せないらしく、もう今にも泣いちまいそうだ。
「嫌だったか?」
なんて卑怯な聞き方をしてみる。
もちろん勝算は大有りだ。
案の定メイは可愛い事を言ってくれる。
「え、い…嫌じゃ……はっ!」
「うん?」
「サッ…サッチ隊長のこういうところ、苦手ですっ」
「本当に?」
「―――っ!知りませんっ!」
ぷいっとそっぽを向いたメイを抱き上げてベッドに放り投げる。
前言撤回だ。
妹なんて嘘だ。
お前は本当ウブで可愛い女の子だよ。
俺のベッドの上で顔を両手で隠しながらも、メイはぽつりとつぶやいた。
「…………好きです。サッチ隊長…」
消え入りそうなほどに小さい小さい声でそんな事をつぶやくメイ。
俺は満足げに笑って見せてた。
それからゆっくりと覆いかぶさって…
「って夢を見たんだ。本当、あとちょっとだったのになー」
「それを真っ昼間から聞かされて、私に一体どうしろと?」
昼の仕込みのために隣に座っているメイに今日見た夢を報告する。
夢の中のメイとは違って現実のメイは顔色を一切変えずにテキパキと野菜の皮を向いていく。
ほのかにメイのまとう空気が冷たいのは気のせいだろうか。
ちょっとくらい動じてくれてもいいのに…
サッチ泣いちゃうっ!
…でも俺は知ってるんだ。
そのポーカーフェイスの崩し方。
だっていつもは敬語を使っているくせにそれが崩れているじゃねぇか。
「どうしろって…正夢にするか?」
耳元に唇を寄せてそう囁けば、耳まで真っ赤にするメイ。
ついでに赤くならなくていい手元までも真っ赤になった。
「ぎぃぃぃゃぁぁぁあああ!!!」
「落ち着けメイ!傷はまだ浅いぞ!」
「浅くないです!指三本切り落としましたけど!!?」
「…とりあえず被害が拡大する前に二人ともどっか行ってもらえます?」
ミラが白い目で俺たちを見ながらメイの剥いた野菜が血で染まる前に避難させる。
「あれぇ!?私も悪いんですか!?」
「悪いでしょ。サッチ隊長の話真面目に聞いてないんだもん」
おぉ!
ミラは俺の味方か!
なんて思ったのもつかの間、さらに白い目で見られた。
「サッチ隊長以外妹口説く奴なんてここにいないから牽制しなくていいですよこの変態」
「…………」
部下にまでそんな辛辣な事言われると流石にヘコむぞ…。
厨房から食堂にでて、そばのカウンターに腰掛ける。
ちょうどいい休憩だ。
メイにはちょっと悪かったかなーなんて思っていると、ようやく指を再生させたメイが恨めしそうにこっちを見ていた。
「そうそう、そんな顔…」
してたな夢の中で、って続けようとしたけどその前にメイが口を開いた。
「何で知ってるんですか、一人で泣いてた事…」
「そりゃ知ってるさ。だって…」
俺の目の前に現れた時からお前の事ずっと見てきたんだから。
それはメイに告げることはしてやらない。
もうちっと俺に振り回されてればいい。
そんな事を思いながら、メイの頭をぐしゃぐしゃに撫でてやる。
「わっ、やめてくださいよ!」
「わはは!」
鳥の巣になった頭を撫でつけながらメイは恨めしそうに俺を見上げる。
マジで正夢にしてやろうか…
そんな事をちらりと考えた瞬間、メイに胸ぐらを掴まれた。
何だ!?と思う間も無く引き寄せられて…
ちゅっ…
俺の頬に触れる柔らかい感触とリップ音。
「…メイ?」
「サッチ隊長の望む正夢には程遠いかもしれませんけどっ!」
「うん?」
何だろう、この目の前の可愛い生き物。
「好き…ですよ?サッチ隊長の事…」
「メイ…!」
「お誕生日おめでとうございますっ!プレゼントは以上ですっ!」
顔を真っ赤にしながらプイッとそっぽを向いちまったメイ。
思わず夢かな、と思って頬を抓ってみるけどやっぱり痛い。
じわりじわりと胸に暖かさが広がる。
あぁ、こういうのを幸せって言うんだろう。
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