君死にたもう事なかれ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
結局昨日は色々な曲を演奏して、どう終わったかも覚えていない。
気がつけば甲板で寝ていて、あとでお姉ちゃんたちにしこたま怒られたのはまた別の話。
あー、やっぱりカエル着て行ってよかった。
むくりと起き上がるとまだあちこちに寝ているお兄ちゃんたち。
でも半分は甲板からいなくなっていたからすでに起きて食堂に行ったのかな?
船内からなんだかいい匂いがするんだもの!
そういえば昨日は結局サッチ隊長がもってきてくれたお粥しか食べてない。
あんなにおいしそうなものいっぱいあったのに…ぐすん。
でもきっとまたすぐに食べられる機会はありそうだから、今回は諦める。
とりあえずまだ寝てる人たちを起こさないようにそっと歩きながら匂いをたどっていく。
すると正面から楊枝でシーシーしながら歩いてくるマルコ隊長を発見。
「マルコ隊長、おはようございます!」
「おー、起きたかぃおはよう。今起こしに行こうと思ってたところだったよい」
そう言いながらくるりと回れ右をするマルコ隊長。
どうやら食堂へ連れて行ってくれるらしい。
向かいながらお話してくれる。
「昨日はどうだった?」
「はい、すっごく楽しかったです!」
でも、もう暫くラッパは吹きたくないかもと呟けばマルコ隊長はおかしそうに笑う。
「何時間も吹いていたからねぃ。お疲れさん」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる。
なんだか昨日からよく頭撫でられるなぁ。
頭がグラグラ揺れるけど、でもやっぱり嬉しいのでニンマリ。
「ところでマルコ隊長、今日の皆さんの予定は?」
「その前にお前は飯を食ってこい」
食堂に入ると一斉に視線が集まる。
そして皆一様に変な動きをしたあと、ごはんの続きを食べ始める。
何か言いたいような、でも無理やりそれを飲み込むような…
それでもみんなにこにこしているから、余計に気になる。
首をかしげながらマルコ隊長についていくと、カウンターに連れて行かれた。
後ろの席ではエース隊長がやっぱりご飯を食べながら寝ている。
「おう、来たかメイ」
「あ、おはようございますサッチ隊長!」
カウンターの奥ではサッチ隊長がご飯をまだ作っていた。
その中から既に取り分けてくれていたらしいプレートを私の前に出してくれる。
出てきたのはチーズトーストにスクランブルエッグ、ポテトサラダにプリン、そして牛乳。
「わーいおいしそう!」
「足りなかったら別のも出すからとりあえずそれ食っててくれ」
「いただきまーす!」
チーズトースト熱っ!
でも、うまっ!
ちょうど焼きあがったところだったようで、それでマルコ隊長が起こしに来てくれたんだと理解する。
「マルコ隊長、ありがとうございました」
「よいよい。ゆっくり食ってな」
そういうなりマルコ隊長はひらひらと振り向かずに手を振りながら食堂を出て行ってしまった。
今日の予定聞きそびれた…
暫くもくもくと食べていると料理が終わったのか、サッチ隊長がコーヒーを片手に隣に座る。
「サッチ隊長、すんごくおいしいです!」
「そりゃよかった。昨日結局あれだけだろ?おかわりいるか?」
「いいえ、大丈夫ですよー」
本当はプリンのおかわりがあったら欲しかったけど、ようやくサッチさんが一仕事終えて寛いでいるのだから催促するのは悪いなーと思い。
多分食べたいと言ったらきっとサッチさんはまたキッチンへと行ってしまうだろうから。
ってかプリン、マジうまっ!
幸せだー
思わず顔がゆるむと、サッチ隊長が隣でお腹を抱えて笑っている。
…そんなに変な顔してました?
まあいいけどねっ!
プリンを堪能している脇でサッチ隊長が思い出したように寝ているエース隊長を小突く。
「おい、エースお前ん所午前中訓練だったろ。そろそろ起きろ」
「んがっ!寝てた!!」
知ってます。
ガバッ、と起き上がりすぐに食事を再開するエース隊長。
そして…
「ぐがー」
「起きろっつってんだろうが!!」
サッチ隊長のゲンコツがエース隊長の後頭部に降り注いだ。
さっきマルコ隊長に聞こうとしていたのは、訓練する隊があるかどうかという事だった。
一緒に参加させてもらおうと思って。
いや、おそらくついていけないから脇の方で邪魔にならない程度に…
そう思ってエース隊長に頼んでみれば、すぐさまOKを出してくれた。
着替えはTシャツと道着の下だけにして(洗うのも大変だからね)甲板に出るともうすでにエース隊長以外皆集まっていた。
体をならすためにモビーディックの外周を走ってると気がついたらみんなぞろぞろくっついてきていた。
「え、なんで!?」
「いや、なんとなく?」
「あ、サイさんおはようございます」
「うん、おはよう」
掛け声かけるべき?と思いながらもタラタラ走っているとそのうちエース隊長が甲板に出てきた。
何というか、うん、やっぱりギョッとするよね。
外周そのまま走ってエース隊長の元で止まると、後続部隊はそのまま解散する。
「何やってたんだ?」
「私は準備運動なんだけど…皆がついてきたのは謎です」
「まあいいか。おい、やるぞ」
皆適当に組んで組手を始める。
あー、やっぱり違うなぁ…
私がやっていたのは伝統空手というやつで基本寸止めなのだ。
だけどあくまでも基本寸止めなだけで引き手さえ取ればOKなので実際はがっつり攻撃当てるんだけど。
もちろん攻撃が当たった瞬間手を引くのでそこまでダメージはない(といっても歯が折れたり鼻が折れたり腕脱臼したりは、まぁある)
組むか?と近くの隊員の人に言われたけど、体に染み付いてしまっている組手のスタイルを今すぐ変えるのはとても難しく、組んでくれる人の練習にもならないし申し訳なく思ってしまう。
困っているとエース隊長がやってきた。
「じゃあ俺とやるか。好きに攻撃してきていいぞ。……当てられたらな」
ニッと笑うエース隊長にお辞儀を一つしてから攻撃を始めるものの、ズボンのポケットに手を入れながら私の攻撃をひらりひらりとかわしていく。
本当にかすりもしない…!
「後ろの足、もっと踏み込め!」
「お…オス!!」
「腕を伸ばせ!手を引くな!!」
「オス!」
「声が小せぇ!気合い入れろ!!」
「オーーース!!」
ヤバい。
鬼軍曹だ。
いや、海賊だから軍曹は変か…鬼隊長?
さっきまでの爽やかな笑顔なんて幻だったかのように鬼の形相だ。
命のやり取りが絡んでくる訓練だからみんな真剣になるのは理解できる。
エース隊長はルフィたちと修行してた悪童時代に戻ってるのかもしれない。
でなきゃこの柄の悪さ、説明がつかない…!
「ボサっとしてんじゃねぇ!もう一本来いやぁ!!」
「オーーース!!!」
結局その後もひとかすりもすることなく私の体力は尽き果てた。
「それにしても女にしちゃよく動いたな」
「ま…まだまだです…ぜーぜー」
「そうだな。もっとスタミナつけろ。あと肉」
「はい…ぜーぜー」
そうなのです。
筋肉をつけるのにはちょっと肉っ気が足りない私の体(そこ!特に胸、とか言わない!)
先生や先輩にもそれは言われていたことで、頑張って食事の量を増やしているところだったのだ。
「サッチにおいしいものいっぱい作ってもらえよ」
「そうします…ぜーぜー」
「…まだばててんのか?」
「オス…」
鬼隊長モードから元に戻っている。
爽やかな笑顔、お帰りなさい…!!
つ…疲れた!!
気がつけば甲板で寝ていて、あとでお姉ちゃんたちにしこたま怒られたのはまた別の話。
あー、やっぱりカエル着て行ってよかった。
むくりと起き上がるとまだあちこちに寝ているお兄ちゃんたち。
でも半分は甲板からいなくなっていたからすでに起きて食堂に行ったのかな?
船内からなんだかいい匂いがするんだもの!
そういえば昨日は結局サッチ隊長がもってきてくれたお粥しか食べてない。
あんなにおいしそうなものいっぱいあったのに…ぐすん。
でもきっとまたすぐに食べられる機会はありそうだから、今回は諦める。
とりあえずまだ寝てる人たちを起こさないようにそっと歩きながら匂いをたどっていく。
すると正面から楊枝でシーシーしながら歩いてくるマルコ隊長を発見。
「マルコ隊長、おはようございます!」
「おー、起きたかぃおはよう。今起こしに行こうと思ってたところだったよい」
そう言いながらくるりと回れ右をするマルコ隊長。
どうやら食堂へ連れて行ってくれるらしい。
向かいながらお話してくれる。
「昨日はどうだった?」
「はい、すっごく楽しかったです!」
でも、もう暫くラッパは吹きたくないかもと呟けばマルコ隊長はおかしそうに笑う。
「何時間も吹いていたからねぃ。お疲れさん」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる。
なんだか昨日からよく頭撫でられるなぁ。
頭がグラグラ揺れるけど、でもやっぱり嬉しいのでニンマリ。
「ところでマルコ隊長、今日の皆さんの予定は?」
「その前にお前は飯を食ってこい」
食堂に入ると一斉に視線が集まる。
そして皆一様に変な動きをしたあと、ごはんの続きを食べ始める。
何か言いたいような、でも無理やりそれを飲み込むような…
それでもみんなにこにこしているから、余計に気になる。
首をかしげながらマルコ隊長についていくと、カウンターに連れて行かれた。
後ろの席ではエース隊長がやっぱりご飯を食べながら寝ている。
「おう、来たかメイ」
「あ、おはようございますサッチ隊長!」
カウンターの奥ではサッチ隊長がご飯をまだ作っていた。
その中から既に取り分けてくれていたらしいプレートを私の前に出してくれる。
出てきたのはチーズトーストにスクランブルエッグ、ポテトサラダにプリン、そして牛乳。
「わーいおいしそう!」
「足りなかったら別のも出すからとりあえずそれ食っててくれ」
「いただきまーす!」
チーズトースト熱っ!
でも、うまっ!
ちょうど焼きあがったところだったようで、それでマルコ隊長が起こしに来てくれたんだと理解する。
「マルコ隊長、ありがとうございました」
「よいよい。ゆっくり食ってな」
そういうなりマルコ隊長はひらひらと振り向かずに手を振りながら食堂を出て行ってしまった。
今日の予定聞きそびれた…
暫くもくもくと食べていると料理が終わったのか、サッチ隊長がコーヒーを片手に隣に座る。
「サッチ隊長、すんごくおいしいです!」
「そりゃよかった。昨日結局あれだけだろ?おかわりいるか?」
「いいえ、大丈夫ですよー」
本当はプリンのおかわりがあったら欲しかったけど、ようやくサッチさんが一仕事終えて寛いでいるのだから催促するのは悪いなーと思い。
多分食べたいと言ったらきっとサッチさんはまたキッチンへと行ってしまうだろうから。
ってかプリン、マジうまっ!
幸せだー
思わず顔がゆるむと、サッチ隊長が隣でお腹を抱えて笑っている。
…そんなに変な顔してました?
まあいいけどねっ!
プリンを堪能している脇でサッチ隊長が思い出したように寝ているエース隊長を小突く。
「おい、エースお前ん所午前中訓練だったろ。そろそろ起きろ」
「んがっ!寝てた!!」
知ってます。
ガバッ、と起き上がりすぐに食事を再開するエース隊長。
そして…
「ぐがー」
「起きろっつってんだろうが!!」
サッチ隊長のゲンコツがエース隊長の後頭部に降り注いだ。
さっきマルコ隊長に聞こうとしていたのは、訓練する隊があるかどうかという事だった。
一緒に参加させてもらおうと思って。
いや、おそらくついていけないから脇の方で邪魔にならない程度に…
そう思ってエース隊長に頼んでみれば、すぐさまOKを出してくれた。
着替えはTシャツと道着の下だけにして(洗うのも大変だからね)甲板に出るともうすでにエース隊長以外皆集まっていた。
体をならすためにモビーディックの外周を走ってると気がついたらみんなぞろぞろくっついてきていた。
「え、なんで!?」
「いや、なんとなく?」
「あ、サイさんおはようございます」
「うん、おはよう」
掛け声かけるべき?と思いながらもタラタラ走っているとそのうちエース隊長が甲板に出てきた。
何というか、うん、やっぱりギョッとするよね。
外周そのまま走ってエース隊長の元で止まると、後続部隊はそのまま解散する。
「何やってたんだ?」
「私は準備運動なんだけど…皆がついてきたのは謎です」
「まあいいか。おい、やるぞ」
皆適当に組んで組手を始める。
あー、やっぱり違うなぁ…
私がやっていたのは伝統空手というやつで基本寸止めなのだ。
だけどあくまでも基本寸止めなだけで引き手さえ取ればOKなので実際はがっつり攻撃当てるんだけど。
もちろん攻撃が当たった瞬間手を引くのでそこまでダメージはない(といっても歯が折れたり鼻が折れたり腕脱臼したりは、まぁある)
組むか?と近くの隊員の人に言われたけど、体に染み付いてしまっている組手のスタイルを今すぐ変えるのはとても難しく、組んでくれる人の練習にもならないし申し訳なく思ってしまう。
困っているとエース隊長がやってきた。
「じゃあ俺とやるか。好きに攻撃してきていいぞ。……当てられたらな」
ニッと笑うエース隊長にお辞儀を一つしてから攻撃を始めるものの、ズボンのポケットに手を入れながら私の攻撃をひらりひらりとかわしていく。
本当にかすりもしない…!
「後ろの足、もっと踏み込め!」
「お…オス!!」
「腕を伸ばせ!手を引くな!!」
「オス!」
「声が小せぇ!気合い入れろ!!」
「オーーース!!」
ヤバい。
鬼軍曹だ。
いや、海賊だから軍曹は変か…鬼隊長?
さっきまでの爽やかな笑顔なんて幻だったかのように鬼の形相だ。
命のやり取りが絡んでくる訓練だからみんな真剣になるのは理解できる。
エース隊長はルフィたちと修行してた悪童時代に戻ってるのかもしれない。
でなきゃこの柄の悪さ、説明がつかない…!
「ボサっとしてんじゃねぇ!もう一本来いやぁ!!」
「オーーース!!!」
結局その後もひとかすりもすることなく私の体力は尽き果てた。
「それにしても女にしちゃよく動いたな」
「ま…まだまだです…ぜーぜー」
「そうだな。もっとスタミナつけろ。あと肉」
「はい…ぜーぜー」
そうなのです。
筋肉をつけるのにはちょっと肉っ気が足りない私の体(そこ!特に胸、とか言わない!)
先生や先輩にもそれは言われていたことで、頑張って食事の量を増やしているところだったのだ。
「サッチにおいしいものいっぱい作ってもらえよ」
「そうします…ぜーぜー」
「…まだばててんのか?」
「オス…」
鬼隊長モードから元に戻っている。
爽やかな笑顔、お帰りなさい…!!
つ…疲れた!!