君死にたもう事なかれ!
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「メイです!これからお世話になります!オヤジ様、お兄ちゃん、お姉ちゃん、どうぞよろしく!」
「グラララララ!乾杯!」
私の挨拶とオヤジ様の音頭で宴会がスタートした。
ちなみに私は今オヤジ様の肩の上。
オメェは小せぇからここからじゃねぇと息子たちに見えねぇだろう、とオヤジ様に乗せられた。
結構声張り上げたけどオヤジ様の耳、大丈夫かな?
「オヤジ様」
「何だ」
「圧巻です…!」
「グラララララ!!」
笑いながらオヤジ様が私を肩から降ろしてくれる。
床に置いてくれるのかと思いきや、膝の上に座らされた。
膝上だっことか、本当いつぶりだろう!
嬉しくなって思わずニンマリ。
本当にみんな思い思いに楽しんでいる。
肩を組みながら飲み交わす人。
早速飲み比べする人。
たくさんの料理にかぶりつく人。
……そして早速突っ伏して寝てる人。
「オヤジ様、楽しいですねぇ…!」
「……あぁ」
皆が楽しんでいる姿を見る目がすごく優しいオヤジ様。
『家族』というものを切望していたオヤジ様だから、皆が楽しそうにしている姿がうれしいんだろう。
見守られている感じがする。
それが皆も分かるから、それだけでみんな安心できるんだ。
楽しい、楽しいって気持ちがあちこちから感じられる。
そんな皆を見て、私も楽しいんだ。
ふとオヤジ様と目が合って、ふたりで思わずきょとんとするけどそのあとすぐにニンマリ。
とっても楽しい。
「おーい!メイ!」
早速駆け寄ってきてくれたお兄ちゃんたちにオヤジ様は私を膝から降ろしてくれる。
「メイ、楽しんで来い」
「はい!」
優しい瞳に見送られて私も宴会の輪に加わる。
家族って、本当にあたたかい。
「改めまして、メイです!よろしくです!」
「俺は1番隊のアルトだ、よろしく!」
「2番隊のサイ」
「俺は4番隊のミラだよ」
自己紹介をしているとわらわらとみんなやってくる。
なんせ1600人。
みんな来ることはないにしてもあっという間に人だかりができてしまった。
お酒は飲めないと言ってあるからか、みんなジュースを持ってきてくれる。
そんなに飲めないから置いておいて、と言えばあっという間にジュースに囲まれる私。
なんだかお供え物されてる気分だ…。
ふと外側に置かれたジュースに目線をやると、こちらに新たにやってくる人の足が見えた。
顔を上げると、ヨッ!と片手をあげてこちらに来るさっきぶりのサッチ隊長。
もう片手には何やら料理が…!
「食ってるかーメイ」
「まだでーす!」
ジュースもまだ少ししか口にしてません!
そう言えばサッチ隊長は笑いながら手に持つ料理を私の前に置いてくれた。
「これは…おかゆですか?」
「メイの場合大丈夫かもしれねぇけど、一応な。胃袋びっくりしちまうから」
そういえば誰だったか戦国武将が捕まってて暫く何も食べてない部下に料理がっつりふるまってショック死させたとかって話があったような…
そんなことを考えながらひと匙口に含む。
「…ん?…まーーーい!!え、これおかゆ!?すごくおいしいです!」
「おー、口にあったか!よかったよかった」
おかゆなんて風邪ひいた時に食べるもので、味気のないものというイメージしかなかったけど、このおかゆは塩味が効いててザーサイみたいなのが入っていてシンプルなんだけどとにかくおいし過ぎる…!
無心で食べ続けて、あっという間になくなってしまった。
「お前、見かけによらずいい食いっぷりだな」
「いや、本当おいしかったんです。おかわりありますか?」
「さすがにねぇなぁ…」
苦笑いのサッチ隊長。
あれ?引かれた?
でもぐしゃぐしゃと大きな手で頭を撫でられる。
「それだけ食えりゃ大丈夫そうだな。なんか持ってきてやろうか?」
「いえ、恐れ多い!自分で取りに行きます!」
「主役が遠慮すんなよ」
今度は両手でぐしゃぐしゃ。
頭が揺れるー!
「でも、あとエース隊長の所に行きたいんです」
「エース?」
「はい、さっきの服乾かしてもらったお礼を言いたくて…」
「んじゃ行くか」
言うなりグイッと手を引っ張って立たせてもらう。
一人で行ける、と言おうと思ったけどそれはすぐに諦める。
いかんせんあたりに人が多すぎてどこにいるのか全く見当がつかないのだ。
その点サッチ隊長は身長が高いから、あっという間にエース隊長を見つけてくれた。
「エース!」
「んあ!寝てた!」
サッチ隊長が声をかけると、料理に突っ伏していた顔をガバッとあげるエース隊長。
顔に肉料理の油がついていてちょっとテカテカしている。
それがなんだか面白くて思わず笑う。
「楽しんでるか?」
「はい、とっても!」
「そうか!」
二カッ、と笑うエース隊長につられて私もニンマリ。
「服、ありがとうございました!」
「あー、あれな…いいって別に」
でも普段はやらねぇからな、と唇を尖らせながら念を押される。
ですよねー。
本当お手数おかけしました。
「メイ」
ふと別の所から私を呼ぶ声が聞こえた。
声がする方を見ればルビーさんがラッパを持ってきてくれた。
「誰も使ってない楽器は今のところこれしかなかったけど、大丈夫かしら?」
「はい!ありがとうございます!」
受け取って楽器の感触を確かめてみる。
うん、手になじむ。
「お前、演奏できんのか?」
「はい、昔吹奏楽……あー、いろんな楽器やった事あるんです」
吹奏楽部なんて言っても通じないだろうからそのへんはあいまいに説明しておく。
小学生の頃、有志の吹奏楽部に入っていて、その時みんなで楽器を交換して吹きあっていたのだ。
そんなもので楽器は一通りこなせる。
ついでに小さい頃からピアノもやっていたので耳は鍛えられているので三音くらいなら聞き分けられる。
「まあ、吹けるだけで上手くはないんですけど」
「いや、十分すげぇよ」
エース隊長はまた笑ってくれる。
もう本当、爽やかな笑顔ごちそうさまです!
「ところで隊長方」
「ん?」
「あ?」
「海賊は歌って踊るんですよね?」
「まあ、そんな奴らもいるな」
「何だ?なんかやんのか?」
私の質問にサッチ隊長とエース隊長は顔を見合わせて楽しそうに笑う。
エース隊長にいたっては料理をしこたま口に詰め込み頬を膨らませながら立ち上がる。
その間にラッパを試し吹き。
うん、案外いける。
ではではコップを用意しまして、ポケットに忍ばせておいたウォークマンを取り出します。
イヤホンをコップの中へ入れてまして…じゃーん!
即席スピーカーの出来上がりー!
音量を上げてスイッチオン!
ジャカジャカジャカジャカ♪
「「!!?」」
何やってるのか見守っていたサッチ隊長とエース隊長は目を丸くして驚いている。
あはは、してやったり。
何故かウォークマンに入っていたジン○スカン。
これも電池がもう心持たないので切れないうちに基本の踊りを教える。
何事かと周りにいたみんなもはじめのうちこそ様子を伺っていたけど、すぐに踊りに参加しだす。
このジン○スカン、近所のお祭りで何故か若いニイチャン達がテンション高くいつも踊り狂ってるんだよね。
だから皆も好きかなーと思ったんだけど案の定、すぐにのってきてくれた。
「さぁさぁみなさん、音が切れる前にオヤジ様の元へ行きますよー!」
そういえば早速駆け出すようにオヤジ様の元へと向かう兄弟たち。
オヤジ様を囲むように言えば、そのまま音楽に合わせて踊ってくれる。
「なんだぁ?メイ」
「これ、私の世界の踊りなんです」
「こりゃ目が回りそうだなァ」
そう言いながら酒樽をひとあおりしたあと、コップとラッパを持った私をまた肩に乗せてくれる。
「オヤジ様、耳元でラッパうるさいと思いますよ?」
「グララララ!そのくれェ大丈夫だ!」
右に三歩いって蹴り一つ、左に三歩行って蹴り一つ…
右に回って手叩き一つ、左に回って手叩き一つ…
「はい!次はオヤジ様に向かってダッシュですよワハハハハー!」
「!!!」
私の意図をすぐ理解してくれたのか皆速攻で反応してくれて、一瞬でオヤジ様は皆と一緒におしくらまんじゅう状態になる。
「後退もバック走でどうぞワハハハハー!」
そうこうしているうちに電池が切れてしまったので、続きは私がオヤジ様の隣でラッパの演奏。
この高い位置からだと皆がよく見える。
クリエル隊長とビスタ隊長、あとは主に大柄すぎる兄弟たちはお酒を飲みながら皆の様子を笑いながら見ていたけど、他の隊長さんや隊員の皆は楽しそうに演奏に合わせてオヤジ様に抱きついては離れ、抱きついては離れを繰り返している。
そんな様子をオヤジ様と一緒に見ながらニンマリ。
超楽しい!!
…ところで、この曲終わり方ってどんなだったっけ?
近所のお祭りでもアンコールが巻き起こり、いつまでたっても終わらなかったのを思い出す。
演奏終わらせるタイミングを見失い、とりあえず限界まで頑張ろう、と心に決めるのだった。
「グラララララ!乾杯!」
私の挨拶とオヤジ様の音頭で宴会がスタートした。
ちなみに私は今オヤジ様の肩の上。
オメェは小せぇからここからじゃねぇと息子たちに見えねぇだろう、とオヤジ様に乗せられた。
結構声張り上げたけどオヤジ様の耳、大丈夫かな?
「オヤジ様」
「何だ」
「圧巻です…!」
「グラララララ!!」
笑いながらオヤジ様が私を肩から降ろしてくれる。
床に置いてくれるのかと思いきや、膝の上に座らされた。
膝上だっことか、本当いつぶりだろう!
嬉しくなって思わずニンマリ。
本当にみんな思い思いに楽しんでいる。
肩を組みながら飲み交わす人。
早速飲み比べする人。
たくさんの料理にかぶりつく人。
……そして早速突っ伏して寝てる人。
「オヤジ様、楽しいですねぇ…!」
「……あぁ」
皆が楽しんでいる姿を見る目がすごく優しいオヤジ様。
『家族』というものを切望していたオヤジ様だから、皆が楽しそうにしている姿がうれしいんだろう。
見守られている感じがする。
それが皆も分かるから、それだけでみんな安心できるんだ。
楽しい、楽しいって気持ちがあちこちから感じられる。
そんな皆を見て、私も楽しいんだ。
ふとオヤジ様と目が合って、ふたりで思わずきょとんとするけどそのあとすぐにニンマリ。
とっても楽しい。
「おーい!メイ!」
早速駆け寄ってきてくれたお兄ちゃんたちにオヤジ様は私を膝から降ろしてくれる。
「メイ、楽しんで来い」
「はい!」
優しい瞳に見送られて私も宴会の輪に加わる。
家族って、本当にあたたかい。
「改めまして、メイです!よろしくです!」
「俺は1番隊のアルトだ、よろしく!」
「2番隊のサイ」
「俺は4番隊のミラだよ」
自己紹介をしているとわらわらとみんなやってくる。
なんせ1600人。
みんな来ることはないにしてもあっという間に人だかりができてしまった。
お酒は飲めないと言ってあるからか、みんなジュースを持ってきてくれる。
そんなに飲めないから置いておいて、と言えばあっという間にジュースに囲まれる私。
なんだかお供え物されてる気分だ…。
ふと外側に置かれたジュースに目線をやると、こちらに新たにやってくる人の足が見えた。
顔を上げると、ヨッ!と片手をあげてこちらに来るさっきぶりのサッチ隊長。
もう片手には何やら料理が…!
「食ってるかーメイ」
「まだでーす!」
ジュースもまだ少ししか口にしてません!
そう言えばサッチ隊長は笑いながら手に持つ料理を私の前に置いてくれた。
「これは…おかゆですか?」
「メイの場合大丈夫かもしれねぇけど、一応な。胃袋びっくりしちまうから」
そういえば誰だったか戦国武将が捕まってて暫く何も食べてない部下に料理がっつりふるまってショック死させたとかって話があったような…
そんなことを考えながらひと匙口に含む。
「…ん?…まーーーい!!え、これおかゆ!?すごくおいしいです!」
「おー、口にあったか!よかったよかった」
おかゆなんて風邪ひいた時に食べるもので、味気のないものというイメージしかなかったけど、このおかゆは塩味が効いててザーサイみたいなのが入っていてシンプルなんだけどとにかくおいし過ぎる…!
無心で食べ続けて、あっという間になくなってしまった。
「お前、見かけによらずいい食いっぷりだな」
「いや、本当おいしかったんです。おかわりありますか?」
「さすがにねぇなぁ…」
苦笑いのサッチ隊長。
あれ?引かれた?
でもぐしゃぐしゃと大きな手で頭を撫でられる。
「それだけ食えりゃ大丈夫そうだな。なんか持ってきてやろうか?」
「いえ、恐れ多い!自分で取りに行きます!」
「主役が遠慮すんなよ」
今度は両手でぐしゃぐしゃ。
頭が揺れるー!
「でも、あとエース隊長の所に行きたいんです」
「エース?」
「はい、さっきの服乾かしてもらったお礼を言いたくて…」
「んじゃ行くか」
言うなりグイッと手を引っ張って立たせてもらう。
一人で行ける、と言おうと思ったけどそれはすぐに諦める。
いかんせんあたりに人が多すぎてどこにいるのか全く見当がつかないのだ。
その点サッチ隊長は身長が高いから、あっという間にエース隊長を見つけてくれた。
「エース!」
「んあ!寝てた!」
サッチ隊長が声をかけると、料理に突っ伏していた顔をガバッとあげるエース隊長。
顔に肉料理の油がついていてちょっとテカテカしている。
それがなんだか面白くて思わず笑う。
「楽しんでるか?」
「はい、とっても!」
「そうか!」
二カッ、と笑うエース隊長につられて私もニンマリ。
「服、ありがとうございました!」
「あー、あれな…いいって別に」
でも普段はやらねぇからな、と唇を尖らせながら念を押される。
ですよねー。
本当お手数おかけしました。
「メイ」
ふと別の所から私を呼ぶ声が聞こえた。
声がする方を見ればルビーさんがラッパを持ってきてくれた。
「誰も使ってない楽器は今のところこれしかなかったけど、大丈夫かしら?」
「はい!ありがとうございます!」
受け取って楽器の感触を確かめてみる。
うん、手になじむ。
「お前、演奏できんのか?」
「はい、昔吹奏楽……あー、いろんな楽器やった事あるんです」
吹奏楽部なんて言っても通じないだろうからそのへんはあいまいに説明しておく。
小学生の頃、有志の吹奏楽部に入っていて、その時みんなで楽器を交換して吹きあっていたのだ。
そんなもので楽器は一通りこなせる。
ついでに小さい頃からピアノもやっていたので耳は鍛えられているので三音くらいなら聞き分けられる。
「まあ、吹けるだけで上手くはないんですけど」
「いや、十分すげぇよ」
エース隊長はまた笑ってくれる。
もう本当、爽やかな笑顔ごちそうさまです!
「ところで隊長方」
「ん?」
「あ?」
「海賊は歌って踊るんですよね?」
「まあ、そんな奴らもいるな」
「何だ?なんかやんのか?」
私の質問にサッチ隊長とエース隊長は顔を見合わせて楽しそうに笑う。
エース隊長にいたっては料理をしこたま口に詰め込み頬を膨らませながら立ち上がる。
その間にラッパを試し吹き。
うん、案外いける。
ではではコップを用意しまして、ポケットに忍ばせておいたウォークマンを取り出します。
イヤホンをコップの中へ入れてまして…じゃーん!
即席スピーカーの出来上がりー!
音量を上げてスイッチオン!
ジャカジャカジャカジャカ♪
「「!!?」」
何やってるのか見守っていたサッチ隊長とエース隊長は目を丸くして驚いている。
あはは、してやったり。
何故かウォークマンに入っていたジン○スカン。
これも電池がもう心持たないので切れないうちに基本の踊りを教える。
何事かと周りにいたみんなもはじめのうちこそ様子を伺っていたけど、すぐに踊りに参加しだす。
このジン○スカン、近所のお祭りで何故か若いニイチャン達がテンション高くいつも踊り狂ってるんだよね。
だから皆も好きかなーと思ったんだけど案の定、すぐにのってきてくれた。
「さぁさぁみなさん、音が切れる前にオヤジ様の元へ行きますよー!」
そういえば早速駆け出すようにオヤジ様の元へと向かう兄弟たち。
オヤジ様を囲むように言えば、そのまま音楽に合わせて踊ってくれる。
「なんだぁ?メイ」
「これ、私の世界の踊りなんです」
「こりゃ目が回りそうだなァ」
そう言いながら酒樽をひとあおりしたあと、コップとラッパを持った私をまた肩に乗せてくれる。
「オヤジ様、耳元でラッパうるさいと思いますよ?」
「グララララ!そのくれェ大丈夫だ!」
右に三歩いって蹴り一つ、左に三歩行って蹴り一つ…
右に回って手叩き一つ、左に回って手叩き一つ…
「はい!次はオヤジ様に向かってダッシュですよワハハハハー!」
「!!!」
私の意図をすぐ理解してくれたのか皆速攻で反応してくれて、一瞬でオヤジ様は皆と一緒におしくらまんじゅう状態になる。
「後退もバック走でどうぞワハハハハー!」
そうこうしているうちに電池が切れてしまったので、続きは私がオヤジ様の隣でラッパの演奏。
この高い位置からだと皆がよく見える。
クリエル隊長とビスタ隊長、あとは主に大柄すぎる兄弟たちはお酒を飲みながら皆の様子を笑いながら見ていたけど、他の隊長さんや隊員の皆は楽しそうに演奏に合わせてオヤジ様に抱きついては離れ、抱きついては離れを繰り返している。
そんな様子をオヤジ様と一緒に見ながらニンマリ。
超楽しい!!
…ところで、この曲終わり方ってどんなだったっけ?
近所のお祭りでもアンコールが巻き起こり、いつまでたっても終わらなかったのを思い出す。
演奏終わらせるタイミングを見失い、とりあえず限界まで頑張ろう、と心に決めるのだった。