君死にたもう事なかれ!
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「お、珍しいな?その服着てるの」
サッチ隊長がそう言うのも無理は無い。
私は今久しぶりの制服姿なのです!
「しまいっぱなしじゃカビ生えちゃうかもですし、せっかくなので引っ張り出してみました!」
「何がせっかくなのかわかんねぇよい」
「だってここには遊園地があるんですよ!?遠足とか修学旅行みたいじゃないですか!」
「しゅーがくりょこー?なんだそれ美味いのか?」
「エース隊長はなんでも食べ物に繋げないでくださ…アイアンクロォォォ!!!」
うわーん痛いよー!!
みなさんみなさん聞いてください!
ここはあの!!
後半の海に入る一歩手前のあのシャボンディ諸島ですよぉぉぉ!!!
後半の海に行くには船にコーティングが必要って事でやって参りましたシャボンディ諸島!
そして大きなモビーをコーティングするにはだいぶ時間がかかるということで、暇を持て余したマルコ隊長、エース隊長、サッチ隊長をひきつれてシャボンディ諸島をお散歩中の私たち。
このお三方と一緒に島を歩くのは何気にこれが初めてだ。
いつもは大体マルコ隊長がお仕事で船に残ってるか、あとは船番でサッチ隊長とかエース隊長が残ってたり。
そもそも三人が一緒に出かけるってのがあまりない。
本当色々偶然とみんなの気まぐれが重なったのです。
なんだか新鮮!
あ、ちなみに事前にイゾウ隊長に頭をいじってもらったのでただいま追いかけられることなく街を悠々と歩いてますよ!
そんなわけで浮かれ気分であたりをキョロキョロ見渡しながらのんびり歩いてます。
なんかいっぱい飛んでる!
ふわふわしてる!!
とってもキラキラしてて凄く綺麗なんですけど!!
「メイ、これに顔押し付けてみ?」
そう言われながらシャボン玉を手に取ったエース隊長が私の顔にぐにーっと押しつける。
なんか不思議な感触。
するとそれはすぐにきゅぽんっと音を立てると同時に無くなった。
「わっ!?」
「お、うまくいったねぃ」
シャボン玉は割れることなく私を内側に招き入れてくれて、ふわふわと浮かんだシャボン玉の中に無事入る事に成功した。
何これ、漫画みたい!!
って、元々漫画だった!!!
「ふわふわしてます!ふわふわしてます!!」
「そりゃシャボン玉だしな」
「あはは!楽しいー!!」
軽くジャンプしてみるとシャボン玉もぽーんと浮かび上がり、そしてふわりと着地する。
なんだこれめっちゃ楽しい!!
シャボン玉の中から後ろをちらりと振り返れば、サッチ隊長と目があった。
サッチ隊長はすぐに笑ってくれて、こっちまで思わずにんまりとしてしまう。
ふと視界の隅にエース隊長の悪どそうな笑みが入ってきた。
え、何…?
ブスッ
あっ、と声を出すまもなくパァン!と音を立ててシャボン玉が割れる。
そうすれば中にいた私は重力に逆らえずに
「ギャン!」
地面に落下するわけです。
痛い!!
「何するんですかエース隊長!」
私の抗議もなんのその、エース隊長はお腹抱えて笑ってるし、マルコ隊長とサッチ隊長はちょっと苦笑いをしながらもやっぱりニコニコしていて…
もう、と思いながらも私もつられて笑う。
「あー…なんか幸せだなぁ…」
思わず口からそんな言葉が零れた。
「そうかい、よかったねぃ」
「はい!」
うん、今が凄く幸せ。
みんながニコニコ笑ってるから。
サッチ隊長もエース隊長も『この時期』にこうしてニコニコしてるから。
マルコ隊長もピリピリしてない。
だってする必要が無いんだもの。
幸せ気分のまますぐそばを浮遊していたシャボン玉へとダイブし再び中へ入る。
「「「あ」」」
「え?」
何、と思う間もなくシャボン玉は私が飛び込んだ勢いそのままにゴロゴロと回転をし…
「あぎゃー!!」
「「「馬鹿ぁぁぁ!!」」」
やばい!
今絶対パンツ見えてる!
てか、人ごみにつっこむ…!!
どうにかシャボン玉を止めようと無駄な抵抗を試みてみたけど…
無理でした☆
「ぎゃーーー!そこの方たちごめんなさぁぁぁい!!」
「なんだ!?」
「うぉ!!?」
確実に見覚えのある白つなぎの集団にぶつかる…!!
と思ったけれど。
「Room……シャンブルズ!」
「「え?」」
私はシャボン玉が転がる勢いのまま外に放り出されて、思わず身体がよろける。
それをぽすっと支えてくれたのはやっぱり見覚えのあるモフモフの帽子をかぶったあのお方で。
「す、すみませんありがとうございました…!」
私を支えた衝撃で落ちた帽子を拾って、このモフモフの持ち主…そう、あのイケメンルーキーの代表格であるローさんに手渡そうとして…
顔をあげて私は思わず固まった。
「……え、嘘…」
この人はローさんだ。
そう分かっているのに、私の頭は今すごく混乱してる。
だって凄く似てたんだ。
「お…おにい……ちゃん…?」
帽子をかぶってないローさんはあの時死んでしまったはずのお兄ちゃんにもの凄く似ていた。
一瞬本気でお兄ちゃんはこっちの世界にきてたんだ!って思ったくらい似てた。
感極まって思わず飛びつこうとしたけど…
この人はやっぱりお兄ちゃんじゃなくてローさんだった。
「だって私のお兄ちゃんはこんなに身長高くないし、こんなに手足長くないし、こんなにスタイル良くないし、こんなに小顔じゃないし、こんなにイケボじゃありませんでした」
「お前…相変わらず実の兄に対して厳しいことしか言わねぇんだな」
事実しか言ってません。
「……って、あれ?」
今何かが引っかかったぞ?
だけどその思考はドゴーン!という衝撃音と『ギャー!!』っていう悲鳴によって四散してしまった。
「あぁっ!シャチさん大丈夫ですか!?」
音のした方を見てみれば、積み上げてあった木箱につっこんでピクピクしている、私の身代わりにシャンブルズされてしまったシャチさんの無残なお姿がそこにはあった。
サッチ隊長がそう言うのも無理は無い。
私は今久しぶりの制服姿なのです!
「しまいっぱなしじゃカビ生えちゃうかもですし、せっかくなので引っ張り出してみました!」
「何がせっかくなのかわかんねぇよい」
「だってここには遊園地があるんですよ!?遠足とか修学旅行みたいじゃないですか!」
「しゅーがくりょこー?なんだそれ美味いのか?」
「エース隊長はなんでも食べ物に繋げないでくださ…アイアンクロォォォ!!!」
うわーん痛いよー!!
みなさんみなさん聞いてください!
ここはあの!!
後半の海に入る一歩手前のあのシャボンディ諸島ですよぉぉぉ!!!
後半の海に行くには船にコーティングが必要って事でやって参りましたシャボンディ諸島!
そして大きなモビーをコーティングするにはだいぶ時間がかかるということで、暇を持て余したマルコ隊長、エース隊長、サッチ隊長をひきつれてシャボンディ諸島をお散歩中の私たち。
このお三方と一緒に島を歩くのは何気にこれが初めてだ。
いつもは大体マルコ隊長がお仕事で船に残ってるか、あとは船番でサッチ隊長とかエース隊長が残ってたり。
そもそも三人が一緒に出かけるってのがあまりない。
本当色々偶然とみんなの気まぐれが重なったのです。
なんだか新鮮!
あ、ちなみに事前にイゾウ隊長に頭をいじってもらったのでただいま追いかけられることなく街を悠々と歩いてますよ!
そんなわけで浮かれ気分であたりをキョロキョロ見渡しながらのんびり歩いてます。
なんかいっぱい飛んでる!
ふわふわしてる!!
とってもキラキラしてて凄く綺麗なんですけど!!
「メイ、これに顔押し付けてみ?」
そう言われながらシャボン玉を手に取ったエース隊長が私の顔にぐにーっと押しつける。
なんか不思議な感触。
するとそれはすぐにきゅぽんっと音を立てると同時に無くなった。
「わっ!?」
「お、うまくいったねぃ」
シャボン玉は割れることなく私を内側に招き入れてくれて、ふわふわと浮かんだシャボン玉の中に無事入る事に成功した。
何これ、漫画みたい!!
って、元々漫画だった!!!
「ふわふわしてます!ふわふわしてます!!」
「そりゃシャボン玉だしな」
「あはは!楽しいー!!」
軽くジャンプしてみるとシャボン玉もぽーんと浮かび上がり、そしてふわりと着地する。
なんだこれめっちゃ楽しい!!
シャボン玉の中から後ろをちらりと振り返れば、サッチ隊長と目があった。
サッチ隊長はすぐに笑ってくれて、こっちまで思わずにんまりとしてしまう。
ふと視界の隅にエース隊長の悪どそうな笑みが入ってきた。
え、何…?
ブスッ
あっ、と声を出すまもなくパァン!と音を立ててシャボン玉が割れる。
そうすれば中にいた私は重力に逆らえずに
「ギャン!」
地面に落下するわけです。
痛い!!
「何するんですかエース隊長!」
私の抗議もなんのその、エース隊長はお腹抱えて笑ってるし、マルコ隊長とサッチ隊長はちょっと苦笑いをしながらもやっぱりニコニコしていて…
もう、と思いながらも私もつられて笑う。
「あー…なんか幸せだなぁ…」
思わず口からそんな言葉が零れた。
「そうかい、よかったねぃ」
「はい!」
うん、今が凄く幸せ。
みんながニコニコ笑ってるから。
サッチ隊長もエース隊長も『この時期』にこうしてニコニコしてるから。
マルコ隊長もピリピリしてない。
だってする必要が無いんだもの。
幸せ気分のまますぐそばを浮遊していたシャボン玉へとダイブし再び中へ入る。
「「「あ」」」
「え?」
何、と思う間もなくシャボン玉は私が飛び込んだ勢いそのままにゴロゴロと回転をし…
「あぎゃー!!」
「「「馬鹿ぁぁぁ!!」」」
やばい!
今絶対パンツ見えてる!
てか、人ごみにつっこむ…!!
どうにかシャボン玉を止めようと無駄な抵抗を試みてみたけど…
無理でした☆
「ぎゃーーー!そこの方たちごめんなさぁぁぁい!!」
「なんだ!?」
「うぉ!!?」
確実に見覚えのある白つなぎの集団にぶつかる…!!
と思ったけれど。
「Room……シャンブルズ!」
「「え?」」
私はシャボン玉が転がる勢いのまま外に放り出されて、思わず身体がよろける。
それをぽすっと支えてくれたのはやっぱり見覚えのあるモフモフの帽子をかぶったあのお方で。
「す、すみませんありがとうございました…!」
私を支えた衝撃で落ちた帽子を拾って、このモフモフの持ち主…そう、あのイケメンルーキーの代表格であるローさんに手渡そうとして…
顔をあげて私は思わず固まった。
「……え、嘘…」
この人はローさんだ。
そう分かっているのに、私の頭は今すごく混乱してる。
だって凄く似てたんだ。
「お…おにい……ちゃん…?」
帽子をかぶってないローさんはあの時死んでしまったはずのお兄ちゃんにもの凄く似ていた。
一瞬本気でお兄ちゃんはこっちの世界にきてたんだ!って思ったくらい似てた。
感極まって思わず飛びつこうとしたけど…
この人はやっぱりお兄ちゃんじゃなくてローさんだった。
「だって私のお兄ちゃんはこんなに身長高くないし、こんなに手足長くないし、こんなにスタイル良くないし、こんなに小顔じゃないし、こんなにイケボじゃありませんでした」
「お前…相変わらず実の兄に対して厳しいことしか言わねぇんだな」
事実しか言ってません。
「……って、あれ?」
今何かが引っかかったぞ?
だけどその思考はドゴーン!という衝撃音と『ギャー!!』っていう悲鳴によって四散してしまった。
「あぁっ!シャチさん大丈夫ですか!?」
音のした方を見てみれば、積み上げてあった木箱につっこんでピクピクしている、私の身代わりにシャンブルズされてしまったシャチさんの無残なお姿がそこにはあった。
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