君死にたもう事なかれ!
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遠ざかるウォーターセブンを眺めながら、私は大事な事を思い出した。
「結局ルッチさんやカリファさん見てねぇぇぇぇ!」
パウリーさんもアイスバーグさんも見てない!
ココロばあさんやチムニーちゃんにも会いたかったのに!
「うぉぉぉ!ウォーターセブンンンンー!!」
「何だ?どうしたメイ、新しいギャグか?寒いぞ?」
余計なところを聞かれたラクヨウ隊長に、ガハハと笑われながら頭を撫でられた。
「……?ラクヨウ隊長?」
ぐわんぐわんと揺れる頭を抑えながらラクヨウ隊長を見上げると、またわしゃわしゃと頭をかき混ぜられる。
「なに、大事な家族がそこらのガキンチョに勧誘されそうになったんだ。消毒しておかねぇとなぁ」
そういえばキッドさんにあった後からみんなによく頭を撫でられてた。
それって…そう言うこと?
「ラクヨウ隊長ぉぉぉ!好きぃぃぃ!!」
「知ってる!がははは!」
思わずドーン!とラクヨウ隊長に飛びつけば、ラクヨウ隊長もよろけることなく私を受け止めてくれた。
キッドさんには悪いけど私の家はここだから。
誰に誘われてもモビーを降りるつもりはない。
移動する度にみんなに頭を撫でられて、その度に私もみんなに飛びついた。
やだ、みんなあったかい!
好きぃぃぃ!
そんなこんなで数日が過ぎたある日の事。
2番隊にまじって訓練に参加して、良い汗かいたーとエース隊長と一息ついている時。
「メイー」
「……?」
「メイ、呼ばれてるぞ?」
「なんでしょうか…はーい!私はここでーす!!」
「ウルセッ!」
突然私が大声をあげたからか、エース隊長は耳を抑えながら仰け反った。
あいやごめん。
エース隊長にデコピンを喰らっていると、モビーの船内からサッチ隊長がニコニコしながらやってきた。
「サッチ隊長…?」
「メイちゃん?これなーんだ」
なんだかいい顔をしながらサッチ隊長は一枚の紙を差し出した。
サッチ隊長がちゃん付けで私を呼ぶなんて珍し……
って、これ、超デジャヴなんですけど…!!
慌ててサッチ隊長からその紙ぺら一枚をひったくる。
それはやっぱり私の手配書で…
「にぎゃぁぁぁぁぁ!!」
「ん?どうした…って何も変わってねぇじゃねぇか。何大声だしてんだよ」
エース隊長が片耳を抑えながら再び私に全力のデコピンをする。
痛い!
「よく見てくださいよ!」
「えー?」
「ちなみにほれ、これが前のだ」
そう言いながらサッチ隊長が古い手配書をエース隊長に手渡した。
「んー…何か変わってるのか?」
「変わってるじゃないですか!エース隊長、間違いを探せ!ですよ!!」
「んんんー……あ!」
見つけた!と言いながらエース隊長は見当違いな場所を指差す。
「俺が写ってる比率が少し上がってる!」
「あ、本当だ。ちょっとだけエース隊長の背中の面積が…って、ちっがぁぁぁう!!」
写真の部分は元原稿の配置の問題だと思うんですよ!
そこじゃない!
ってか、むしろよくわかったな!
「エース隊長!もっと下です下!」
「下ぁ?金額しか……Zzz」
「え!?寝たぁぁぁ!!?」
「エースは飯の時以外にも、数字の羅列を見ると寝ちまうんだ」
「あぁ、だからエース隊長書類の提出遅いんですね」
「よい」
いつの間にかマルコ隊長も輪に加わっていた。
エース隊長のおでこをビシッと突くと、エース隊長は悲鳴をあげながら目を覚ました。
「いってぇぇぇ!マルコ、おまっ、覇気…!!」
「お前、食い逃げすんなってあれほど言ってるじゃねぇかよい」
「食い逃げ?ちゃんとお礼言ってるぞ?」
「お前、本当に食に関しては一銭も金つかわねぇよな」
それだよ、それエース隊長!
絶対それのせいだよぉぉぉ!!
「お前がウォーターセブンで食い逃げした分……と、あとその他か。全部メイの賞金に回ってるよい」
「は?賞金…?……あ、0が一個多くなってら」
やっと気がついたエース隊長に私もマルコ隊長もサッチ隊長も、はぁ、とため息をついた。
「お前までため息つくなよムカつくな」
「びゃぁぁん!痛い!」
デコピン3回目!!
新しい手配書で、私の賞金は一気に10倍になった。
おかしい!
賞金って世界政府だかへの危険度を示してるんじゃなかったっけ!?
食い逃げで危険度あがるかなぁぁぁ!!?
「やったじゃねぇかメイ。海賊は賞金があがってこそ、だぞ!」
「うるっさいですよエース隊長ぉぉぉ!エース隊長のせいで私、ウォーターセブンで追いかけまわされたんですからね!?ちょっとは反省してくださぁぁぁい!!」
「うぐっ!?」
セイッ!と正拳突きを繰り出せば、見事エース隊長は崩れ落ちた。
やった当たった…!
「本当、時々だけど覇気使うよな、メイって」
「え?覇気って何の事ですかサッチ隊長?」
「なんだい?無意識かよい」
「え?」
「でなきゃメラメラの実食ったエースを殴れるわけねぇだろうが」
…………確かに!
私はてっきりナミさんがルフィさんの頭にたんこぶを作ってるアレだと思ってたよ!
……あれ?
ってことはナミさんも覇気使い???
んんんー?と首をかしげていると、立ち直ったエース隊長に思いっきりアイアンクロー喰らいました。
うわーん!
頭パーンってするぅぅぅ!!
「まー、次は自分の手で賞金をあげる事だな」
「うぅ…勝手に上がっていく予感しかしない…」
もごもごと口いっぱいに食べ物を含みながら、そう言うエース隊長に私はがっくりと肩を落とした。
そんな私を見てエース隊長はニシシッと笑うのだった。
「結局ルッチさんやカリファさん見てねぇぇぇぇ!」
パウリーさんもアイスバーグさんも見てない!
ココロばあさんやチムニーちゃんにも会いたかったのに!
「うぉぉぉ!ウォーターセブンンンンー!!」
「何だ?どうしたメイ、新しいギャグか?寒いぞ?」
余計なところを聞かれたラクヨウ隊長に、ガハハと笑われながら頭を撫でられた。
「……?ラクヨウ隊長?」
ぐわんぐわんと揺れる頭を抑えながらラクヨウ隊長を見上げると、またわしゃわしゃと頭をかき混ぜられる。
「なに、大事な家族がそこらのガキンチョに勧誘されそうになったんだ。消毒しておかねぇとなぁ」
そういえばキッドさんにあった後からみんなによく頭を撫でられてた。
それって…そう言うこと?
「ラクヨウ隊長ぉぉぉ!好きぃぃぃ!!」
「知ってる!がははは!」
思わずドーン!とラクヨウ隊長に飛びつけば、ラクヨウ隊長もよろけることなく私を受け止めてくれた。
キッドさんには悪いけど私の家はここだから。
誰に誘われてもモビーを降りるつもりはない。
移動する度にみんなに頭を撫でられて、その度に私もみんなに飛びついた。
やだ、みんなあったかい!
好きぃぃぃ!
そんなこんなで数日が過ぎたある日の事。
2番隊にまじって訓練に参加して、良い汗かいたーとエース隊長と一息ついている時。
「メイー」
「……?」
「メイ、呼ばれてるぞ?」
「なんでしょうか…はーい!私はここでーす!!」
「ウルセッ!」
突然私が大声をあげたからか、エース隊長は耳を抑えながら仰け反った。
あいやごめん。
エース隊長にデコピンを喰らっていると、モビーの船内からサッチ隊長がニコニコしながらやってきた。
「サッチ隊長…?」
「メイちゃん?これなーんだ」
なんだかいい顔をしながらサッチ隊長は一枚の紙を差し出した。
サッチ隊長がちゃん付けで私を呼ぶなんて珍し……
って、これ、超デジャヴなんですけど…!!
慌ててサッチ隊長からその紙ぺら一枚をひったくる。
それはやっぱり私の手配書で…
「にぎゃぁぁぁぁぁ!!」
「ん?どうした…って何も変わってねぇじゃねぇか。何大声だしてんだよ」
エース隊長が片耳を抑えながら再び私に全力のデコピンをする。
痛い!
「よく見てくださいよ!」
「えー?」
「ちなみにほれ、これが前のだ」
そう言いながらサッチ隊長が古い手配書をエース隊長に手渡した。
「んー…何か変わってるのか?」
「変わってるじゃないですか!エース隊長、間違いを探せ!ですよ!!」
「んんんー……あ!」
見つけた!と言いながらエース隊長は見当違いな場所を指差す。
「俺が写ってる比率が少し上がってる!」
「あ、本当だ。ちょっとだけエース隊長の背中の面積が…って、ちっがぁぁぁう!!」
写真の部分は元原稿の配置の問題だと思うんですよ!
そこじゃない!
ってか、むしろよくわかったな!
「エース隊長!もっと下です下!」
「下ぁ?金額しか……Zzz」
「え!?寝たぁぁぁ!!?」
「エースは飯の時以外にも、数字の羅列を見ると寝ちまうんだ」
「あぁ、だからエース隊長書類の提出遅いんですね」
「よい」
いつの間にかマルコ隊長も輪に加わっていた。
エース隊長のおでこをビシッと突くと、エース隊長は悲鳴をあげながら目を覚ました。
「いってぇぇぇ!マルコ、おまっ、覇気…!!」
「お前、食い逃げすんなってあれほど言ってるじゃねぇかよい」
「食い逃げ?ちゃんとお礼言ってるぞ?」
「お前、本当に食に関しては一銭も金つかわねぇよな」
それだよ、それエース隊長!
絶対それのせいだよぉぉぉ!!
「お前がウォーターセブンで食い逃げした分……と、あとその他か。全部メイの賞金に回ってるよい」
「は?賞金…?……あ、0が一個多くなってら」
やっと気がついたエース隊長に私もマルコ隊長もサッチ隊長も、はぁ、とため息をついた。
「お前までため息つくなよムカつくな」
「びゃぁぁん!痛い!」
デコピン3回目!!
新しい手配書で、私の賞金は一気に10倍になった。
おかしい!
賞金って世界政府だかへの危険度を示してるんじゃなかったっけ!?
食い逃げで危険度あがるかなぁぁぁ!!?
「やったじゃねぇかメイ。海賊は賞金があがってこそ、だぞ!」
「うるっさいですよエース隊長ぉぉぉ!エース隊長のせいで私、ウォーターセブンで追いかけまわされたんですからね!?ちょっとは反省してくださぁぁぁい!!」
「うぐっ!?」
セイッ!と正拳突きを繰り出せば、見事エース隊長は崩れ落ちた。
やった当たった…!
「本当、時々だけど覇気使うよな、メイって」
「え?覇気って何の事ですかサッチ隊長?」
「なんだい?無意識かよい」
「え?」
「でなきゃメラメラの実食ったエースを殴れるわけねぇだろうが」
…………確かに!
私はてっきりナミさんがルフィさんの頭にたんこぶを作ってるアレだと思ってたよ!
……あれ?
ってことはナミさんも覇気使い???
んんんー?と首をかしげていると、立ち直ったエース隊長に思いっきりアイアンクロー喰らいました。
うわーん!
頭パーンってするぅぅぅ!!
「まー、次は自分の手で賞金をあげる事だな」
「うぅ…勝手に上がっていく予感しかしない…」
もごもごと口いっぱいに食べ物を含みながら、そう言うエース隊長に私はがっくりと肩を落とした。
そんな私を見てエース隊長はニシシッと笑うのだった。