君死にたもう事なかれ!
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呼ばれて振り返ると、そこにはイゾウ隊長が立っていた。
「あっ!イゾウ隊長ーっ!」
駆け寄るとイゾウ隊長が両手を広げてくれたから迷わずにドーン!と胸に飛び込む。
それでもふらりともよろけ無いイゾウ隊長、流石ですね!
「メイ、迷子になってたんだって?」
「いや、迷子ってわけでは…ただ帰れなかっただけで」
「……?それ、迷子と何が違うんだい?」
「あれ?」
宿までの道はわかるよ?
ただ鬼ごっこが続いてるから帰れないってだけで。
こういうのは迷子って言わなくない?
いやまてよ、追いかけられずに済む道はわからないからやっぱり迷子って言うのか?
んんんー?って首を傾げているとイゾウ隊長も首を傾げた。
…ま、いっか☆
迷子だろうがなんだろうが、イゾウ隊長がいれば宿に戻れる。
だって…
「さ、着替えるか」
「……え?ここでですか?」
裏路地とはいえ、公共の場所で?
キッドさんもいるのに?
ふとキッドさんを見ると明らかに不機嫌そうな顔をしていた。
え、なんで!?
「メイ、奴は?」
イゾウ隊長は今気づいた、とキッドさんに視線を向ける。
するとキッドさんは本日何度目になるかわからない特大の舌打ちをした。
何で!?
「私が逃げるの助けてくれた方です!」
「そうかい。そこの、うちのおひいさんが世話になった。礼を言う」
「……フン」
キッドさんは鼻を鳴らすと、酒樽から降りて裏路地からでて行ってしまった。
あっ、お礼ちゃんと言えてないのに!
「キッドさぁぁん!ありがとうございましたぁぁぁ!!」
「うるさっ!」
キッドさんに聞こえるように大きな声を出したらイゾウ隊長が迷惑そうに耳を塞いでいた。
「急にでかい声を出しなさんな」
「あ、すいません」
ここは素直に謝っておく。
それに満足したのか、イゾウ隊長は私の頭をクシャクシャとかき混ぜた。
「…………」
あれ?
なんかいつもより長いような…?
「イゾウ隊長?」
「…このくらいで良いか」
「え?何がですか?」
「なんでもねぇよ。ほらメイ、そこに座りな」
「座る?」
そこに、と指さしたのはさっきまでキッドさんが座ってた場所で。
私にはちょっと高くて座るのは困難だ。
と思ったらイゾウ隊長はヒョイと私を持ち上げて、イゾウ隊長に背を向ける形で座らせてくれた。
「ってイゾウ隊長、着替えは?」
「ん?そんなのまで持ってきてねぇよ」
「んん?」
「まぁ、冗談さね」
「んんん!?」
クツクツと笑いながらイゾウ隊長は私の髪をいじり出した。
普段は宿に引きこもってるけど、私だって外に出たい時だってある。
その時はイゾウ隊長が髪を弄ってくれる。
すると不思議と街中を歩いても追いかけ回される事が無いのだ。
だったら常に弄って貰えば?って思うかもしれないけど、その時は大抵イゾウ隊長withお姉ちゃんによる着せ替え人形ごっこが開始されるのだ。
これがまた長いのなんの…
外に出るまでにちょっとぐったりしてしまう。
その代わりイゾウ隊長やお姉ちゃん達が物凄くイキイキしてるから、まぁいいやって思うんだけどね!
「出来たぞ」
「わーい!ありがとうございます!」
イゾウ隊長がいつの間にか大量に購入したウィッグのうちの一つを使って私の頭をツインテールにしてくれた。
「…メイ、このまま服屋に…」
「帰りましょうイゾウ隊長!お腹が空きました!」
「よし、服屋に行くぞ」
「うわーん!」
ズルズルと首根っこを掴まれて引きずられる。
イゾウ隊長!
首!
首絞まってます!
「ぐぇぇ…」
ずるずると引きずられていると、さっき私を追いかけてた飲食店の定員さんたちの集団とすれ違った。
「あの食い逃げどこに行きやがった!」
「ダメだ、見失った!」
「くっそー!」
イゾウ隊長と顔を見合わせて、思わず吹き出してしまう。
「ふはっ!本当にばれませんねぇ!イゾウ隊長流石です!」
「買い物終わったらこのまま飯でも食いにいくかい?」
「……買い物が終わったら、ですか?私としてはこのまま向かっても…」
「あぁ。買い物が終わったら、だ」
「じゃぁ私はサッチ隊長のご飯を食べるからいいd…」
「サッチには連絡しといてやろうかね」
プルルル、プルルル、ガチャ
「サッチか?俺だ。今日のメイの飯、いらねぇから」
『イゾウか?わかったー』
「私に選択肢なんてなかった…!」
このあとしこたま洋服を買ってもらって、少し疲れたけどイゾウ隊長と二人でワノ国のお店でご飯を食べました。
ちょっと懐かしくて、泣きそうになったのは内緒です。
それから数日して、ようやくモビーの点検が終わりました。
久しぶりに見るモビーの顔が、どこかいつもよりにっこり笑っている気がして、私も思わずニンマリしてしまう。
「モビー、またよろしくね!」
さぁ、また冒険の旅に出発ですよ!
いざ進めや後半の海へ!
「あっ!イゾウ隊長ーっ!」
駆け寄るとイゾウ隊長が両手を広げてくれたから迷わずにドーン!と胸に飛び込む。
それでもふらりともよろけ無いイゾウ隊長、流石ですね!
「メイ、迷子になってたんだって?」
「いや、迷子ってわけでは…ただ帰れなかっただけで」
「……?それ、迷子と何が違うんだい?」
「あれ?」
宿までの道はわかるよ?
ただ鬼ごっこが続いてるから帰れないってだけで。
こういうのは迷子って言わなくない?
いやまてよ、追いかけられずに済む道はわからないからやっぱり迷子って言うのか?
んんんー?って首を傾げているとイゾウ隊長も首を傾げた。
…ま、いっか☆
迷子だろうがなんだろうが、イゾウ隊長がいれば宿に戻れる。
だって…
「さ、着替えるか」
「……え?ここでですか?」
裏路地とはいえ、公共の場所で?
キッドさんもいるのに?
ふとキッドさんを見ると明らかに不機嫌そうな顔をしていた。
え、なんで!?
「メイ、奴は?」
イゾウ隊長は今気づいた、とキッドさんに視線を向ける。
するとキッドさんは本日何度目になるかわからない特大の舌打ちをした。
何で!?
「私が逃げるの助けてくれた方です!」
「そうかい。そこの、うちのおひいさんが世話になった。礼を言う」
「……フン」
キッドさんは鼻を鳴らすと、酒樽から降りて裏路地からでて行ってしまった。
あっ、お礼ちゃんと言えてないのに!
「キッドさぁぁん!ありがとうございましたぁぁぁ!!」
「うるさっ!」
キッドさんに聞こえるように大きな声を出したらイゾウ隊長が迷惑そうに耳を塞いでいた。
「急にでかい声を出しなさんな」
「あ、すいません」
ここは素直に謝っておく。
それに満足したのか、イゾウ隊長は私の頭をクシャクシャとかき混ぜた。
「…………」
あれ?
なんかいつもより長いような…?
「イゾウ隊長?」
「…このくらいで良いか」
「え?何がですか?」
「なんでもねぇよ。ほらメイ、そこに座りな」
「座る?」
そこに、と指さしたのはさっきまでキッドさんが座ってた場所で。
私にはちょっと高くて座るのは困難だ。
と思ったらイゾウ隊長はヒョイと私を持ち上げて、イゾウ隊長に背を向ける形で座らせてくれた。
「ってイゾウ隊長、着替えは?」
「ん?そんなのまで持ってきてねぇよ」
「んん?」
「まぁ、冗談さね」
「んんん!?」
クツクツと笑いながらイゾウ隊長は私の髪をいじり出した。
普段は宿に引きこもってるけど、私だって外に出たい時だってある。
その時はイゾウ隊長が髪を弄ってくれる。
すると不思議と街中を歩いても追いかけ回される事が無いのだ。
だったら常に弄って貰えば?って思うかもしれないけど、その時は大抵イゾウ隊長withお姉ちゃんによる着せ替え人形ごっこが開始されるのだ。
これがまた長いのなんの…
外に出るまでにちょっとぐったりしてしまう。
その代わりイゾウ隊長やお姉ちゃん達が物凄くイキイキしてるから、まぁいいやって思うんだけどね!
「出来たぞ」
「わーい!ありがとうございます!」
イゾウ隊長がいつの間にか大量に購入したウィッグのうちの一つを使って私の頭をツインテールにしてくれた。
「…メイ、このまま服屋に…」
「帰りましょうイゾウ隊長!お腹が空きました!」
「よし、服屋に行くぞ」
「うわーん!」
ズルズルと首根っこを掴まれて引きずられる。
イゾウ隊長!
首!
首絞まってます!
「ぐぇぇ…」
ずるずると引きずられていると、さっき私を追いかけてた飲食店の定員さんたちの集団とすれ違った。
「あの食い逃げどこに行きやがった!」
「ダメだ、見失った!」
「くっそー!」
イゾウ隊長と顔を見合わせて、思わず吹き出してしまう。
「ふはっ!本当にばれませんねぇ!イゾウ隊長流石です!」
「買い物終わったらこのまま飯でも食いにいくかい?」
「……買い物が終わったら、ですか?私としてはこのまま向かっても…」
「あぁ。買い物が終わったら、だ」
「じゃぁ私はサッチ隊長のご飯を食べるからいいd…」
「サッチには連絡しといてやろうかね」
プルルル、プルルル、ガチャ
「サッチか?俺だ。今日のメイの飯、いらねぇから」
『イゾウか?わかったー』
「私に選択肢なんてなかった…!」
このあとしこたま洋服を買ってもらって、少し疲れたけどイゾウ隊長と二人でワノ国のお店でご飯を食べました。
ちょっと懐かしくて、泣きそうになったのは内緒です。
それから数日して、ようやくモビーの点検が終わりました。
久しぶりに見るモビーの顔が、どこかいつもよりにっこり笑っている気がして、私も思わずニンマリしてしまう。
「モビー、またよろしくね!」
さぁ、また冒険の旅に出発ですよ!
いざ進めや後半の海へ!