君死にたもう事なかれ!
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「ふんふんふーん♪」
やぁやぁ皆様こんにちは!
ご機嫌いかがですか?
私は案外楽しんでますよ!
引きこもりライフを。
もうね、諦めましたよウォーターセブンの街中を歩くのは。
だって歩くたびに追いかけまわされるんだもん。
飲食店の店員さん達に。
手配書の効果って絶大。
手配書になってるってだけで要注意人物扱いだもん。
私は食い逃げなんてしないっていうのにさ!
街中で追いかけまわされるたびに逃げる際に一般の人たちの迷惑になるし。
そして近くにいたお兄ちゃん達が私が逃げるのを毎回手伝ってくれる。
街の人にも家族にも迷惑かけ過ぎました。
だからもういいです。
部屋で大人しくしてます(ぐすん)
そんなわけでどうしても外に出なきゃいけない時以外は大体マルコ隊長かサッチ隊長の部屋で時間を潰している。
マルコ隊長の部屋にいる時には大抵書類のお仕事を手伝って。
サッチ隊長のところにいる時には窓から外を眺めたり、しょっちゅう遊びに来るエース隊長と3人で美味しいものを食べたり。
エース隊長はどこかへ行くたびにお土産を持ってきてくれる。
この間はミズミズ肉を持って来てくれた。
とろける!
ジューシー!
超うまーーーい!!
サッチ隊長部屋にいると、大体お腹がいつもパンパンになってる。
苦しい。
けど幸せ。
そんなわけで案外面白おかしく毎日時間を潰しています。
もうそろそろモビーの修理も終わる頃だってマルコ隊長が言ってた。
案外長いようで短かったなー。
そんな事を思いながら新たに落書きし直した爪を乾かしつつ、サッチ隊長が作ってくれたプリンを食べながら窓から外を眺めていた。
こうね、ウォーターセブンって賑やかだから人の流れを見てるだけで楽しいんだよね。
あと時々、カクさんが屋根から屋根へと移動しているのを見つける。
テンションあがるんだよなー、生カクさん…
…って!
うぉぉぉ!
まさに目の前をカクさんが移動してるぅぅぅ!
生カクさんだぁぁぁ!!
「カクさぁぁぁん!!」
「おー、今日も元気じゃのー!」
ブンブン!と手を振るとカクさんも手を振り返してくれながらまた忙しそうにどこかへと飛んで行った。
お仕事がんばれー!
「メイ、あんまり身乗り出すなよ」
「落ちるぞー?」
「あはは、そんなおちませ……ん?…んんんー!?」
「「バッ…馬鹿野郎ぉぉぉ!!」」
窓の縁にもたれかかりながら笑っていたら、後ろに体重をかけ過ぎて窓から飛び出した。
ぬおぉぉぉおおお!
ここ、12階ぃぃぃ!!
せめて完熟トマトみたいにならずに済みますように…!
ぎゅっと目を閉じながら身体を丸めてやってくる衝撃に覚悟を決める。
だけど想像していた衝撃はやってこず、ぽすりと誰かが受け止めてくれたのを感じた。
……って、あれ?
デジャヴ?
恐る恐る目を開けてみると、まず目に飛び込んできたのは赤だった。
「…………」
「オイ」
私が暫くポカーンとしていると、その人は痺れを切らしたかのようにイラッとした声を出した。
「ハッ!助けてくれてありがとうございましたぁぁぁっ!危うく完熟トマトになるとこでした!」
その人の腕から飛び降りてそのまま土下座する。
所謂ジャンピング土下座ってやつですね!
フン、と頭の上から鼻を鳴らすのが聞こえたから、ちらっと頭を上げるとそのまま足が遠ざかるのが視界の隅に見えた。
その後ろ姿、まぎれもなく…
閣下。
うぉぉぉ!
キャプテン・キッドォォォ!!?
え、あれ!?
なんでキッドさんウォーターセブンにいるんだろう!?
航路違くね!!?
なんて思っていたら…
「また性懲りもなく現れたな!?この食い逃げ犯!」
「この間の代金きっかり支払ってもらおうか!」
「え!?何の事!!?」
この間の代金って、何!!?
しかし土下座している場合じゃない。
フライパンとか包丁とか持って人がわらわらと集まっていた。
げげん!
「ミズミズ肉の代金しめて2万6千ベリー、喰い逃げの迷惑料分きっちり利子付けて払ってもらおうか!」
ミズミズ肉…って、それ…
「またエース隊長かよぉぉぉ!!」
でも私も確かに食べた!
ガッツリ食べたよミズミズ肉!!
超おいしかった!!!
ってか、2万6千ってどんだけ食ったんだよエース隊長!
私一つしかお土産にもらってないけど!!?
「えっ、ちょっとだけ待って下さい!すぐにお財布…!」
「「「問答無用!待ちやがれ!」」」
「ぎょえぇぇぇぇぇ!!!」
一気に追いかけてきたから、私もとっさに逃げ出す。
でも逃げ出してからハッと気がつき上を見上げれば、エース隊長とサッチ隊長が窓からこちらをポカーンと見ていた。
バ…バッグ落としてもらえばよかったぁぁぁ!!
でももう遅い。
宿からちょっと離れちゃった。
ああああもう、私の馬鹿…!
そんな事を考えている間にも人はどんどん増えて行く。
何故に増える!?
「この間のケーキの食い逃げ分、金払え!」
「うちの所のマカロンの食い逃げ分も払いやがれ!」
「どれもこれも私じゃねぇぇぇ!!!」
ってか食い逃げしたの、みんな私だと思ってるでしょ!
ちゃんと客の顔見ろよ!
私店に行ってないだろぉぉぉ!!?
ついでに言うと絶対エース隊長じゃない食い逃げ分も含まれてるよ!
なんだよ、ケーキとかマカロンってうまそうだな!
でもエース隊長絶対そんなオシャレそうな店入らない!
誰だよ食い逃げしたの!!
「「「待ちやがれ!食い逃げのメイ!!」」」
「うわーーーん!!」
後ろばっかり気にしていて、前なんか全然見ていなかった。
思いっきり何かに顔から衝突する。
「ブフッ!?」
「何だ!!?って、またテメェか!!」
その何かは先ほど私に背を向けて歩きだしたキッドさんで…
「ご…ごめんなさ…!」
「「「待ちやがれー!!」」」
「ぎゃーん!!」
「うぉ!?ちょ、おいコラ待て、離せこの子ザル!!」
とっさにキッドさんの手を掴んで走ってしまった。
何で掴んだ私ぃぃぃ!
でも離そうと思ったけど気ばっかり焦ってうまく手が動かせなかった。
「うわーーん!離せない!ごめんなさぁぁぁい!!」
「チッ!」
「ぅわ!?」
手をひょいっと掴みあげられたかと思いきや、そのまま肩に担がれた。
「今ここで騒ぎ起こすのは面倒なんだよ…!」
そう言うとキッドさんは私を担ぎながら人気のないところまで逃げてくれた。
やぁやぁ皆様こんにちは!
ご機嫌いかがですか?
私は案外楽しんでますよ!
引きこもりライフを。
もうね、諦めましたよウォーターセブンの街中を歩くのは。
だって歩くたびに追いかけまわされるんだもん。
飲食店の店員さん達に。
手配書の効果って絶大。
手配書になってるってだけで要注意人物扱いだもん。
私は食い逃げなんてしないっていうのにさ!
街中で追いかけまわされるたびに逃げる際に一般の人たちの迷惑になるし。
そして近くにいたお兄ちゃん達が私が逃げるのを毎回手伝ってくれる。
街の人にも家族にも迷惑かけ過ぎました。
だからもういいです。
部屋で大人しくしてます(ぐすん)
そんなわけでどうしても外に出なきゃいけない時以外は大体マルコ隊長かサッチ隊長の部屋で時間を潰している。
マルコ隊長の部屋にいる時には大抵書類のお仕事を手伝って。
サッチ隊長のところにいる時には窓から外を眺めたり、しょっちゅう遊びに来るエース隊長と3人で美味しいものを食べたり。
エース隊長はどこかへ行くたびにお土産を持ってきてくれる。
この間はミズミズ肉を持って来てくれた。
とろける!
ジューシー!
超うまーーーい!!
サッチ隊長部屋にいると、大体お腹がいつもパンパンになってる。
苦しい。
けど幸せ。
そんなわけで案外面白おかしく毎日時間を潰しています。
もうそろそろモビーの修理も終わる頃だってマルコ隊長が言ってた。
案外長いようで短かったなー。
そんな事を思いながら新たに落書きし直した爪を乾かしつつ、サッチ隊長が作ってくれたプリンを食べながら窓から外を眺めていた。
こうね、ウォーターセブンって賑やかだから人の流れを見てるだけで楽しいんだよね。
あと時々、カクさんが屋根から屋根へと移動しているのを見つける。
テンションあがるんだよなー、生カクさん…
…って!
うぉぉぉ!
まさに目の前をカクさんが移動してるぅぅぅ!
生カクさんだぁぁぁ!!
「カクさぁぁぁん!!」
「おー、今日も元気じゃのー!」
ブンブン!と手を振るとカクさんも手を振り返してくれながらまた忙しそうにどこかへと飛んで行った。
お仕事がんばれー!
「メイ、あんまり身乗り出すなよ」
「落ちるぞー?」
「あはは、そんなおちませ……ん?…んんんー!?」
「「バッ…馬鹿野郎ぉぉぉ!!」」
窓の縁にもたれかかりながら笑っていたら、後ろに体重をかけ過ぎて窓から飛び出した。
ぬおぉぉぉおおお!
ここ、12階ぃぃぃ!!
せめて完熟トマトみたいにならずに済みますように…!
ぎゅっと目を閉じながら身体を丸めてやってくる衝撃に覚悟を決める。
だけど想像していた衝撃はやってこず、ぽすりと誰かが受け止めてくれたのを感じた。
……って、あれ?
デジャヴ?
恐る恐る目を開けてみると、まず目に飛び込んできたのは赤だった。
「…………」
「オイ」
私が暫くポカーンとしていると、その人は痺れを切らしたかのようにイラッとした声を出した。
「ハッ!助けてくれてありがとうございましたぁぁぁっ!危うく完熟トマトになるとこでした!」
その人の腕から飛び降りてそのまま土下座する。
所謂ジャンピング土下座ってやつですね!
フン、と頭の上から鼻を鳴らすのが聞こえたから、ちらっと頭を上げるとそのまま足が遠ざかるのが視界の隅に見えた。
その後ろ姿、まぎれもなく…
閣下。
うぉぉぉ!
キャプテン・キッドォォォ!!?
え、あれ!?
なんでキッドさんウォーターセブンにいるんだろう!?
航路違くね!!?
なんて思っていたら…
「また性懲りもなく現れたな!?この食い逃げ犯!」
「この間の代金きっかり支払ってもらおうか!」
「え!?何の事!!?」
この間の代金って、何!!?
しかし土下座している場合じゃない。
フライパンとか包丁とか持って人がわらわらと集まっていた。
げげん!
「ミズミズ肉の代金しめて2万6千ベリー、喰い逃げの迷惑料分きっちり利子付けて払ってもらおうか!」
ミズミズ肉…って、それ…
「またエース隊長かよぉぉぉ!!」
でも私も確かに食べた!
ガッツリ食べたよミズミズ肉!!
超おいしかった!!!
ってか、2万6千ってどんだけ食ったんだよエース隊長!
私一つしかお土産にもらってないけど!!?
「えっ、ちょっとだけ待って下さい!すぐにお財布…!」
「「「問答無用!待ちやがれ!」」」
「ぎょえぇぇぇぇぇ!!!」
一気に追いかけてきたから、私もとっさに逃げ出す。
でも逃げ出してからハッと気がつき上を見上げれば、エース隊長とサッチ隊長が窓からこちらをポカーンと見ていた。
バ…バッグ落としてもらえばよかったぁぁぁ!!
でももう遅い。
宿からちょっと離れちゃった。
ああああもう、私の馬鹿…!
そんな事を考えている間にも人はどんどん増えて行く。
何故に増える!?
「この間のケーキの食い逃げ分、金払え!」
「うちの所のマカロンの食い逃げ分も払いやがれ!」
「どれもこれも私じゃねぇぇぇ!!!」
ってか食い逃げしたの、みんな私だと思ってるでしょ!
ちゃんと客の顔見ろよ!
私店に行ってないだろぉぉぉ!!?
ついでに言うと絶対エース隊長じゃない食い逃げ分も含まれてるよ!
なんだよ、ケーキとかマカロンってうまそうだな!
でもエース隊長絶対そんなオシャレそうな店入らない!
誰だよ食い逃げしたの!!
「「「待ちやがれ!食い逃げのメイ!!」」」
「うわーーーん!!」
後ろばっかり気にしていて、前なんか全然見ていなかった。
思いっきり何かに顔から衝突する。
「ブフッ!?」
「何だ!!?って、またテメェか!!」
その何かは先ほど私に背を向けて歩きだしたキッドさんで…
「ご…ごめんなさ…!」
「「「待ちやがれー!!」」」
「ぎゃーん!!」
「うぉ!?ちょ、おいコラ待て、離せこの子ザル!!」
とっさにキッドさんの手を掴んで走ってしまった。
何で掴んだ私ぃぃぃ!
でも離そうと思ったけど気ばっかり焦ってうまく手が動かせなかった。
「うわーーん!離せない!ごめんなさぁぁぁい!!」
「チッ!」
「ぅわ!?」
手をひょいっと掴みあげられたかと思いきや、そのまま肩に担がれた。
「今ここで騒ぎ起こすのは面倒なんだよ…!」
そう言うとキッドさんは私を担ぎながら人気のないところまで逃げてくれた。