君死にたもう事なかれ!
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「サッチ隊長ぉー…」
「んあー?…あ、もうそんな時間か?」
「はいー」
「よし、ちょっと待ってろ」
そう言いながらサッチ隊長は部屋から出て行った。
隊長格を足に使うとはどういう事だ、という話ですが…
しょうがないんです!!
「おーなーかーすーいーたー!!」
ウォーターセブン中の飲食店全てから出禁くらった私です。
全ては!
全部!!
「お?サッチ飯取りにいったのか?」
「エース隊長の食い逃げのせいですよぉぉぉ!!?」
手配書のせいで私は食べ歩きが出来ない。
悲しい!
ヤガラブルに乗って水水肉食べたかったのに!!
ちなみに海列車で美食の町・プッチに行っても飲食店出禁でした。
悲しい!!
「まー、悪かったって。今度からはうまく逃げようぜ」
「だからその食い逃げのせいで出禁くらってるんですってば」
「俺は出禁じゃねぇぞ?」
「解せぬ…!」
そんなやり取りをエース隊長としていると、サッチ隊長がプレートを持って戻ってきてくれた。
やったー!!
「せっかく島にいるのに、いつも俺の飯で悪いな」
「何言ってるんですか。サッチ隊長のご飯はいつもおいしいから別にウォーターセブンでごはん食べられなくてもいいです。……別にいいんです…ぐすっ」
「泣くなよメイ」
「ほら、食え」
「むぐっ」
エース隊長にポテトサラダを口につっこまれた。
うまうま。
現在モビーから降りている私たちは、分散して宿に泊まっている。
さすがに1600人泊まれる宿なんてないからね。
私たちがいる宿は比較的大きくて、1から4番隊が泊まっている。
ちなみにサッチ隊長がいるから私も必然的にこの宿に泊まっている。
でないとご飯の時いちいちこの宿来ないと食べられないし、それはちょっと面倒なので。
本当はオヤジ様がアイスバーグさんに話をつけに行こうかと言ってくれたんだけど、でも私たちはモビーを見てもらっている身であり、そこに私一人のために圧力かけても…ねぇ?
ってことで、サッチ隊長には申し訳ないんだけど、宿の厨房を借りてご飯を作ってもらってます。
時々エース隊長にご飯を取られそうになるのを死守しながら(その度エース隊長はサッチ隊長にひっぱたかれていた)もぐもぐ口を動かしていると、ふとサッチ隊長が顔を上げた。
「そうだメイ、今夜大人の階段登ってみるか?」
「「…………ハァ?」」
思わずエース隊長と声がハモる。
多分同じ顔をしているだろう。
サッチ隊長が目に涙を浮かべながらご自慢のリーゼントを床にめり込ませていたから。
「オイ末っ子共、冗談だ。俺をそんな目で見るな」
「サッチ隊長が変な事言うからですよ?」
「冗談はその髪形だけにしろよ」
「酷い!メイこれでも食ってろ!」
「むぐっ!」
サッチ隊長に口にソーセージをつっこまれた。
何の腹いせか。
バリバリもしゃもしゃ食べているとサッチ隊長とエース隊長が物凄く渋い顔をされた。
「……え?何ですか?」
「「なんでもねぇ」」
うーん、あらびき。
サッチ隊長曰く『大人の階段』とやらは、どうやら酒場の事らしく。
「そういや前に来た時にだいぶ緩い酒場見つけてよ。そこなら多分メイも大丈夫なんじゃねぇか、って思ってよ」
「あぁ、あそこか(い)」
サッチ隊長に連れられて、夜エース隊長とマルコ隊長と4人でその酒場とやらに向かっていた。
酒場って…私が飲めるのあるのかなぁ?
「まぁ、割りモノくらいあるだろ。コーラもあるし」
「コーラ!」
コーラとか久しぶりかも…!
コーラ飲もーっと。
しかし…あれ?
酒場にコーラに…
なんか引っかかる…
首をかしげている間にどうやらついたらしく、サッチ隊長が扉を両手でぎぃっと開けて中に入った。
「へへへ…あァいらっしゃい」
「ブフォ!!?」
思わず吹いた。
「……?メイ、どうしたよい?」
「ま…っ、マルコ隊長…!ちょっとこっちへ…!!」
ぐいぐいっとマルコ隊長の袖を引っ張って中に入りかけていたマルコ隊長を外へ連れ出す。
エース隊長とサッチ隊長が中で首をかしげていたけれど、マルコ隊長が先に行ってろ、って声をかけてくれて二人は奥へと入って行った。
「…で?どうした」
「こ…ここ、ブルーノさんの酒場ですよね…?」
「……知ってるのか」
「はい」
「…お前は何が引っかかる?」
マルコ隊長にはアラバスタからの帰り道に私が色々知っている事を話してあるから、すぐにピンと来てくれたみたいで。
中から私が見えないようにさりげなく隠してくれた。
「マルコ隊長、CP9ってご存知ですか?」
「CP…8じゃなくてか?」
「はい、9です。私もあんまり詳しく覚えてないんですけど、影の諜報員?みたいな?」
「みたいな?ってお前…」
うん、本当用語とかはあんまり覚えてないんだよね。
こんなことならちゃんと読んでおくんだった…!
マルコ隊長もあきれ顔だ。
「とにかく、ブルーノさんがそのCP9なんですけど…」
ちらっと中を見た感じ、結構お兄ちゃんたちがいた気がする。
そういえばマルコ隊長もエース隊長も知ってたみたいだし、前に来た事があるんだろう。
「入っても大丈夫でしょうか…?」
「何について諜報活動してるかしらねぇけどよい。俺らの知る限り4年以上前からここにいたからねぃ。俺たち相手に今さら騒ぎもおこさねぇだろ」
それもそうか。
目的のものはプルトンの設計図、だっけ?
確かに私達には関係のない話だ。
「何かあっても俺たちは負けねぇから安心しろぃ」
「はい!」
私が頷くとマルコ隊長はくしゃくしゃと頭を撫でてくれた。
そうだよね、うん、きっと大丈夫。
だって世界最強の海賊団だもん!
「んじゃ、いくかい?」
「行きまーす!初・ウォーターセブンご飯!!」
景気よく扉を手で押して足を一歩店内に踏み入れた。
「あ、食い逃げのメイ」
「ブフォ!!」
ブルーノさんも漏れずに私の事知ってた…!!
速攻でバレた事に私は思わず噴き出した。
「ブルーノ、別に大丈夫だろ?食い逃げなんてしねぇよ」
「へへへ…いいと思うよ」
「思うよって相変わらずはっきりしねェ野郎だな。とにかく飯くれ、飯。あと何だっけ?メイはコーラだったか?」
「はい!コーラお願いします!」
「はいよ」
ブルーノさんは注文を受けるとテキパキと準備してくれた。
先に私にはコーラを、他のみんなはお酒を出してもらって先に飲んでいる事にした。
「いっただっきまー…」
「アウ!!」
「ウッス!?」
突然背後の扉がバッターン!と開いた。
何だか聞いた事のある声に思わず背後を振り向いた。
「お、フランキー久しぶり!」
「オウサッチ!元気そうだな!」
よ、と片手を上げるフランキーさんとサッチ隊長。
思わず眼玉がポーン!ってするかと思った。
「しっ、知り合いですか!!?」
「「おう、リーゼント仲間だ」」
……あぁ、なるほど。
「んあー?…あ、もうそんな時間か?」
「はいー」
「よし、ちょっと待ってろ」
そう言いながらサッチ隊長は部屋から出て行った。
隊長格を足に使うとはどういう事だ、という話ですが…
しょうがないんです!!
「おーなーかーすーいーたー!!」
ウォーターセブン中の飲食店全てから出禁くらった私です。
全ては!
全部!!
「お?サッチ飯取りにいったのか?」
「エース隊長の食い逃げのせいですよぉぉぉ!!?」
手配書のせいで私は食べ歩きが出来ない。
悲しい!
ヤガラブルに乗って水水肉食べたかったのに!!
ちなみに海列車で美食の町・プッチに行っても飲食店出禁でした。
悲しい!!
「まー、悪かったって。今度からはうまく逃げようぜ」
「だからその食い逃げのせいで出禁くらってるんですってば」
「俺は出禁じゃねぇぞ?」
「解せぬ…!」
そんなやり取りをエース隊長としていると、サッチ隊長がプレートを持って戻ってきてくれた。
やったー!!
「せっかく島にいるのに、いつも俺の飯で悪いな」
「何言ってるんですか。サッチ隊長のご飯はいつもおいしいから別にウォーターセブンでごはん食べられなくてもいいです。……別にいいんです…ぐすっ」
「泣くなよメイ」
「ほら、食え」
「むぐっ」
エース隊長にポテトサラダを口につっこまれた。
うまうま。
現在モビーから降りている私たちは、分散して宿に泊まっている。
さすがに1600人泊まれる宿なんてないからね。
私たちがいる宿は比較的大きくて、1から4番隊が泊まっている。
ちなみにサッチ隊長がいるから私も必然的にこの宿に泊まっている。
でないとご飯の時いちいちこの宿来ないと食べられないし、それはちょっと面倒なので。
本当はオヤジ様がアイスバーグさんに話をつけに行こうかと言ってくれたんだけど、でも私たちはモビーを見てもらっている身であり、そこに私一人のために圧力かけても…ねぇ?
ってことで、サッチ隊長には申し訳ないんだけど、宿の厨房を借りてご飯を作ってもらってます。
時々エース隊長にご飯を取られそうになるのを死守しながら(その度エース隊長はサッチ隊長にひっぱたかれていた)もぐもぐ口を動かしていると、ふとサッチ隊長が顔を上げた。
「そうだメイ、今夜大人の階段登ってみるか?」
「「…………ハァ?」」
思わずエース隊長と声がハモる。
多分同じ顔をしているだろう。
サッチ隊長が目に涙を浮かべながらご自慢のリーゼントを床にめり込ませていたから。
「オイ末っ子共、冗談だ。俺をそんな目で見るな」
「サッチ隊長が変な事言うからですよ?」
「冗談はその髪形だけにしろよ」
「酷い!メイこれでも食ってろ!」
「むぐっ!」
サッチ隊長に口にソーセージをつっこまれた。
何の腹いせか。
バリバリもしゃもしゃ食べているとサッチ隊長とエース隊長が物凄く渋い顔をされた。
「……え?何ですか?」
「「なんでもねぇ」」
うーん、あらびき。
サッチ隊長曰く『大人の階段』とやらは、どうやら酒場の事らしく。
「そういや前に来た時にだいぶ緩い酒場見つけてよ。そこなら多分メイも大丈夫なんじゃねぇか、って思ってよ」
「あぁ、あそこか(い)」
サッチ隊長に連れられて、夜エース隊長とマルコ隊長と4人でその酒場とやらに向かっていた。
酒場って…私が飲めるのあるのかなぁ?
「まぁ、割りモノくらいあるだろ。コーラもあるし」
「コーラ!」
コーラとか久しぶりかも…!
コーラ飲もーっと。
しかし…あれ?
酒場にコーラに…
なんか引っかかる…
首をかしげている間にどうやらついたらしく、サッチ隊長が扉を両手でぎぃっと開けて中に入った。
「へへへ…あァいらっしゃい」
「ブフォ!!?」
思わず吹いた。
「……?メイ、どうしたよい?」
「ま…っ、マルコ隊長…!ちょっとこっちへ…!!」
ぐいぐいっとマルコ隊長の袖を引っ張って中に入りかけていたマルコ隊長を外へ連れ出す。
エース隊長とサッチ隊長が中で首をかしげていたけれど、マルコ隊長が先に行ってろ、って声をかけてくれて二人は奥へと入って行った。
「…で?どうした」
「こ…ここ、ブルーノさんの酒場ですよね…?」
「……知ってるのか」
「はい」
「…お前は何が引っかかる?」
マルコ隊長にはアラバスタからの帰り道に私が色々知っている事を話してあるから、すぐにピンと来てくれたみたいで。
中から私が見えないようにさりげなく隠してくれた。
「マルコ隊長、CP9ってご存知ですか?」
「CP…8じゃなくてか?」
「はい、9です。私もあんまり詳しく覚えてないんですけど、影の諜報員?みたいな?」
「みたいな?ってお前…」
うん、本当用語とかはあんまり覚えてないんだよね。
こんなことならちゃんと読んでおくんだった…!
マルコ隊長もあきれ顔だ。
「とにかく、ブルーノさんがそのCP9なんですけど…」
ちらっと中を見た感じ、結構お兄ちゃんたちがいた気がする。
そういえばマルコ隊長もエース隊長も知ってたみたいだし、前に来た事があるんだろう。
「入っても大丈夫でしょうか…?」
「何について諜報活動してるかしらねぇけどよい。俺らの知る限り4年以上前からここにいたからねぃ。俺たち相手に今さら騒ぎもおこさねぇだろ」
それもそうか。
目的のものはプルトンの設計図、だっけ?
確かに私達には関係のない話だ。
「何かあっても俺たちは負けねぇから安心しろぃ」
「はい!」
私が頷くとマルコ隊長はくしゃくしゃと頭を撫でてくれた。
そうだよね、うん、きっと大丈夫。
だって世界最強の海賊団だもん!
「んじゃ、いくかい?」
「行きまーす!初・ウォーターセブンご飯!!」
景気よく扉を手で押して足を一歩店内に踏み入れた。
「あ、食い逃げのメイ」
「ブフォ!!」
ブルーノさんも漏れずに私の事知ってた…!!
速攻でバレた事に私は思わず噴き出した。
「ブルーノ、別に大丈夫だろ?食い逃げなんてしねぇよ」
「へへへ…いいと思うよ」
「思うよって相変わらずはっきりしねェ野郎だな。とにかく飯くれ、飯。あと何だっけ?メイはコーラだったか?」
「はい!コーラお願いします!」
「はいよ」
ブルーノさんは注文を受けるとテキパキと準備してくれた。
先に私にはコーラを、他のみんなはお酒を出してもらって先に飲んでいる事にした。
「いっただっきまー…」
「アウ!!」
「ウッス!?」
突然背後の扉がバッターン!と開いた。
何だか聞いた事のある声に思わず背後を振り向いた。
「お、フランキー久しぶり!」
「オウサッチ!元気そうだな!」
よ、と片手を上げるフランキーさんとサッチ隊長。
思わず眼玉がポーン!ってするかと思った。
「しっ、知り合いですか!!?」
「「おう、リーゼント仲間だ」」
……あぁ、なるほど。