君死にたもう事なかれ!
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「えーっと…今これ、どういう状況ですか?」
「俺に説明させる気か?それは無理だぞ?」
「あ、説明は大丈夫です自分で振り返ります」
「うん、そうしてくれると助かる」
って事でまずは今の状況説明するよ☆
結論から言いますと私、今お姫様抱っこされてます。
それも見知らぬ人に。
事の発端は今日の朝。
でもその前にもう少し時を遡ろう。
昨日寝る前に爪にお絵かきをした。
そう、初めて降りた島で買ったあの絵の具でね!
オヤジ様にマークを背負う許可を貰ったあの日、私はその足でルビーさんの元へと向かった。
実はお兄ちゃんたちの殆どの刺青をルビーさんが彫ったらしい。
私も早速お願いしに行ったのだ。
ところがですよ?
フシフシの実は墨を入れた先から綺麗に消し去ってくれやがったのですよ…!
私が頭を掻きむしったのは言うまでもない。
しかし無理なものは無理、ということで早々に諦めて自分で爪に描くことにしたのだ。
それがサッチ隊長と絵の具を買いに行った理由だった。
だけどしょっちゅう厨房に入っている身としてはマニキュアっていかがなもんよ?と思い自重していたのです。
しかーし!
もう間も無くウォーターセブン上陸。
モビー修理中はみんなで船を降りるから厨房部隊もしばらくお仕事もお休みなのだという。
そんなわけでついに爪にお絵かきすることにしたのだ。
我ながらうまく出来たと思います!(えっへん!)
指にオヤジ様いっぱいで私幸せ…(うっとり)
ちょっと夜更かししちゃったから今朝は少し寝坊した。
お姉ちゃんが起こしに来てくれた時には既にモビーはウォーターセブンについていた。
「あらメイ、ネイル?上手に出来てるじゃない」
「えへへー」
お姉ちゃんたちに囲まれて指先を覗き込まれる。
はぁ…いい匂いに囲まれて私、幸せ!!
しかもいつものナース服を脱いで私服のお姉ちゃんたちとか、凄く眼福なんですけど!!
ナース服もセクシーだけど、ヤバイね、私服。
私がうっとり悦に入っていると、誰かがポツリと呟いた。
「こういうところには気を使うのに、何で洋服には無頓着なのかしら…」
「可愛い服が似合わなくても、もうちょっとおしゃれのしようがあるじゃない?」
「そうだ、これから早速買いにいきましょうか」
「そうよ、それがいいわ!」
んんんー!?
お姉ちゃんたちのにっこり笑顔がどこか怖いのはなぜだろう。
私はへらり、と笑みを浮かべた後にくるっと回れ右して脱兎の如く駆け出した。
「あ、逃げたわ!」
「誰かイゾウ隊長呼んで!!」
げげん!?
イゾウ隊長呼ばれたらもうガチで初日丸つぶれじゃないですか!
嫌だ嫌だぁ!!
パウリーさんとかカクさんとかルッチさんとかカリファさんとかカリファさんとかカリファさんとか、美人秘書拝むんだぁぁぁ!!
イゾウ隊長に見つかる前に急いで甲板に飛び出る。
既に下船をしているお兄ちゃんたちに紛れて私も船縁を思いっきり飛…ぶはずだった。
「のぁぁぁっ!!?」
「「「アホーーー!!!」」」
踏み切り失敗した!
それを目撃してたお兄ちゃん達はビシッとツッコミを入れていた。
あはは、ワンピースっぽーい…
じゃなくてふっつーに落下中ぅぅぅ!!
背中から地面に激突する、そう思って覚悟を決めた。
だけど想像していた衝撃はやってこず、ぽすりと誰かが受け止めてくれたのを感じた。
「び…ビックリした…!お前、大丈夫か?」
「は、はい大丈夫ですごめんなさい、ありがとうござい…………ん?」
「ん?」
顔を上げて受け止めてくれた人を見上げて、私は思わず首を傾げる。
受け止めてくれた人も私につられて首を傾げていた。
で、冒頭に至るわけです。
なんかこのイケメン、どこかで見たことがあるような、ないような…?
とりあえずこの特徴的なシルクハット…
……シルクハット!!?
思わず目を見開く私にこの目の前のイケメンさんはそれより、と口を開いた。
「なぁ、お前。モビーディック号から落ちてきたって事は白ひげのところの奴だよな?」
「え?あ、はい…」
「エースを呼んd…」
「エース隊長ぉぉぉおおおおお!!エェェェエエエエエスたいちょぉぉぉおおおおお!!!」
「うるさっ!」
イケメンさんが最後まで言わせる前に力いっぱいエース隊長を呼ぶ。
腕の中、つまりは顔のそばで私が叫んだものだから、イケメンさんは耳を塞ぐために私をボトっと落とした。
だけど今はそんなことすらどうでもいい…!!
「エース隊長ぉぉぉーーー!!!」
「なんだぁ?メイ呼んだか?」
はい呼びましたそりゃあもう全力で!!
まだモビー内にいたらしいエース隊長は船縁からひょっこり顔を出した。
逆光で顔が見えないけどあのシルエットは確実にエース隊長だ。
「呼びました!呼びましたから早く降りてきてくださぁぁぁい!!」
「どうした?」
ぴょん、とエース隊長がモビーから降りてきた。
本当、なんでこんなに軽やかに降りてこれるんだろう。
じゃなくてぇぇぇ!
エース隊長は初め、私しか目に入っていなかったらしく、地面に座り込んでいる私に視線を合わせるようにしゃがみこんだ。
「大声だしてどうした?」
「上、上…!!」
「上?」
私が指でクイっクイっと示すと、それにつられて顔を上げる。
そしてカチーンと固まった。
「……は?」
「エース、久しぶりだな!」
なんとも軽い感じでよっ、と片手を上げるイケメンさんこと…
「おま…っ、さ…サボォ!!?」
サボさんだった。
「俺に説明させる気か?それは無理だぞ?」
「あ、説明は大丈夫です自分で振り返ります」
「うん、そうしてくれると助かる」
って事でまずは今の状況説明するよ☆
結論から言いますと私、今お姫様抱っこされてます。
それも見知らぬ人に。
事の発端は今日の朝。
でもその前にもう少し時を遡ろう。
昨日寝る前に爪にお絵かきをした。
そう、初めて降りた島で買ったあの絵の具でね!
オヤジ様にマークを背負う許可を貰ったあの日、私はその足でルビーさんの元へと向かった。
実はお兄ちゃんたちの殆どの刺青をルビーさんが彫ったらしい。
私も早速お願いしに行ったのだ。
ところがですよ?
フシフシの実は墨を入れた先から綺麗に消し去ってくれやがったのですよ…!
私が頭を掻きむしったのは言うまでもない。
しかし無理なものは無理、ということで早々に諦めて自分で爪に描くことにしたのだ。
それがサッチ隊長と絵の具を買いに行った理由だった。
だけどしょっちゅう厨房に入っている身としてはマニキュアっていかがなもんよ?と思い自重していたのです。
しかーし!
もう間も無くウォーターセブン上陸。
モビー修理中はみんなで船を降りるから厨房部隊もしばらくお仕事もお休みなのだという。
そんなわけでついに爪にお絵かきすることにしたのだ。
我ながらうまく出来たと思います!(えっへん!)
指にオヤジ様いっぱいで私幸せ…(うっとり)
ちょっと夜更かししちゃったから今朝は少し寝坊した。
お姉ちゃんが起こしに来てくれた時には既にモビーはウォーターセブンについていた。
「あらメイ、ネイル?上手に出来てるじゃない」
「えへへー」
お姉ちゃんたちに囲まれて指先を覗き込まれる。
はぁ…いい匂いに囲まれて私、幸せ!!
しかもいつものナース服を脱いで私服のお姉ちゃんたちとか、凄く眼福なんですけど!!
ナース服もセクシーだけど、ヤバイね、私服。
私がうっとり悦に入っていると、誰かがポツリと呟いた。
「こういうところには気を使うのに、何で洋服には無頓着なのかしら…」
「可愛い服が似合わなくても、もうちょっとおしゃれのしようがあるじゃない?」
「そうだ、これから早速買いにいきましょうか」
「そうよ、それがいいわ!」
んんんー!?
お姉ちゃんたちのにっこり笑顔がどこか怖いのはなぜだろう。
私はへらり、と笑みを浮かべた後にくるっと回れ右して脱兎の如く駆け出した。
「あ、逃げたわ!」
「誰かイゾウ隊長呼んで!!」
げげん!?
イゾウ隊長呼ばれたらもうガチで初日丸つぶれじゃないですか!
嫌だ嫌だぁ!!
パウリーさんとかカクさんとかルッチさんとかカリファさんとかカリファさんとかカリファさんとか、美人秘書拝むんだぁぁぁ!!
イゾウ隊長に見つかる前に急いで甲板に飛び出る。
既に下船をしているお兄ちゃんたちに紛れて私も船縁を思いっきり飛…ぶはずだった。
「のぁぁぁっ!!?」
「「「アホーーー!!!」」」
踏み切り失敗した!
それを目撃してたお兄ちゃん達はビシッとツッコミを入れていた。
あはは、ワンピースっぽーい…
じゃなくてふっつーに落下中ぅぅぅ!!
背中から地面に激突する、そう思って覚悟を決めた。
だけど想像していた衝撃はやってこず、ぽすりと誰かが受け止めてくれたのを感じた。
「び…ビックリした…!お前、大丈夫か?」
「は、はい大丈夫ですごめんなさい、ありがとうござい…………ん?」
「ん?」
顔を上げて受け止めてくれた人を見上げて、私は思わず首を傾げる。
受け止めてくれた人も私につられて首を傾げていた。
で、冒頭に至るわけです。
なんかこのイケメン、どこかで見たことがあるような、ないような…?
とりあえずこの特徴的なシルクハット…
……シルクハット!!?
思わず目を見開く私にこの目の前のイケメンさんはそれより、と口を開いた。
「なぁ、お前。モビーディック号から落ちてきたって事は白ひげのところの奴だよな?」
「え?あ、はい…」
「エースを呼んd…」
「エース隊長ぉぉぉおおおおお!!エェェェエエエエエスたいちょぉぉぉおおおおお!!!」
「うるさっ!」
イケメンさんが最後まで言わせる前に力いっぱいエース隊長を呼ぶ。
腕の中、つまりは顔のそばで私が叫んだものだから、イケメンさんは耳を塞ぐために私をボトっと落とした。
だけど今はそんなことすらどうでもいい…!!
「エース隊長ぉぉぉーーー!!!」
「なんだぁ?メイ呼んだか?」
はい呼びましたそりゃあもう全力で!!
まだモビー内にいたらしいエース隊長は船縁からひょっこり顔を出した。
逆光で顔が見えないけどあのシルエットは確実にエース隊長だ。
「呼びました!呼びましたから早く降りてきてくださぁぁぁい!!」
「どうした?」
ぴょん、とエース隊長がモビーから降りてきた。
本当、なんでこんなに軽やかに降りてこれるんだろう。
じゃなくてぇぇぇ!
エース隊長は初め、私しか目に入っていなかったらしく、地面に座り込んでいる私に視線を合わせるようにしゃがみこんだ。
「大声だしてどうした?」
「上、上…!!」
「上?」
私が指でクイっクイっと示すと、それにつられて顔を上げる。
そしてカチーンと固まった。
「……は?」
「エース、久しぶりだな!」
なんとも軽い感じでよっ、と片手を上げるイケメンさんこと…
「おま…っ、さ…サボォ!!?」
サボさんだった。