君死にたもう事なかれ!
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信じてもらえるかは別として、とりあえず包み隠さずに今に至るまでを説明してみた。
道を尋ねたおばあちゃんから大量のさくらんぼをもらったこと。
その中に変な形のさくらんぼがあってそれを食べたこと。
先生が急ブレーキをかけて思わず目をつぶったら、目の前に黒ひげさんがいたこと。
『死ね、サッチ』という言葉に思わず体が動いたこと。
三人が三人とも顔をしかめていたから、信じがたい話だったんだろう。
でも本当の事だったからこれ以上の説明のしようがない。
一応漫画の中の世界に迷い込んだようだ、ということは伏せてある。
やむを得なかったとはいえ、黒ひげさんが死んだ今、今後の話が全く分からなくなってしまったからだ。
おそらく海軍との戦争だって起きないだろうし、エースさんだって白ひげさんだって死なない。
ちらりとサッチさんとエースさんに目をやる。
二人とも動いてる。
呼吸してる。
生きてる。
「よかった…」
思わずポロリと漏れた本音。
何が、という顔をされたけどこれは言う必要はないと思う。
だからにっこり笑っておいた。
マルコさんが苦虫を噛み潰したような顔をする。
それからハァと深いため息をつかれた。
「にわかに信じがたい話だが…本当はお前に害はないと思ってるよい。だけど念のために海楼石の錠をはめさせてもらってる」
「海楼石…」
海楼石の錠とか、海軍しか持っていないのかと思ってたけどさすが大海賊団。
小道具もいろいろ揃ってるんだなぁ…
「……って、何で私に海楼石?」
「あんた、悪魔の実の能力者だろ」
「ほわい?」
サッチさんがそう言うから思わず首をかしげる。
…あれか!?
やっぱりあの怪しいさくらんぼ!
悪魔の実だったのか!?
あー、でもマズかったもんなー。
「ティーチに何度も刺されてたはずなのに、傷が一つも残ってないんだよアンタ」
「……はい?」
「だから傷が残ってないんだって」
……何だってぃ?
先生…私、マジでフシフシの実の不死身人間になっちゃったのかなぁ?
能力者の二人は海楼石に触れないからと、サッチさんが錠をはずしてくれた。
外れた途端に体がふっと軽くなり、全く動かせなかった体の自由が効くようになる。
本当に能力者になっちゃったんだー、と思いながら動かせなかったために凝り固まった体を伸びをしながらほぐす。
それから起き上がろうとして…
「ちょ…待った!」
「ぐえ!」
エースさんに顔を押されたものだからそのままベットへ逆戻り。
地味にアイアンクロー決まってるんですけど…!
痛いと思いながら指の隙間から見えるエースの顔は心なしか赤くて…
「アンタ今上服着てないから!」
「あら、おそろい?」
布団の下はどうやらスッポンポンらしい。
言われてみればなんだかスースーする。
ここがおそらく医務室だろうから、多分黒ひげさんに刺された体の治療をしようと運んでくれたのかな?
いざ手当を、と服を脱がせてみたものの、傷一つ残っていない、と。
ブラウスは血まみれでズタズタの穴だらけなのに。
登場からして怪しかったから、とりあえず念のために海楼石の錠を首にはめてみたら、案の定目が覚めても一向に起き上がれなかった、と。
うん、そりゃ超怪しいよね。
警戒もするわ。
「……ところですみません…」
「ん?」
エースさんが首をかしげる。
イケメンは何やってもさまになるなぁ。
さまになるけれども!
「醜い裸体を晒さないよう十分気をつけて体起こすので、アイアンクロー解除してください!」
超痛いよー!
顔の骨がメリメリ言ってるよー!!
外で待機していたらしい白衣の天使と三人は交代して、とりあえず着替えることにした。
「これ、サッチ隊長の部屋に落ちてた荷物。あなたの?」
そういって差し出されたのは紛れもなく私のバッグと二泊三日分の遠征の荷物を入れたカバン。
バッグは後部座席置いておいたけど、まさかトランクに入れていたバッグもこっちに来るとは。
でもお陰で洋服にはかろうじて困らない。
車の中では脱いでいた制服のブレザー。
使用済みのブラウスが二枚。
使用済みの靴下二足。
使用済みの下着が二組。
パジャマ(カエルのつなぎ)
そしてくっさい道着とくっさいTシャツ3枚。
ね!
かろうじて困らないでしょ!
全部洗濯が必須ダケドナー!!
その他にタオル4本とバスタオルが1枚。
洗面道具もろもろ。
一応臭いが移らないよう種類別に圧縮袋に入れているとはいえ、一度着たブラウスとブラジャーをつけるのにちょっと抵抗を感じる。
でも着ていた物は黒ひげさんのせいでもう使い物にならなくなってたんだもの。
背に腹は代えられない…!
…結構気に入ってた下着だったんだけどなー…ぐすん。
きれいに畳んではいたものの、若干よれてるブラウスをごまかすためにブレザーを着る。
これから白ひげさんに会いに行くのだ。
あっちの世界では冠婚葬祭なんでもござれの制服だけど、こっちではまぁ意味のないものだろう。
だとしてもまともな服がこれしかないのだから仕方がない。
「よし!変なところありませんか?」
「ふふ、ちょっとまって」
そう言うやいなや白衣の天使が手櫛で髪の毛を整えてくれる。
そういえばしばらく横になってたんだもんね。
頭爆発してたんじゃないかな…!
「すみません…」
「これで大丈夫よ」
優しい指が頭から離れる。
はぁん!いい匂いがした…!
それに引き換え私ときたら…!!
「練習後だったんです臭くてごめんなさい!」
汗が乾いていたとはいえ、絶対頭皮臭い!
今すぐお風呂に入りたい!!
くっさいの触らせてごめんなさい!
「気にしないで、ここは男ばかりだもの。慣れてるわ」
フォローになってませんごめんなさい!!!
道を尋ねたおばあちゃんから大量のさくらんぼをもらったこと。
その中に変な形のさくらんぼがあってそれを食べたこと。
先生が急ブレーキをかけて思わず目をつぶったら、目の前に黒ひげさんがいたこと。
『死ね、サッチ』という言葉に思わず体が動いたこと。
三人が三人とも顔をしかめていたから、信じがたい話だったんだろう。
でも本当の事だったからこれ以上の説明のしようがない。
一応漫画の中の世界に迷い込んだようだ、ということは伏せてある。
やむを得なかったとはいえ、黒ひげさんが死んだ今、今後の話が全く分からなくなってしまったからだ。
おそらく海軍との戦争だって起きないだろうし、エースさんだって白ひげさんだって死なない。
ちらりとサッチさんとエースさんに目をやる。
二人とも動いてる。
呼吸してる。
生きてる。
「よかった…」
思わずポロリと漏れた本音。
何が、という顔をされたけどこれは言う必要はないと思う。
だからにっこり笑っておいた。
マルコさんが苦虫を噛み潰したような顔をする。
それからハァと深いため息をつかれた。
「にわかに信じがたい話だが…本当はお前に害はないと思ってるよい。だけど念のために海楼石の錠をはめさせてもらってる」
「海楼石…」
海楼石の錠とか、海軍しか持っていないのかと思ってたけどさすが大海賊団。
小道具もいろいろ揃ってるんだなぁ…
「……って、何で私に海楼石?」
「あんた、悪魔の実の能力者だろ」
「ほわい?」
サッチさんがそう言うから思わず首をかしげる。
…あれか!?
やっぱりあの怪しいさくらんぼ!
悪魔の実だったのか!?
あー、でもマズかったもんなー。
「ティーチに何度も刺されてたはずなのに、傷が一つも残ってないんだよアンタ」
「……はい?」
「だから傷が残ってないんだって」
……何だってぃ?
先生…私、マジでフシフシの実の不死身人間になっちゃったのかなぁ?
能力者の二人は海楼石に触れないからと、サッチさんが錠をはずしてくれた。
外れた途端に体がふっと軽くなり、全く動かせなかった体の自由が効くようになる。
本当に能力者になっちゃったんだー、と思いながら動かせなかったために凝り固まった体を伸びをしながらほぐす。
それから起き上がろうとして…
「ちょ…待った!」
「ぐえ!」
エースさんに顔を押されたものだからそのままベットへ逆戻り。
地味にアイアンクロー決まってるんですけど…!
痛いと思いながら指の隙間から見えるエースの顔は心なしか赤くて…
「アンタ今上服着てないから!」
「あら、おそろい?」
布団の下はどうやらスッポンポンらしい。
言われてみればなんだかスースーする。
ここがおそらく医務室だろうから、多分黒ひげさんに刺された体の治療をしようと運んでくれたのかな?
いざ手当を、と服を脱がせてみたものの、傷一つ残っていない、と。
ブラウスは血まみれでズタズタの穴だらけなのに。
登場からして怪しかったから、とりあえず念のために海楼石の錠を首にはめてみたら、案の定目が覚めても一向に起き上がれなかった、と。
うん、そりゃ超怪しいよね。
警戒もするわ。
「……ところですみません…」
「ん?」
エースさんが首をかしげる。
イケメンは何やってもさまになるなぁ。
さまになるけれども!
「醜い裸体を晒さないよう十分気をつけて体起こすので、アイアンクロー解除してください!」
超痛いよー!
顔の骨がメリメリ言ってるよー!!
外で待機していたらしい白衣の天使と三人は交代して、とりあえず着替えることにした。
「これ、サッチ隊長の部屋に落ちてた荷物。あなたの?」
そういって差し出されたのは紛れもなく私のバッグと二泊三日分の遠征の荷物を入れたカバン。
バッグは後部座席置いておいたけど、まさかトランクに入れていたバッグもこっちに来るとは。
でもお陰で洋服にはかろうじて困らない。
車の中では脱いでいた制服のブレザー。
使用済みのブラウスが二枚。
使用済みの靴下二足。
使用済みの下着が二組。
パジャマ(カエルのつなぎ)
そしてくっさい道着とくっさいTシャツ3枚。
ね!
かろうじて困らないでしょ!
全部洗濯が必須ダケドナー!!
その他にタオル4本とバスタオルが1枚。
洗面道具もろもろ。
一応臭いが移らないよう種類別に圧縮袋に入れているとはいえ、一度着たブラウスとブラジャーをつけるのにちょっと抵抗を感じる。
でも着ていた物は黒ひげさんのせいでもう使い物にならなくなってたんだもの。
背に腹は代えられない…!
…結構気に入ってた下着だったんだけどなー…ぐすん。
きれいに畳んではいたものの、若干よれてるブラウスをごまかすためにブレザーを着る。
これから白ひげさんに会いに行くのだ。
あっちの世界では冠婚葬祭なんでもござれの制服だけど、こっちではまぁ意味のないものだろう。
だとしてもまともな服がこれしかないのだから仕方がない。
「よし!変なところありませんか?」
「ふふ、ちょっとまって」
そう言うやいなや白衣の天使が手櫛で髪の毛を整えてくれる。
そういえばしばらく横になってたんだもんね。
頭爆発してたんじゃないかな…!
「すみません…」
「これで大丈夫よ」
優しい指が頭から離れる。
はぁん!いい匂いがした…!
それに引き換え私ときたら…!!
「練習後だったんです臭くてごめんなさい!」
汗が乾いていたとはいえ、絶対頭皮臭い!
今すぐお風呂に入りたい!!
くっさいの触らせてごめんなさい!
「気にしないで、ここは男ばかりだもの。慣れてるわ」
フォローになってませんごめんなさい!!!