君死にたもう事なかれ!
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「クロコダイルっ!」
大きな大きな扉が開いてビビちゃんが入ってきた。
後ろにはロビンさんもいる。
「ビビ!!」
「ここを開けてくれビビー!」
身を乗り出しながらビビちゃんの登場を喜ぶ皆。
私もつられて身を乗り出そうとしたけど、お腹に回されていた腕に力がこもってエース隊長の体にすぽんと逆戻り。
そしてエース隊長は背後の壁までずりずりと移動すると、そのままもたれかかってしまった。
テンガロンハットを目深にかぶって眠る体制だ。
え、成り行き私も間近で見守りたいんですけど。
「エース隊長…?」
「ルフィが手を出すなっつたんだ。俺が出しゃばる幕じゃねぇ」
「そう…ですねぇ」
しょうがないから私も体の力を抜いてエース隊長にもたれかかる。
お休み三秒でエース隊長は寝てしまったのか、頭の上から寝息が聞こえてきた。
「お前は…」
「はい?」
ふと同じように壁にもたれかかっているスモーカー大佐が話しかけてきた。
身をよじってスモーカー大佐の方へと体を向ける。
「白ひげのところは長いのか?」
「いいえー。ついこの間船に乗せてもらいました」
「ナースなのか」
「ただの雑用要員ですよ」
オヤジ様がお姉ちゃんたち以外の女の人を乗せていないっていうのは海軍にも知られている事なのかな?
だからナースなのかと聞いてきたんだろう。
「ただの雑用がなぜ隊長と二人でアラバスタにいる?」
「それは先ほども申し上げた通りやんごとなき理由によりです」
「お前は…」
「これ以上の質問は事務所を通して下さーい」
「ジムショ…?」
これ以上どこまで私がしゃべっていいのか判断がつかない。
本当はもっとお話してみたいけど、質問が私を探るためのものでしかないのならもう口を閉ざした方が良いだろう。
私もエース隊長に倣って目を閉じて寝たふりをした。
ところがどっこい、ふりじゃなくて本気で寝てしまった。
だって担がれてただけとはいえ砂漠の中5日間も移動してきたのだ。
夜もゆっくり休めたわけじゃない。
久しぶりに屋根のあるところでしかも過ごしやすい温度湿度(さすがVIPルーム)で体を休めたとなったらそりゃ睡魔もやってくるよね。
エース隊長に体をゆすられて目が覚めた。
「オイ、メイ起きろ」
「んう?」
「溺れて死ぬぞ」
「……はい!?」
目を開けて辺りを見回すと檻の中には水が入ってきていて、一段高い場所でエース隊長は私を抱きかかえてくれていた。
既にクロコダイルはいなくなっていて、バナナワニが解き放たれていて、そしてその内の一匹をMr.プリンスがのしている最中だった。
「お前、この状況でよく寝てられたな」
「エース隊長だって寝てたじゃないですか」
「俺は何かあったらすぐ起きれるっつーの」
「頭によだれ垂れてきました」
「そりゃ悪かった」
そうこうしているうちにMr.3さんのお陰で牢屋のカギが開けられて、私達は無事檻の外へと出る事が出来た。
あぁ、サンジさんに蹴り飛ばされていったMr.3さん、本当にありがとー!
愛してるっ!(チュッ!)
さくっと残りのバナナワニもルフィさん達が倒して、その衝撃で壁が壊れて浸水のスピードが上がった。
水の中に作られてるVIPルームなのにどれだけ壁の強度が弱いんだろう…。
あぁ、でも栓が抜かれて水が入ってきてたんだから仕方ないのかな。
水圧って怖ぇ!!
「こりゃやべぇな俺まで溺れ死ぬぞ…おいルフィ!」
「なんだエース?」
「俺たち二人も能力者なんだよ」
「誰か助けてくださーい」
エース隊長と二人でてへっ☆とお願いしてみると、あきれ顔でウソップさんが手を挙げてくれた。
「よーし!この俺様が二人を連れてってやる!ただーし!期待はするなー!!」
「オイオイ大丈夫かよ…」
「いいか、息を大きく吸い込んだら絶対口を開けるなよ!」
「わっかりましたー!ウソップさんよろしくお願いします!」
せーの!と大きく息を吸い込んで、エース隊長と私はウソップさんに捕まりながら水の中へと入った。
んだけど。
ガボボッ!
やっぱり無理です!
私人一倍水に弱いんです!
口を開くなと言われたけど勝手に開きましたー!
溺れる…!
溺れ死ぬ…!!
あぁ…お父さんとお母さんとお兄ちゃんが川の向こうに見える…
ウフフ!
おーいみんなー!
「―――――!!」
何か叫んでる?
なぁに?
聞こえないよー?
かすかに聞こえる声をよく聞こうと一歩踏み出した。
そしてもう一歩、もう一歩…
足元を見ながらゆくりと進む。
ふと、目の前に人が現れて顔を上げた。
そこには…
「ゼハハハハ!お嬢ちゃんどこいく気だ?」
黒ひげが立っていて、何、と思う間もなくあの巨体から繰り出されるボディブローを思いっきり喰らった。
「ぐはぁっ!?ゲホッ!ガホッ!!」
「やっと起きたかこのッ馬鹿!」
「…あれ?…エース隊長?」
「お前口開けるなって言っただろぉぉぉ!?」
「ウソップさん…?ゴメンなさい」
しこたま飲んだ水を何とか吐き出しながら、辺りを見渡す。
「…あれ?黒ひげは…?」
「……ティーチ?いるわけねぇだろ」
「そう…ですよね…………ですよねー!?」
あっぶねー!
三途の川渡るところだった…!!
ありがとう黒ひげ様々…!!
なんまんだーなんまんだーと手を擦り合わせながら黒ひげを拝む。
まさか黒ひげに助けられるとは思わなんだ…!
三途の川の中腹にいたみたいだから、無事向こう岸に渡れる事を祈っておきますね!
どうやら気を失ってる間にスモーカー大佐に見逃してもらって、今は首都アルバーナへ向かう途中らしい。
おとりでレインベースを駆け回ってくれていたチョッパー君とも合流して、既にヒッコシクラブの上にいた。
うん、どれだけ寝てたんだろうね本当に。
「あのままレインベースに残っても仕方ねぇだろ?だからルフィたちにくっついてきたんだ」
「たしかにごはん食べる前からうじゃうじゃ海軍いましたもんね、レインベース」
やっぱりカジノ出来ませんでしたね。
さよなら白ひげ海賊団の軍資金…ってか食費。
ヒッコシクラブに揺られながらしばしの談笑。
まぁ、談笑ってか笑い物にされたんですけどね。
「それにしてもひどかったわねアンタ」
「もう水全般が駄目みたいで…指一本も動かせなくなるんですよ」
「同じ能力者でもずいぶん違うのね」
「確かにさっきルフィさんは水につかりながらもバナナワニ倒してましたもんね」
ビビちゃんがバナナワニとの格闘を思い出したのか、めそめそと泣きだした。
仕方ないです。
ルフィさん達は強いですから!
だから泣かないでくださいー!!
おろおろとしているとナミさんがカラカラと笑った。
「ビビ、あいつらが化け物なんだから気にしないの!ところで化け物と言えばメイは何の実の能力者なの?」
「ば…化け物…」
酷い言われように私は思わず苦笑いした。
でも毒舌なナミさん素敵だー!
…やっぱりサンジさんもメロリンしてる。
わかるよーわかるよー!
ナミさん可愛いもんね!
「エース隊長…」
「…まぁ、こいつらにならいいんじゃねぇか?」
エース隊長の了承をとって私の能力を説明する。
といっても不死身人間って事くらいなんだけど。
「あとは欠けたパーツからでも再生できます」
「…ってことは例えば小指を切断するじゃない?」
「……?はい」
「さっきの檻の隙間からその小指を外に放り出したら、メイだけでも外に出れたんじゃない?」
「…………出来ると…思います」
な…なるほど!
思いつきもしなかった…!!
「だったら何でやらなかったのよー!世界一の海賊団の船員でしょアンタ!」
「スモーカー大佐にも言いましたけど私は雑用要員なので例え檻から出られても戦えませんー!」
「使えないわねっ!」
「申し訳ありませんっ!」
プリプリ怒るナミさんも素敵です!(ハァハァ)
まぁ、ナミさんも本気で言ってるわけじゃなから私もニマニマしながらはぁはぁしているわけですが。
エース隊長もちゃんと分かってるみたいで、ナミはおっかねぇな!なんて笑っている。
「ナミ、そんな子ども相手に無理言ってやるなよ」
「何言ってるんですかウソップさん。私ルフィさんと同じ年ですよ?」
「「「「…………は!?」」」」
…あれ?
何かおかしな事言った?
みんなあんぐりと口を開けながら私を見ている。
「お前…17か?」
「エース隊長まで今更何を言ってるんですか。そうですよ?」
「メイちゃ…いえ、メイさん…私より年上…?」
「……ビビちゃん、どういう意味ですか?」
みんな嘘だ!とか信じられねェ!とか好き勝手騒いでくれている。
そして目線がなにやら顔の下に集中しているような…
「……みなさん、どこ見てるんですか」
「「「「お前、胸ねぇな」」」」
「ムキャーーーッ!皆してっ!皆して…っ!!」
そりゃあなた達はナイスバディなナミさんやビビちゃんと旅してたから違和感あるかもしれないけど女が全員ナイスバディだと思うなよ!?
だよな!なんて笑いながら失礼な事を言ってくれるエース隊長の膝小僧を腹いせにペシペシと叩く。
胸がないのは自覚してるけど成長期だもん!
まだ間に合うもん!!
泣き崩れていた、そんな時。
ふと、体が何かに釣られるようにして持ち上がる。
「え…あれ?」
思わずエース隊長に手を伸ばすけど、その手は悪戯にエース隊長のテンガロンハットに触れて弾いてしまっただけだった。
「メイッ!!!」
エース隊長は落ちたテンガロンハットを気にもせず、すぐさま私を追いかけてくれるけど…
「……えっ!?エース隊長!!?」
その姿は突然パッと消えてしまった。
嘘っ…もしかして…っ!
「か…帰っちゃったっ!?」
うっそーん!?
このタイミングで!!?
飴ちゃんの馬鹿ぁぁぁあああっ!!
大きな大きな扉が開いてビビちゃんが入ってきた。
後ろにはロビンさんもいる。
「ビビ!!」
「ここを開けてくれビビー!」
身を乗り出しながらビビちゃんの登場を喜ぶ皆。
私もつられて身を乗り出そうとしたけど、お腹に回されていた腕に力がこもってエース隊長の体にすぽんと逆戻り。
そしてエース隊長は背後の壁までずりずりと移動すると、そのままもたれかかってしまった。
テンガロンハットを目深にかぶって眠る体制だ。
え、成り行き私も間近で見守りたいんですけど。
「エース隊長…?」
「ルフィが手を出すなっつたんだ。俺が出しゃばる幕じゃねぇ」
「そう…ですねぇ」
しょうがないから私も体の力を抜いてエース隊長にもたれかかる。
お休み三秒でエース隊長は寝てしまったのか、頭の上から寝息が聞こえてきた。
「お前は…」
「はい?」
ふと同じように壁にもたれかかっているスモーカー大佐が話しかけてきた。
身をよじってスモーカー大佐の方へと体を向ける。
「白ひげのところは長いのか?」
「いいえー。ついこの間船に乗せてもらいました」
「ナースなのか」
「ただの雑用要員ですよ」
オヤジ様がお姉ちゃんたち以外の女の人を乗せていないっていうのは海軍にも知られている事なのかな?
だからナースなのかと聞いてきたんだろう。
「ただの雑用がなぜ隊長と二人でアラバスタにいる?」
「それは先ほども申し上げた通りやんごとなき理由によりです」
「お前は…」
「これ以上の質問は事務所を通して下さーい」
「ジムショ…?」
これ以上どこまで私がしゃべっていいのか判断がつかない。
本当はもっとお話してみたいけど、質問が私を探るためのものでしかないのならもう口を閉ざした方が良いだろう。
私もエース隊長に倣って目を閉じて寝たふりをした。
ところがどっこい、ふりじゃなくて本気で寝てしまった。
だって担がれてただけとはいえ砂漠の中5日間も移動してきたのだ。
夜もゆっくり休めたわけじゃない。
久しぶりに屋根のあるところでしかも過ごしやすい温度湿度(さすがVIPルーム)で体を休めたとなったらそりゃ睡魔もやってくるよね。
エース隊長に体をゆすられて目が覚めた。
「オイ、メイ起きろ」
「んう?」
「溺れて死ぬぞ」
「……はい!?」
目を開けて辺りを見回すと檻の中には水が入ってきていて、一段高い場所でエース隊長は私を抱きかかえてくれていた。
既にクロコダイルはいなくなっていて、バナナワニが解き放たれていて、そしてその内の一匹をMr.プリンスがのしている最中だった。
「お前、この状況でよく寝てられたな」
「エース隊長だって寝てたじゃないですか」
「俺は何かあったらすぐ起きれるっつーの」
「頭によだれ垂れてきました」
「そりゃ悪かった」
そうこうしているうちにMr.3さんのお陰で牢屋のカギが開けられて、私達は無事檻の外へと出る事が出来た。
あぁ、サンジさんに蹴り飛ばされていったMr.3さん、本当にありがとー!
愛してるっ!(チュッ!)
さくっと残りのバナナワニもルフィさん達が倒して、その衝撃で壁が壊れて浸水のスピードが上がった。
水の中に作られてるVIPルームなのにどれだけ壁の強度が弱いんだろう…。
あぁ、でも栓が抜かれて水が入ってきてたんだから仕方ないのかな。
水圧って怖ぇ!!
「こりゃやべぇな俺まで溺れ死ぬぞ…おいルフィ!」
「なんだエース?」
「俺たち二人も能力者なんだよ」
「誰か助けてくださーい」
エース隊長と二人でてへっ☆とお願いしてみると、あきれ顔でウソップさんが手を挙げてくれた。
「よーし!この俺様が二人を連れてってやる!ただーし!期待はするなー!!」
「オイオイ大丈夫かよ…」
「いいか、息を大きく吸い込んだら絶対口を開けるなよ!」
「わっかりましたー!ウソップさんよろしくお願いします!」
せーの!と大きく息を吸い込んで、エース隊長と私はウソップさんに捕まりながら水の中へと入った。
んだけど。
ガボボッ!
やっぱり無理です!
私人一倍水に弱いんです!
口を開くなと言われたけど勝手に開きましたー!
溺れる…!
溺れ死ぬ…!!
あぁ…お父さんとお母さんとお兄ちゃんが川の向こうに見える…
ウフフ!
おーいみんなー!
「―――――!!」
何か叫んでる?
なぁに?
聞こえないよー?
かすかに聞こえる声をよく聞こうと一歩踏み出した。
そしてもう一歩、もう一歩…
足元を見ながらゆくりと進む。
ふと、目の前に人が現れて顔を上げた。
そこには…
「ゼハハハハ!お嬢ちゃんどこいく気だ?」
黒ひげが立っていて、何、と思う間もなくあの巨体から繰り出されるボディブローを思いっきり喰らった。
「ぐはぁっ!?ゲホッ!ガホッ!!」
「やっと起きたかこのッ馬鹿!」
「…あれ?…エース隊長?」
「お前口開けるなって言っただろぉぉぉ!?」
「ウソップさん…?ゴメンなさい」
しこたま飲んだ水を何とか吐き出しながら、辺りを見渡す。
「…あれ?黒ひげは…?」
「……ティーチ?いるわけねぇだろ」
「そう…ですよね…………ですよねー!?」
あっぶねー!
三途の川渡るところだった…!!
ありがとう黒ひげ様々…!!
なんまんだーなんまんだーと手を擦り合わせながら黒ひげを拝む。
まさか黒ひげに助けられるとは思わなんだ…!
三途の川の中腹にいたみたいだから、無事向こう岸に渡れる事を祈っておきますね!
どうやら気を失ってる間にスモーカー大佐に見逃してもらって、今は首都アルバーナへ向かう途中らしい。
おとりでレインベースを駆け回ってくれていたチョッパー君とも合流して、既にヒッコシクラブの上にいた。
うん、どれだけ寝てたんだろうね本当に。
「あのままレインベースに残っても仕方ねぇだろ?だからルフィたちにくっついてきたんだ」
「たしかにごはん食べる前からうじゃうじゃ海軍いましたもんね、レインベース」
やっぱりカジノ出来ませんでしたね。
さよなら白ひげ海賊団の軍資金…ってか食費。
ヒッコシクラブに揺られながらしばしの談笑。
まぁ、談笑ってか笑い物にされたんですけどね。
「それにしてもひどかったわねアンタ」
「もう水全般が駄目みたいで…指一本も動かせなくなるんですよ」
「同じ能力者でもずいぶん違うのね」
「確かにさっきルフィさんは水につかりながらもバナナワニ倒してましたもんね」
ビビちゃんがバナナワニとの格闘を思い出したのか、めそめそと泣きだした。
仕方ないです。
ルフィさん達は強いですから!
だから泣かないでくださいー!!
おろおろとしているとナミさんがカラカラと笑った。
「ビビ、あいつらが化け物なんだから気にしないの!ところで化け物と言えばメイは何の実の能力者なの?」
「ば…化け物…」
酷い言われように私は思わず苦笑いした。
でも毒舌なナミさん素敵だー!
…やっぱりサンジさんもメロリンしてる。
わかるよーわかるよー!
ナミさん可愛いもんね!
「エース隊長…」
「…まぁ、こいつらにならいいんじゃねぇか?」
エース隊長の了承をとって私の能力を説明する。
といっても不死身人間って事くらいなんだけど。
「あとは欠けたパーツからでも再生できます」
「…ってことは例えば小指を切断するじゃない?」
「……?はい」
「さっきの檻の隙間からその小指を外に放り出したら、メイだけでも外に出れたんじゃない?」
「…………出来ると…思います」
な…なるほど!
思いつきもしなかった…!!
「だったら何でやらなかったのよー!世界一の海賊団の船員でしょアンタ!」
「スモーカー大佐にも言いましたけど私は雑用要員なので例え檻から出られても戦えませんー!」
「使えないわねっ!」
「申し訳ありませんっ!」
プリプリ怒るナミさんも素敵です!(ハァハァ)
まぁ、ナミさんも本気で言ってるわけじゃなから私もニマニマしながらはぁはぁしているわけですが。
エース隊長もちゃんと分かってるみたいで、ナミはおっかねぇな!なんて笑っている。
「ナミ、そんな子ども相手に無理言ってやるなよ」
「何言ってるんですかウソップさん。私ルフィさんと同じ年ですよ?」
「「「「…………は!?」」」」
…あれ?
何かおかしな事言った?
みんなあんぐりと口を開けながら私を見ている。
「お前…17か?」
「エース隊長まで今更何を言ってるんですか。そうですよ?」
「メイちゃ…いえ、メイさん…私より年上…?」
「……ビビちゃん、どういう意味ですか?」
みんな嘘だ!とか信じられねェ!とか好き勝手騒いでくれている。
そして目線がなにやら顔の下に集中しているような…
「……みなさん、どこ見てるんですか」
「「「「お前、胸ねぇな」」」」
「ムキャーーーッ!皆してっ!皆して…っ!!」
そりゃあなた達はナイスバディなナミさんやビビちゃんと旅してたから違和感あるかもしれないけど女が全員ナイスバディだと思うなよ!?
だよな!なんて笑いながら失礼な事を言ってくれるエース隊長の膝小僧を腹いせにペシペシと叩く。
胸がないのは自覚してるけど成長期だもん!
まだ間に合うもん!!
泣き崩れていた、そんな時。
ふと、体が何かに釣られるようにして持ち上がる。
「え…あれ?」
思わずエース隊長に手を伸ばすけど、その手は悪戯にエース隊長のテンガロンハットに触れて弾いてしまっただけだった。
「メイッ!!!」
エース隊長は落ちたテンガロンハットを気にもせず、すぐさま私を追いかけてくれるけど…
「……えっ!?エース隊長!!?」
その姿は突然パッと消えてしまった。
嘘っ…もしかして…っ!
「か…帰っちゃったっ!?」
うっそーん!?
このタイミングで!!?
飴ちゃんの馬鹿ぁぁぁあああっ!!