君死にたもう事なかれ!
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昼は昼で…
「エース隊長…!降ろして下さい!!」
「オヤジも俺から離れるなって言ったろ?」
「言いましたけれども…!!」
なんで担がれてるんですか私…!!
じたばたともがいてみても私のみが体力を消耗するだけで、エース隊長には何も影響はないらしい。
涼しい顔でてくてくと歩いてる。
迷いなく歩いてるけど…こんな広大な砂漠で街がどっちにあるのか分かってるのかな…
「勘だな」
「ノォォォーーー!!」
「大丈夫だって、俺の勘って当たるんだ」
「それって野生の…」
「誰が野生児だって?」
「誰もまだそんな事言ってな…いったぁぁぁぁい!!」
ぎゅーっと脛のツボを押された。
そこ、すっごい痛いところです…!
弁慶さんも泣いちゃうところです…!!
「おい、余計な体力使うと後からきついぞ?」
「だったら降ろして下さい!」
「だから余計な体力使うと後からきついって言ってんだろ?」
「じゃぁエース隊長だって…!」
「お前と俺とじゃ鍛え方が違うんだよ」
はん、と鼻で笑われた。
…まぁ、ですよね。
幼少期の時から山でサバイバルして過ごしてましたもんね。
大人しく担がれとけ、と言われて私はしょうがなく体の力を抜く。
あー…頭に血が上るー…
じりじりと照りつける太陽は肌をピリピリと刺激する。
私は既に汗だくだけど、エース隊長は暑さにも強いのか、汗一つかいてない。
さらさらボディだ。
私の方がベタベタだ。
こんなことなら暴れなきゃよかった…!
夜になれば夜になったで…
「ぎゃぁぁぁ!離してくださぁぁぁい!!」
「メイが寒いっつったんだろ?」
「確かに言いましたけれども…!夜明けまで身がもちません!!」
「…身が持たないって別に襲わねぇぞ?……あれ?襲って欲しいのか?」
「誰がそんな事言いましたぁぁぁあああ!!?」
砂漠の夜の気温はマイナスだ。
モビーから何も持ってこれなかった私たちはだいぶ軽装なのだ。
エース隊長にいたってはいつも通り上半身裸である。
私も半袖Tシャツにハーフパンツという、大分薄着だ。
だから本気で凍死するんじゃないかと思った(まぁ死なないんだけどね)
寒い寒い言っていたらエース隊長が、くっついてたらあったかいか?なんていらない親切してきた(ひどい)
あったかいんですよ?
えぇ、とてもあったかいですとも。
だけれども私の心臓がオーバーヒート寸前なんですよぉぉぉい!
身がもたない、じゃなくて、心臓がもたないって言えばよかった。
「おら、大人しく寝ろ。明日も歩くんだ」
「…明日は歩かせてくれるんですか?」
「いんや?」
「ですよねぇぇぇ!」
「うるせぇな。ほら、寝るぞ」
エース隊長は私を抱えたままゴロン、と横になった。
そしてすぐさま頭上から寝息が聞こえてくる。
本当羨ましい特技ですよ。
エース隊長の心音が私の背中に伝わってくる。
こんな恥ずかしい体勢でも妙に安心してしまう他人の心音。
お腹にまわされた手もあったかくて、それにつられて私もだんだん眠くなってきた。
確かに飴ちゃんの効力がいつ切れるか分からないからエース隊長のそばにいないと私一人がいつこの広大なアラバスタの砂漠においてけぼりを喰らうはめになることは分かってるんだけれども。
別に手をつなぐとかで良いんじゃないかなぁ、とか思ったり。
嫌じゃないんですよ?
こんなイケメンと密着できる機会なんて今までありませんでしたからね!?
だけれどすんごい恥ずかしいんだよぉぉぉ!!
という感じで、砂漠を抜けた時にはすっかり疲労困憊&不機嫌MAXのメイさんが出来上がっていたというわけです。
幸いにも砂漠は5日ほどで無事抜けられた。
マジエース隊長の勘、半端ねぇッす!
着いたところはレインベースだった。
なんだか海軍がやたらたくさんいるけど、エース隊長は気にするそぶりもなくご飯屋さんへ直行した。
まぁ、途中恐竜とかエース隊長が仕留めてたらふく食べたけど、昨日は丸一日飲まず食わずだったものですからしかたない。
ぶへー食った食った!
と、その時背後の扉が開いた。
もちろんそれだけなら別に気にしない。
普通にお客さんが来たんだと思ったけど、足音は私たちの背後で止まった。
「白ひげ海賊団の2番隊隊長がよくもぬけぬけと大衆の面前で飯が食べられるもんだな」
「……!?」
そのしっぶーい声に思わずバッ!と振り向くと、そこにはななななんと…!!
スモーカー大佐とたしぎちゃんがいるじゃあないですか…!!
「エース隊長っ!起きてください!」
「んあ!?」
ゆさゆさと揺さぶればエース隊長はガバッと顔を起こす。
…エース隊長、顔が幸せなことになってます…。
私は借りてたお絞りでエース隊長の顔をそっと拭ってあげた。
「ぷはっ!サンキュメイ。で、どうした?」
「エース隊長にお客様みたいですよ」
「客ぅ?」
エース隊長も振り返ると、へぇー、と面白そうに笑った。
「麦わらといい白ひげといい、何の用でこのアラバスタに来た」
「いや、特に用はねぇんだけどな?ってか……麦わら?」
「麦わら?」
「「麦わら!!?」」
私とエース隊長は思わず顔を見合わせる。
いや、やたらレインベースに海軍いるなーとは思ってたし、ここにスモーカー大佐とたしぎちゃんが来たからまさかとは思ったけど…!
今内乱中かアラバスタ…!!
レインベースがあまりにも平和過ぎて、全くその可能性が頭から抜けてたよ!
「麦わらって、ルフィの奴アラバスタにいんのか!?」
「エエエエエース隊長…っ!もしかして弟さんに会えるんじゃ…!」
「マジか!不思議飴すげぇな!!」
すごいすごい!
何が起こるか分からないから怖いかったけど、不思議飴すごい!!
こりゃ皆舐めてみたくなるわけだわ!
私も帰ったら舐めてみようかな…うふふ!
「オメェ等人の話を…!」
私たちがキャッキャしてるもんだからスモーカー大佐がブチ切れ寸前です!
腕が煙に変化してますよ…!!
なんて思ってたらバタンッ!と勢いよく扉が再び開いた。
「うおー!ウソップ水が飲めるぞ!!」
「みドゥー!!」
入ってきた二人組は私たちの隣のカウンターに座るなり、とにかく早く水を、とテーブルを叩きながらお店の人を急かした。
「おばちゃん!水を樽で5個くれ!」
「みーず!みーず!!」
5個頼んだ樽の内2つを早速口付ける二人組。
その横顔にとーっても見覚えがある気がして思わずじーっと見つめてしまう。
長い鼻と…布の下に隠れている麦わら帽子。
麦わら帽子!?
「え…エース隊長っ!!」
「……あ、あぁなんだ!?」
エース隊長も突然現れた二人組にあっけにとられていたのか、私が揺さぶると我に返った。
ついでにスモーカー大佐とたしぎちゃんも呆然と二人組を見ていた。
麦わら帽子の方が『エース』という言葉に反応してこちらを振り向く。
でもどうやら視界の隅にスモーカー大佐とたしぎちゃんが入ったみたいで、ぐりん、と首をそちらに向けると勢いよく口に含んでいた水を吹きだした。
「か…海兵!?おい、ウソップ逃げるぞ!」
「あ、待てルフィ置いていくな!!」
二人はそう言うなり脱兎のごとく店を後にした。
「ルフィっつったか今!」
「言いました!言ってましたよエース隊長!!」
「追うぞメイ!」
「はい!」
私の返事を聞くなりエース隊長はまた私を肩に担ぎあげてあの二人組…ルフィさんとウソップさんを追った。
担がれながらお店を見ていると、何か指示を出すスモーカー大佐とお店の人にペコペコと頭を下げるたしぎちゃんの姿が見えた。
その手にはお財布が…
「はっ!食い逃げ!!」
たしぎちゃんごめんなさぁぁぁい!
ゴチになります!!
「エース隊長…!降ろして下さい!!」
「オヤジも俺から離れるなって言ったろ?」
「言いましたけれども…!!」
なんで担がれてるんですか私…!!
じたばたともがいてみても私のみが体力を消耗するだけで、エース隊長には何も影響はないらしい。
涼しい顔でてくてくと歩いてる。
迷いなく歩いてるけど…こんな広大な砂漠で街がどっちにあるのか分かってるのかな…
「勘だな」
「ノォォォーーー!!」
「大丈夫だって、俺の勘って当たるんだ」
「それって野生の…」
「誰が野生児だって?」
「誰もまだそんな事言ってな…いったぁぁぁぁい!!」
ぎゅーっと脛のツボを押された。
そこ、すっごい痛いところです…!
弁慶さんも泣いちゃうところです…!!
「おい、余計な体力使うと後からきついぞ?」
「だったら降ろして下さい!」
「だから余計な体力使うと後からきついって言ってんだろ?」
「じゃぁエース隊長だって…!」
「お前と俺とじゃ鍛え方が違うんだよ」
はん、と鼻で笑われた。
…まぁ、ですよね。
幼少期の時から山でサバイバルして過ごしてましたもんね。
大人しく担がれとけ、と言われて私はしょうがなく体の力を抜く。
あー…頭に血が上るー…
じりじりと照りつける太陽は肌をピリピリと刺激する。
私は既に汗だくだけど、エース隊長は暑さにも強いのか、汗一つかいてない。
さらさらボディだ。
私の方がベタベタだ。
こんなことなら暴れなきゃよかった…!
夜になれば夜になったで…
「ぎゃぁぁぁ!離してくださぁぁぁい!!」
「メイが寒いっつったんだろ?」
「確かに言いましたけれども…!夜明けまで身がもちません!!」
「…身が持たないって別に襲わねぇぞ?……あれ?襲って欲しいのか?」
「誰がそんな事言いましたぁぁぁあああ!!?」
砂漠の夜の気温はマイナスだ。
モビーから何も持ってこれなかった私たちはだいぶ軽装なのだ。
エース隊長にいたってはいつも通り上半身裸である。
私も半袖Tシャツにハーフパンツという、大分薄着だ。
だから本気で凍死するんじゃないかと思った(まぁ死なないんだけどね)
寒い寒い言っていたらエース隊長が、くっついてたらあったかいか?なんていらない親切してきた(ひどい)
あったかいんですよ?
えぇ、とてもあったかいですとも。
だけれども私の心臓がオーバーヒート寸前なんですよぉぉぉい!
身がもたない、じゃなくて、心臓がもたないって言えばよかった。
「おら、大人しく寝ろ。明日も歩くんだ」
「…明日は歩かせてくれるんですか?」
「いんや?」
「ですよねぇぇぇ!」
「うるせぇな。ほら、寝るぞ」
エース隊長は私を抱えたままゴロン、と横になった。
そしてすぐさま頭上から寝息が聞こえてくる。
本当羨ましい特技ですよ。
エース隊長の心音が私の背中に伝わってくる。
こんな恥ずかしい体勢でも妙に安心してしまう他人の心音。
お腹にまわされた手もあったかくて、それにつられて私もだんだん眠くなってきた。
確かに飴ちゃんの効力がいつ切れるか分からないからエース隊長のそばにいないと私一人がいつこの広大なアラバスタの砂漠においてけぼりを喰らうはめになることは分かってるんだけれども。
別に手をつなぐとかで良いんじゃないかなぁ、とか思ったり。
嫌じゃないんですよ?
こんなイケメンと密着できる機会なんて今までありませんでしたからね!?
だけれどすんごい恥ずかしいんだよぉぉぉ!!
という感じで、砂漠を抜けた時にはすっかり疲労困憊&不機嫌MAXのメイさんが出来上がっていたというわけです。
幸いにも砂漠は5日ほどで無事抜けられた。
マジエース隊長の勘、半端ねぇッす!
着いたところはレインベースだった。
なんだか海軍がやたらたくさんいるけど、エース隊長は気にするそぶりもなくご飯屋さんへ直行した。
まぁ、途中恐竜とかエース隊長が仕留めてたらふく食べたけど、昨日は丸一日飲まず食わずだったものですからしかたない。
ぶへー食った食った!
と、その時背後の扉が開いた。
もちろんそれだけなら別に気にしない。
普通にお客さんが来たんだと思ったけど、足音は私たちの背後で止まった。
「白ひげ海賊団の2番隊隊長がよくもぬけぬけと大衆の面前で飯が食べられるもんだな」
「……!?」
そのしっぶーい声に思わずバッ!と振り向くと、そこにはななななんと…!!
スモーカー大佐とたしぎちゃんがいるじゃあないですか…!!
「エース隊長っ!起きてください!」
「んあ!?」
ゆさゆさと揺さぶればエース隊長はガバッと顔を起こす。
…エース隊長、顔が幸せなことになってます…。
私は借りてたお絞りでエース隊長の顔をそっと拭ってあげた。
「ぷはっ!サンキュメイ。で、どうした?」
「エース隊長にお客様みたいですよ」
「客ぅ?」
エース隊長も振り返ると、へぇー、と面白そうに笑った。
「麦わらといい白ひげといい、何の用でこのアラバスタに来た」
「いや、特に用はねぇんだけどな?ってか……麦わら?」
「麦わら?」
「「麦わら!!?」」
私とエース隊長は思わず顔を見合わせる。
いや、やたらレインベースに海軍いるなーとは思ってたし、ここにスモーカー大佐とたしぎちゃんが来たからまさかとは思ったけど…!
今内乱中かアラバスタ…!!
レインベースがあまりにも平和過ぎて、全くその可能性が頭から抜けてたよ!
「麦わらって、ルフィの奴アラバスタにいんのか!?」
「エエエエエース隊長…っ!もしかして弟さんに会えるんじゃ…!」
「マジか!不思議飴すげぇな!!」
すごいすごい!
何が起こるか分からないから怖いかったけど、不思議飴すごい!!
こりゃ皆舐めてみたくなるわけだわ!
私も帰ったら舐めてみようかな…うふふ!
「オメェ等人の話を…!」
私たちがキャッキャしてるもんだからスモーカー大佐がブチ切れ寸前です!
腕が煙に変化してますよ…!!
なんて思ってたらバタンッ!と勢いよく扉が再び開いた。
「うおー!ウソップ水が飲めるぞ!!」
「みドゥー!!」
入ってきた二人組は私たちの隣のカウンターに座るなり、とにかく早く水を、とテーブルを叩きながらお店の人を急かした。
「おばちゃん!水を樽で5個くれ!」
「みーず!みーず!!」
5個頼んだ樽の内2つを早速口付ける二人組。
その横顔にとーっても見覚えがある気がして思わずじーっと見つめてしまう。
長い鼻と…布の下に隠れている麦わら帽子。
麦わら帽子!?
「え…エース隊長っ!!」
「……あ、あぁなんだ!?」
エース隊長も突然現れた二人組にあっけにとられていたのか、私が揺さぶると我に返った。
ついでにスモーカー大佐とたしぎちゃんも呆然と二人組を見ていた。
麦わら帽子の方が『エース』という言葉に反応してこちらを振り向く。
でもどうやら視界の隅にスモーカー大佐とたしぎちゃんが入ったみたいで、ぐりん、と首をそちらに向けると勢いよく口に含んでいた水を吹きだした。
「か…海兵!?おい、ウソップ逃げるぞ!」
「あ、待てルフィ置いていくな!!」
二人はそう言うなり脱兎のごとく店を後にした。
「ルフィっつったか今!」
「言いました!言ってましたよエース隊長!!」
「追うぞメイ!」
「はい!」
私の返事を聞くなりエース隊長はまた私を肩に担ぎあげてあの二人組…ルフィさんとウソップさんを追った。
担がれながらお店を見ていると、何か指示を出すスモーカー大佐とお店の人にペコペコと頭を下げるたしぎちゃんの姿が見えた。
その手にはお財布が…
「はっ!食い逃げ!!」
たしぎちゃんごめんなさぁぁぁい!
ゴチになります!!