君死にたもう事なかれ!
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えがおさくぅーきみぃーをー♪
「張り倒したいです。とっても。ねぇ?エース隊長」
「そんな怖ぇ事言うなって。ほら、ミートボールやっからよ」
「むぐっ」
そう言いながら私の返事も待たずにズボッとミートボールを口に突っ込むエース隊長。
ミートボールなんかで騙されませんよ!?(むぐむぐ)
「仕方ねぇだろ、もう来ちまったんだから」
「仕方なくないですよね!?全力で回避出来ることでしたよね!?」
「まーそう怒んなって。スパゲティやっからよ」
「むぐっ」
そう言いながら私の返事も待たずにズボッとスパゲティを口に突っ込むエース隊長。
スパゲティなんかで騙されませんよ!?(むぐむぐ)
「今頃サッチ隊長のご飯食べてたはずなのに…っ!サッチ隊長のご飯食べたいよーぅ…」
しくしくと泣きはじめる私にエース隊長はしししっと笑った。
「そりゃサッチが喜ぶな!ほら、ピラフやっから泣くなって」
「むぐっ」
そう言いながら私の返事も待たずにズボッとピラフを口に突っ込むエース隊長。
ピラフなんかで以下略(むぐむぐ)
「まーゆっくり帰れるの待とうぜ」
「……そうですねっ!」
私はつーん!とそっぽを向いた。
でも、ゆっくりか…。
エース隊長は漫画でここに来た時に急ぎの旅だと言っていた。
でももう急がなくて良いんだと思うと、心がぽっと暖かくなる。
突っ伏して寝始めたエース隊長。
こんな光景はもう見慣れた物だ。
私は特に気にすることなく私の分のスパゲティを食べるのを再開した。
現在私とエース隊長はなんと!
なな、なんと!!
あのアラバスタにいるんですよー!!
事の発端はこうだ。
オヤジ様完治祝いと称して船員みんなで盛大に宴会が行われた翌日。
「メイー!」
「どうしました?エース隊長」
「不思議飴…」
「却下です」
「まだ何も言ってねぇだろ!?」
顔にその続きが書いてあるんですよ…!!
目をキラキラさせながらもうワクワクが抑えられないっていう顔にでかでかとよ…!!
「ダメです無理です諦めてください」
「一個だけでいいから!なっ!?」
「ダメですー!!」
エース隊長はどうしてもあの不思議飴(エース隊長命名)を舐めてみたいらしい。
他にも舐めたい人はたくさんいるらしく、迂闊に捨てるに捨てられない状況になっていた。
ちなみに舐めたい人の中にバッチリオヤジ様も含まれており、こういう時はオヤジ様の部屋に逃げ込むのがいいのだろうけれどもそれも出来ない。
部屋に籠城するわけにもいかないし(お腹も空くしトイレやお風呂の問題もあるしね!)結局目を離さないように小さいバッグに入れて持ち歩いていた。
「なぁなぁメイー」
「ダメな物はダメです!」
するとエース隊長は強硬手段に出てきた。
後ろから腕を私の首にかけたと思うとそのままギリギリと締め上げてきた。
「ぎぃぃぃゃぁぁあああ!!」
「よいせっと」
締め上げながら器用に私からバッグを抜き取ったエース隊長。
そしてズボッとバッグに手を突っ込むと、あの怪し過ぎる飴ちゃんを一つ抜き取った。
「ゲホッ!ゴホッ!!え…エース隊長っ!!」
「メイ、貰うな!サンキュー!」
「それは貰ったって言いません奪ったって言うんですー!」
「海賊が欲しい物奪って何が悪い!」
「海賊って言葉でなんでも許されると思わないでくださいね!?」
「やなこった!」
ダッシュで逃げるエース隊長。
前回は逃げられたけど今回はそうはいかない。
何かヤバイ事が起こってからでは遅いのだ。
「待ってくださいエース隊長ぉぉぉーーー!!」
エース隊長は持ち前の脚力であっちこっち飛び回るけど、私だって伊達に子ザルと呼ばれてませんからね!
完全に火事場の馬鹿力だけど!
「ウッキャー!」
「やべえメイが猿になった!」
何度か捕まえられそうになるものの、まだまだエース隊長の方が上手でするりと逃げられてしまう。
そうこうしているうちにエース隊長は飴ちゃんを口に含んでしまった。
「あーっ!エース隊長ペッしてくださ……っ!?」
マストを固定しているロープに足をとられてよろける。
それが運悪く船縁付近だったため、グリン!と体が回って船の外へと投げ出される。
浮遊感とともにゾワリと背筋が凍る。
ヤバイ、死ぬ…!!
思わず目をギュッとつぶる。
「メイッ!!」
ガシッと腕を掴み上げられて、すぐに体に腕が回された。
その腕にギュッとしがみつき、足場が安定したところでそっと目を開けた。
目の前にはエース隊長のテンガロンハット。
そしてその奥には…
広大な砂漠が広がっていた。
「……は?」
「え!?」
二人で辺りを見回してみるけど、いくら目を凝らしても砂しか見えない。
この世界に砂漠の地帯がどれほどあるのか分からないけど、私が知るのは一つしかない。
「アラバスタか?」
「アラバスタ!」
どうやら不思議飴のせいでアラバスタに飛ばされてしまったらしい。
エース隊長は飴ちゃんの効力ににんまりと笑った。
「すげぇな!不思議飴!」
「いや、どうするんですかこれ…!?」
「効力は1日から10日で切れるんだろ?そのうち戻れるだろ」
そんな楽観的な…!
エース隊長は特に混乱もなく現状を受け入れたようで、ズボンのポケットから電伝虫を取り出してどこかに繋げた。
まぁ、考えられるのは一つだけなんだけど。
「あ、オヤジ?俺、エースだけど」
『どうしたァエース、電伝虫なんか使って』
「俺今アラバスタにいるっぽい」
『…何だってェ?』
「不思議飴だよ不思議飴!」
エース隊長は目をキラキラさせながらオヤジ様と電話している。
ふと、オヤジ様の背後が騒がしくなった。
暫くオヤジ様の無言と背後の喧騒をBGMに待っていると、オヤジ様がグララララ!と爆笑した。
『オイ末っ子共、こっちじゃぁ二人が消えたって大騒ぎだぜェ?』
「まぁそうだろうな」
『メイは一緒か?』
「あ、はい私も一緒にいます!」
『エースから離れるなよ』
「はい!」
そう返事すると、また少しの間沈黙が流れた。
ぼそぼそと何か聞こえてきたけどうまく聞き取れない。
耳を澄ませていると、別の人の声が電伝虫から聞こえてきた。
『メイ無事かい?』
「マルコ隊長?はい、大丈夫です」
『お前のバッグ、俺が預かっておくから安心しろぃ』
そういえばエース隊長がもっていたはずのバッグが無くなっている。
どうやら私を助けてくれくれた時に落としてきたらしい。
あのバッグの中には不思議飴が入っている。
持ち主不在のバッグを狙う輩はあの船にたくさんいるのだ。
その点マルコ隊長が持っていてくれるのならば安心だ。
「はい、お願いします」
「ゲッ、マルコはメイの味方かよ…!」
『エース、お前帰ってきたら覚悟しとけよい』
「ゲェッ!」
よし、今度からマルコ隊長の所に逃げ込む事にしよう。
あまり長い間話をするのもよくないという事で電伝虫を切った。
「さて、これからどうすっか…とりあえずどこか街に出てぇな」
「そうですねぇ…」
しかし辺りを見回せど砂しか見えないこの状況。
アラバスタだという事は分かっても、どっちにどの街があるのかさっぱり分からない。
それなのにエース隊長は…
「んじゃ行くか。よいせっと」
私を荷物か何かの様にひょいと肩に担ぎあげて、さっさと歩きだしてしまった。
「張り倒したいです。とっても。ねぇ?エース隊長」
「そんな怖ぇ事言うなって。ほら、ミートボールやっからよ」
「むぐっ」
そう言いながら私の返事も待たずにズボッとミートボールを口に突っ込むエース隊長。
ミートボールなんかで騙されませんよ!?(むぐむぐ)
「仕方ねぇだろ、もう来ちまったんだから」
「仕方なくないですよね!?全力で回避出来ることでしたよね!?」
「まーそう怒んなって。スパゲティやっからよ」
「むぐっ」
そう言いながら私の返事も待たずにズボッとスパゲティを口に突っ込むエース隊長。
スパゲティなんかで騙されませんよ!?(むぐむぐ)
「今頃サッチ隊長のご飯食べてたはずなのに…っ!サッチ隊長のご飯食べたいよーぅ…」
しくしくと泣きはじめる私にエース隊長はしししっと笑った。
「そりゃサッチが喜ぶな!ほら、ピラフやっから泣くなって」
「むぐっ」
そう言いながら私の返事も待たずにズボッとピラフを口に突っ込むエース隊長。
ピラフなんかで以下略(むぐむぐ)
「まーゆっくり帰れるの待とうぜ」
「……そうですねっ!」
私はつーん!とそっぽを向いた。
でも、ゆっくりか…。
エース隊長は漫画でここに来た時に急ぎの旅だと言っていた。
でももう急がなくて良いんだと思うと、心がぽっと暖かくなる。
突っ伏して寝始めたエース隊長。
こんな光景はもう見慣れた物だ。
私は特に気にすることなく私の分のスパゲティを食べるのを再開した。
現在私とエース隊長はなんと!
なな、なんと!!
あのアラバスタにいるんですよー!!
事の発端はこうだ。
オヤジ様完治祝いと称して船員みんなで盛大に宴会が行われた翌日。
「メイー!」
「どうしました?エース隊長」
「不思議飴…」
「却下です」
「まだ何も言ってねぇだろ!?」
顔にその続きが書いてあるんですよ…!!
目をキラキラさせながらもうワクワクが抑えられないっていう顔にでかでかとよ…!!
「ダメです無理です諦めてください」
「一個だけでいいから!なっ!?」
「ダメですー!!」
エース隊長はどうしてもあの不思議飴(エース隊長命名)を舐めてみたいらしい。
他にも舐めたい人はたくさんいるらしく、迂闊に捨てるに捨てられない状況になっていた。
ちなみに舐めたい人の中にバッチリオヤジ様も含まれており、こういう時はオヤジ様の部屋に逃げ込むのがいいのだろうけれどもそれも出来ない。
部屋に籠城するわけにもいかないし(お腹も空くしトイレやお風呂の問題もあるしね!)結局目を離さないように小さいバッグに入れて持ち歩いていた。
「なぁなぁメイー」
「ダメな物はダメです!」
するとエース隊長は強硬手段に出てきた。
後ろから腕を私の首にかけたと思うとそのままギリギリと締め上げてきた。
「ぎぃぃぃゃぁぁあああ!!」
「よいせっと」
締め上げながら器用に私からバッグを抜き取ったエース隊長。
そしてズボッとバッグに手を突っ込むと、あの怪し過ぎる飴ちゃんを一つ抜き取った。
「ゲホッ!ゴホッ!!え…エース隊長っ!!」
「メイ、貰うな!サンキュー!」
「それは貰ったって言いません奪ったって言うんですー!」
「海賊が欲しい物奪って何が悪い!」
「海賊って言葉でなんでも許されると思わないでくださいね!?」
「やなこった!」
ダッシュで逃げるエース隊長。
前回は逃げられたけど今回はそうはいかない。
何かヤバイ事が起こってからでは遅いのだ。
「待ってくださいエース隊長ぉぉぉーーー!!」
エース隊長は持ち前の脚力であっちこっち飛び回るけど、私だって伊達に子ザルと呼ばれてませんからね!
完全に火事場の馬鹿力だけど!
「ウッキャー!」
「やべえメイが猿になった!」
何度か捕まえられそうになるものの、まだまだエース隊長の方が上手でするりと逃げられてしまう。
そうこうしているうちにエース隊長は飴ちゃんを口に含んでしまった。
「あーっ!エース隊長ペッしてくださ……っ!?」
マストを固定しているロープに足をとられてよろける。
それが運悪く船縁付近だったため、グリン!と体が回って船の外へと投げ出される。
浮遊感とともにゾワリと背筋が凍る。
ヤバイ、死ぬ…!!
思わず目をギュッとつぶる。
「メイッ!!」
ガシッと腕を掴み上げられて、すぐに体に腕が回された。
その腕にギュッとしがみつき、足場が安定したところでそっと目を開けた。
目の前にはエース隊長のテンガロンハット。
そしてその奥には…
広大な砂漠が広がっていた。
「……は?」
「え!?」
二人で辺りを見回してみるけど、いくら目を凝らしても砂しか見えない。
この世界に砂漠の地帯がどれほどあるのか分からないけど、私が知るのは一つしかない。
「アラバスタか?」
「アラバスタ!」
どうやら不思議飴のせいでアラバスタに飛ばされてしまったらしい。
エース隊長は飴ちゃんの効力ににんまりと笑った。
「すげぇな!不思議飴!」
「いや、どうするんですかこれ…!?」
「効力は1日から10日で切れるんだろ?そのうち戻れるだろ」
そんな楽観的な…!
エース隊長は特に混乱もなく現状を受け入れたようで、ズボンのポケットから電伝虫を取り出してどこかに繋げた。
まぁ、考えられるのは一つだけなんだけど。
「あ、オヤジ?俺、エースだけど」
『どうしたァエース、電伝虫なんか使って』
「俺今アラバスタにいるっぽい」
『…何だってェ?』
「不思議飴だよ不思議飴!」
エース隊長は目をキラキラさせながらオヤジ様と電話している。
ふと、オヤジ様の背後が騒がしくなった。
暫くオヤジ様の無言と背後の喧騒をBGMに待っていると、オヤジ様がグララララ!と爆笑した。
『オイ末っ子共、こっちじゃぁ二人が消えたって大騒ぎだぜェ?』
「まぁそうだろうな」
『メイは一緒か?』
「あ、はい私も一緒にいます!」
『エースから離れるなよ』
「はい!」
そう返事すると、また少しの間沈黙が流れた。
ぼそぼそと何か聞こえてきたけどうまく聞き取れない。
耳を澄ませていると、別の人の声が電伝虫から聞こえてきた。
『メイ無事かい?』
「マルコ隊長?はい、大丈夫です」
『お前のバッグ、俺が預かっておくから安心しろぃ』
そういえばエース隊長がもっていたはずのバッグが無くなっている。
どうやら私を助けてくれくれた時に落としてきたらしい。
あのバッグの中には不思議飴が入っている。
持ち主不在のバッグを狙う輩はあの船にたくさんいるのだ。
その点マルコ隊長が持っていてくれるのならば安心だ。
「はい、お願いします」
「ゲッ、マルコはメイの味方かよ…!」
『エース、お前帰ってきたら覚悟しとけよい』
「ゲェッ!」
よし、今度からマルコ隊長の所に逃げ込む事にしよう。
あまり長い間話をするのもよくないという事で電伝虫を切った。
「さて、これからどうすっか…とりあえずどこか街に出てぇな」
「そうですねぇ…」
しかし辺りを見回せど砂しか見えないこの状況。
アラバスタだという事は分かっても、どっちにどの街があるのかさっぱり分からない。
それなのにエース隊長は…
「んじゃ行くか。よいせっと」
私を荷物か何かの様にひょいと肩に担ぎあげて、さっさと歩きだしてしまった。