君死にたもう事なかれ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「オヤジっ!!…………あぁん?」
マルコ隊長がオヤジ様の部屋を蹴破る勢いであけた。
だけど次の瞬間、だいぶ柄の悪い声を出しながらその場に固まった。
「マルコ、どうした?」
「マルコ隊長?」
扉の前から動かないマルコ隊長に私とサッチ隊長は顔を見合わせて首をかしげる。
それからマルコ隊長の後ろから中を覗き込んでみると…
「グララララ!オメェ等遅かったなぁ!」
「オ…オヤジ様…?」
「マルコ!サッチ!駆けつけ一杯!!」
「カンパーイ!!」
わーーーー!!
中ではオヤジ様と隊長たちによる宴会が開かれていた。
その横ではお姉ちゃんたちがプリプリ怒っている。
…ほわーい?
とりあえずマルコ隊長の背中を押してオヤジ様の部屋へと足を踏み入れる。
マルコ隊長はようやく金縛り(?)から解放されたのか、電話をくれたルビーさんの元へと足を進めた。
私とサッチ隊長も宴会の様子に唖然としながらもマルコ隊長に続いた。
「ルビー、これはどういう状況だい?」
「どうもこうも…!聞いて下さいよ!!」
少し興奮気味に話された内容はこうだ。
今日もオヤジ様の状態を見るために血液検査を行ったという。
そしたらどういうわけか、今まで変わることのなかった数値が明らかに違っていたのだという。
それも良い方向に。
悪くなりはすれど、よくなることは決してなかったオヤジ様の病気。
もう高齢という事もあり、体が病気に打ち勝てなくなってきていたのだという。
点滴などを使って病状の進行を遅らせていたというのに、今日突然その数値は健康そのものの値を示した。
何度やっても結果は同じで、少しざわついたお姉ちゃんたち。
その様子を不思議に思ったオヤジ様が検査結果を聞いた結果がこれなのだという。
医療器具を引きちぎり、騒ぎを聞きつけた隊長達にもお姉ちゃんから聞いた話を伝えれば、次の瞬間には宴会が始まっていたのだという。
「一時的なものかもしれないし、今は様子をみるべきなのに船長ったら話を一向に聞いてくれないんです…!マルコ隊長からも何か言ってください!!」
「あー…とりあえずその数値を見せてくれ」
「はい」
マルコ隊長はお姉ちゃんから手渡された紙を難しい顔をしながら眺めている。
私はもちろん、サッチ隊長もそれが一体何を示しているのか分からなかった。
暫く眺めてふと顔を上げるマルコ隊長。
「昨日変わった事は」
「いいえ、特には…」
「別に変ったもん食ったわけでもねぇもんなぁ…」
「あたりめぇだ!俺が家族に変な物食わせるかっ!!」
マルコ隊長の言葉にサッチ隊長が喰ってかかるけど…
変わったものを……食べた…?
「「「……あぁっ!」」」
大半のお姉ちゃんたちと私は声をハモらせた。
そして一斉に私に視線が向けられる。
え、嘘、あの飴ちゃん…?
でもアレはお菓子会社の冗談で…
固まる私にマルコ隊長は難しい顔のまま首をかしげた。
「メイ?」
「も…持ってきます…!!」
私は急いで自分の部屋に戻ると大袋ごと飴ちゃんを抱えた。
オヤジ様の部屋へ行きがてら、パッケージのうたい文句を隅々まで読んでみる。
何が起こるか舐めてからのお楽しみ!
何も起きない事もあるよ!
ひとつだけ大当たりがあるよ!ラッキー☆
~効力は大抵1日~10日で消滅します~
「ラッキー☆じゃねぇんだよぉぉぉい!効力って何だぁぁぁ!!?おねえちゃぁぁぁん!!!」
袋を抱えながらオヤジ様の部屋へ飛び込む私をお姉ちゃんたちは抱きとめてくれた。
温かくていい匂い…!(くんくん)
じゃなくてぇぇぇ!!
「メイ、いくつかこの飴玉貰うわよ」
「徹底的に調べてください…!!」
泣きながらお願いする私にお姉ちゃんは飴玉を一掴み袋から抜き取ると、医務室へと駆けて行った。
それを呆然と見送るマルコ隊長とサッチ隊長。
宴会の方は相変わらず大盛り上がりだ。
「オイ、メイ」
「ふぁあい…っぐすっ」
「一体これは何だ」
マルコ隊長もズボッ、と飴ちゃんの袋に手を突っ込み、一掴み…何十個とったんだろう?
その顔はとっても恐ろしい。
私のせいなのは自覚してるけど…っ!
まさかただの飴ちゃんがオヤジ様の病気治すなんて思わないじゃん!
しかも本当に治ってるのか、もしかしたら悪化の前の前兆かもわからない。
万が一麻薬みたいな症状だったらと思うと、血の毛が一気に引いていく。
「メイっ!」
「はいっ!」
「説明しろい!!」
「はいぃぃっ!!」
泣きながら昨日の一連の出来事を説明する。
マルコ隊長は難しい顔で話を聞いていたけど、私が話し終えると深い深ぁいため息をつきながらおでこに手を当てた。
「オヤジ自分で食ったのかよい…」
「確かにそうですけど、おっ…オヤジ様になっ…何かあったら私のせいですぅぅぅ!オヤッ…オヤジ様大丈夫かなぁ!?」
「何泣いてるんだアホンダラァ!」
ずんむ、と首根っこを掴みあげられてオヤジ様の肩の上に乗せられた私。
一瞬涙が引っ込んだけど、すぐにオヤジ様に抱きついて泣き出す。
「オヤジ様…っ、ぐあ…っ具合は…っ!」
「ぴんぴんしてらぁ!」
「うわーーーん!大人しくしててくださぁぁぁい!!」
「……オメェ、人の話聞いてたか?」
頭を指先でつまみ上げられて宙ぶらりんにされて上下される私。
ああああ頭が痛いぃぃぃーーー!!
もげるぅぅぅーーー!!!
「昨日オメェからもらった飴舐めてからすこぶる調子がいいんだよ」
「でもそれが良い事なのか分からないじゃないですかぁっ!お姉ちゃんの言う通り安静にしててくださいっ!」
「調子が良いのになんで安静にしてなゃなんねェ?」
「だって、一時的なものかもしれないんです…っ!もしかしたら体に無理させてるかもしれないんですっ!もし…もしかしたら…っ!!」
「そんときはそん時だァ!グラララララ!!」
完璧に出来上がっちゃってる…!
オヤジ様酔っぱらってるよーーー!!
「なんだメイ、それ不思議飴か?」
「なんでもありませぇぇぇん!!」
エース隊長が下ですっごく目をキラキラさせながら私に聞いてくるけど、私は首を横に振った…つもりだった。
だけどオヤジ様に頭を掴まれてるから、体がブラブラと揺れるだけだった。
それから暫くしてお姉ちゃんが飴ちゃんの成分を調べ上げてきた。
だけど、それはやっぱり普通の飴でしか無くて、特に怪しい成分が出てくるわけでもなかったらしい。
そして結論から言うと、オヤジ様は超元気になりました。
医療器具で病気の進行を遅らせる事なんて必要なくなりました。
どうやらオヤジ様がたった一つの『大当たり』を引き当てたようだ。
さすがオヤジ様…
海賊王に一番近い男というのは運も物凄く強いらしい。
『大当たり』の効力が良い事で本当に良かった…!!(泣)
マルコ隊長がオヤジ様の部屋を蹴破る勢いであけた。
だけど次の瞬間、だいぶ柄の悪い声を出しながらその場に固まった。
「マルコ、どうした?」
「マルコ隊長?」
扉の前から動かないマルコ隊長に私とサッチ隊長は顔を見合わせて首をかしげる。
それからマルコ隊長の後ろから中を覗き込んでみると…
「グララララ!オメェ等遅かったなぁ!」
「オ…オヤジ様…?」
「マルコ!サッチ!駆けつけ一杯!!」
「カンパーイ!!」
わーーーー!!
中ではオヤジ様と隊長たちによる宴会が開かれていた。
その横ではお姉ちゃんたちがプリプリ怒っている。
…ほわーい?
とりあえずマルコ隊長の背中を押してオヤジ様の部屋へと足を踏み入れる。
マルコ隊長はようやく金縛り(?)から解放されたのか、電話をくれたルビーさんの元へと足を進めた。
私とサッチ隊長も宴会の様子に唖然としながらもマルコ隊長に続いた。
「ルビー、これはどういう状況だい?」
「どうもこうも…!聞いて下さいよ!!」
少し興奮気味に話された内容はこうだ。
今日もオヤジ様の状態を見るために血液検査を行ったという。
そしたらどういうわけか、今まで変わることのなかった数値が明らかに違っていたのだという。
それも良い方向に。
悪くなりはすれど、よくなることは決してなかったオヤジ様の病気。
もう高齢という事もあり、体が病気に打ち勝てなくなってきていたのだという。
点滴などを使って病状の進行を遅らせていたというのに、今日突然その数値は健康そのものの値を示した。
何度やっても結果は同じで、少しざわついたお姉ちゃんたち。
その様子を不思議に思ったオヤジ様が検査結果を聞いた結果がこれなのだという。
医療器具を引きちぎり、騒ぎを聞きつけた隊長達にもお姉ちゃんから聞いた話を伝えれば、次の瞬間には宴会が始まっていたのだという。
「一時的なものかもしれないし、今は様子をみるべきなのに船長ったら話を一向に聞いてくれないんです…!マルコ隊長からも何か言ってください!!」
「あー…とりあえずその数値を見せてくれ」
「はい」
マルコ隊長はお姉ちゃんから手渡された紙を難しい顔をしながら眺めている。
私はもちろん、サッチ隊長もそれが一体何を示しているのか分からなかった。
暫く眺めてふと顔を上げるマルコ隊長。
「昨日変わった事は」
「いいえ、特には…」
「別に変ったもん食ったわけでもねぇもんなぁ…」
「あたりめぇだ!俺が家族に変な物食わせるかっ!!」
マルコ隊長の言葉にサッチ隊長が喰ってかかるけど…
変わったものを……食べた…?
「「「……あぁっ!」」」
大半のお姉ちゃんたちと私は声をハモらせた。
そして一斉に私に視線が向けられる。
え、嘘、あの飴ちゃん…?
でもアレはお菓子会社の冗談で…
固まる私にマルコ隊長は難しい顔のまま首をかしげた。
「メイ?」
「も…持ってきます…!!」
私は急いで自分の部屋に戻ると大袋ごと飴ちゃんを抱えた。
オヤジ様の部屋へ行きがてら、パッケージのうたい文句を隅々まで読んでみる。
何が起こるか舐めてからのお楽しみ!
何も起きない事もあるよ!
ひとつだけ大当たりがあるよ!ラッキー☆
~効力は大抵1日~10日で消滅します~
「ラッキー☆じゃねぇんだよぉぉぉい!効力って何だぁぁぁ!!?おねえちゃぁぁぁん!!!」
袋を抱えながらオヤジ様の部屋へ飛び込む私をお姉ちゃんたちは抱きとめてくれた。
温かくていい匂い…!(くんくん)
じゃなくてぇぇぇ!!
「メイ、いくつかこの飴玉貰うわよ」
「徹底的に調べてください…!!」
泣きながらお願いする私にお姉ちゃんは飴玉を一掴み袋から抜き取ると、医務室へと駆けて行った。
それを呆然と見送るマルコ隊長とサッチ隊長。
宴会の方は相変わらず大盛り上がりだ。
「オイ、メイ」
「ふぁあい…っぐすっ」
「一体これは何だ」
マルコ隊長もズボッ、と飴ちゃんの袋に手を突っ込み、一掴み…何十個とったんだろう?
その顔はとっても恐ろしい。
私のせいなのは自覚してるけど…っ!
まさかただの飴ちゃんがオヤジ様の病気治すなんて思わないじゃん!
しかも本当に治ってるのか、もしかしたら悪化の前の前兆かもわからない。
万が一麻薬みたいな症状だったらと思うと、血の毛が一気に引いていく。
「メイっ!」
「はいっ!」
「説明しろい!!」
「はいぃぃっ!!」
泣きながら昨日の一連の出来事を説明する。
マルコ隊長は難しい顔で話を聞いていたけど、私が話し終えると深い深ぁいため息をつきながらおでこに手を当てた。
「オヤジ自分で食ったのかよい…」
「確かにそうですけど、おっ…オヤジ様になっ…何かあったら私のせいですぅぅぅ!オヤッ…オヤジ様大丈夫かなぁ!?」
「何泣いてるんだアホンダラァ!」
ずんむ、と首根っこを掴みあげられてオヤジ様の肩の上に乗せられた私。
一瞬涙が引っ込んだけど、すぐにオヤジ様に抱きついて泣き出す。
「オヤジ様…っ、ぐあ…っ具合は…っ!」
「ぴんぴんしてらぁ!」
「うわーーーん!大人しくしててくださぁぁぁい!!」
「……オメェ、人の話聞いてたか?」
頭を指先でつまみ上げられて宙ぶらりんにされて上下される私。
ああああ頭が痛いぃぃぃーーー!!
もげるぅぅぅーーー!!!
「昨日オメェからもらった飴舐めてからすこぶる調子がいいんだよ」
「でもそれが良い事なのか分からないじゃないですかぁっ!お姉ちゃんの言う通り安静にしててくださいっ!」
「調子が良いのになんで安静にしてなゃなんねェ?」
「だって、一時的なものかもしれないんです…っ!もしかしたら体に無理させてるかもしれないんですっ!もし…もしかしたら…っ!!」
「そんときはそん時だァ!グラララララ!!」
完璧に出来上がっちゃってる…!
オヤジ様酔っぱらってるよーーー!!
「なんだメイ、それ不思議飴か?」
「なんでもありませぇぇぇん!!」
エース隊長が下ですっごく目をキラキラさせながら私に聞いてくるけど、私は首を横に振った…つもりだった。
だけどオヤジ様に頭を掴まれてるから、体がブラブラと揺れるだけだった。
それから暫くしてお姉ちゃんが飴ちゃんの成分を調べ上げてきた。
だけど、それはやっぱり普通の飴でしか無くて、特に怪しい成分が出てくるわけでもなかったらしい。
そして結論から言うと、オヤジ様は超元気になりました。
医療器具で病気の進行を遅らせる事なんて必要なくなりました。
どうやらオヤジ様がたった一つの『大当たり』を引き当てたようだ。
さすがオヤジ様…
海賊王に一番近い男というのは運も物凄く強いらしい。
『大当たり』の効力が良い事で本当に良かった…!!(泣)