君死にたもう事なかれ!
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肺活量と大声には自信があった。
某劇団好きをこじらせて、某オペラの演目練習しまくって、オペラ歌手びっくりのビブラート手に入れたんだから!(当社比)
声だけでろうそくの火だって消せるしガラスだって割れるんだぜ!
……嘘です、コップに入った水を振動させたくらいです。
昔読んだ漫画で耳に衝撃与えて動きをちょっとの間封じるみたいなのをとっさに思い出したのでやってみたんだけど…
背中に何回か衝撃を感じたけど気にしない。
なんだか背中がズキズキしてすごく熱いけど気にしない。
気にしないけど…
でもそろそろ限界だよ誰か来てー!
そう思っているとようやく誰か来てくれたみたいで、バタバタと足音が聞こえる。
「何の騒ぎだよいサッチ!」
どこかで聞いたことがあるような声が聞こえた。
「ティーチ…?お前何して…」
そう声をかけられると抱きついていたオッサンの体がビクッと跳ねる。
それから脇腹に何度かの衝撃。
「離れろ、小娘!」
「いや!サッチを殺させない!!」
「チッ!」
そこからはバタバタと人がなだれ込んできて、オッサン…黒ひげさんと一緒に押しつぶされる。
重ッ!
ってか、苦しいよい!!
しばらくもみくちゃにされたけど、次第に重みが無くなる。
あー、苦しかった…
そんなことを考えながらぼーっとしていると次第に視界が開けていく。
最後黒ひげさんが私の上からどけられると、そこにはびっくりしたような、でもどこか泣きそうな表情のリーゼントさん。
なんでそんな顔してるの?
変な顔。
それがちょっとおかしくて、笑いがこみあげてくる。
それから目の前がだんだん暗くなって…
気が付いたらベットの上でした。
保健室独特のにおいがするー。
あれ?いつの間に学校に…?
ぼーっと何があったか思い出していると、ぬっと美人さんが目の前に現れた。
白 衣 の 天 使 様!!(狂喜乱舞)
ここは保健室じゃなくて病院だったのか!
「気がついた?」
「はい!」
「あら、意外と元気」
「元気だけが取り柄ですから!」
目を丸くしながらもニッコリ笑ってくれる白衣の天使。
その笑顔に釣られてハスハスしながら体を起こそうとするけど…
力が全く入らない。
だるだるーんって感じ?
白衣の天使が困ったように笑いながらごめんなさいね、と呟く。
はて?
何がごめんなさい?
「家族の命の恩人にこんなのつけるのはどうかと思ったんだけど、いかんせんあなたがどこのだれかもわからなかったから…」
こんなの、と言いながらじゃらりと鎖を持ち上げる白衣の天使。
えっと…美人で妖艶な白衣の天使が鎖なんて、どんなプレイ?
ふと、首に違和感を覚える。
だけど確かめようにも手も動かせないほどにだるだるだ。
「申し訳ないけど、このまま待っていてね」
「了解です!」
どうなっているのかわからなかったけど、とりあえず気分だけビシッと敬礼してみる。
白衣の天使は困ったように笑いながらドアから出ていった。
だいぶ色っぽい白衣の天使だったなぁ…
ヒョウ柄のニーハイとか、ファンキーだなぁ…
体が動かせないから目だけで白衣の天使を見送り、そして見える範囲で辺りを見渡す。
病院にしてはだいぶシックすぎる部屋だなぁ。
木の板の壁とか天井とか床とか昔宿泊訓練で泊まったログハウスぐらいでしか見たことない。
それからどことなくゆらゆら揺れている感じ。
あー…
酔いそう。
……ここ、本当に病院か?
白衣の天使がいたイコール病院って思ったから、てっきり先生が運転する車が事故って病院に運ばれたのかと思っていたけど。
でもそうなると先生と先輩は?
というか、それじゃあこの記憶にあるリーゼントは?
ゼハハハって笑い声の黒ひげさんは?
もみくちゃにされて苦しかったなーって記憶は?
ぐるぐる考えていると再びドアが開いた。
それから見覚えのある人たちが数名入ってきたから目を剥くしかない。
さっきのリーゼントにパイナップル頭に半裸のテンガロンハット。
…えーっと…
……コスプレ?
それにしても皆ずいぶん高身長な人がそろったなー。
「具合はどうだ?」
「だるいの以外はなんとも?」
「そりゃよかった」
苦笑いしながらそっと手を伸ばしてくるリーゼントさん。
柔らかく頬をなでられてドキッとする。
イケメンめがコノヤロー!
そんな切なそうな顔するなよい!
「あんたのおかげで助かった、礼を言う」
「……?えっと…?」
頭を下げるリーゼントさん。
そうされる意味が一瞬分からなかった。
それからテンガロンハットの半裸さんがリーゼントさんの隣に立つ。
「ティーチは俺が責任もって始末した。隊員の不始末は隊長の俺の責任だ。すまなかった」
こちらもカックンと90度体を折り曲げるものだからそろそろ焦る。
これは何だろう。
本気で気を失う前に考えた通りなのだろうか。
ここがワンピースの世界で、黒ひげさんがヤミヤミの実を奪うためにサッチを殺そうとしていた瞬間に立ち会ったと…?
「し…始末って…始末ってもしかして…」
「穴という穴から火薬をこれでもかってほど詰め込んで体に爆弾くくりつけて海に離して燃やした」
「超えげつない!!」
怖ぁッ!!
超コワぁっ!!
白ひげ海賊団の鉄の掟だっけ?
仲間殺しを許さないとかってやつ。
未遂でも抹殺されるのか…!!
なんまんだーなんまんだーと心の中で手を擦り合わせながらブツブツお経を唱えてみる。
安らかに眠れよ黒ひげさん。
「ところでよい」
「あ、はいすみません何でしょう?」
今度はパイナップル頭の…これはさっきまで噂してた不死鳥マルコ?が枕元にやってくる。
本当眠そうな目してるなー…
「お前、何者だい?どこから来た?」
「あー…えーっと…」
ちょっと待て、整理しよう。
起きたら私は見知らぬ場所でベットに寝ていた。
どういうわけか指一本動かせない。
唯一動かせるのは口と目だけだ。
ズバッと確信ついてくるものだから、本当の事言っていいのか悩み思わず目を逸らす。
逸らした途端になんかヒシヒシと殺気を感じるんですけど―!
「なななな…何者と言われましても私はしがないただの女子高生でありまして…!」
「「「ジョシコーセー?」」」
三人が三人ともハモりながら首をかしげる。
大の大人が可愛いなオイ!
「い…一般人です!」
「名前は」
「メイです」
「どこから来た」
「どこから…」
多分別の世界からです、とか言って信じてもらえるだろうか?
眠そうな目でギロリと睨まれて思わず首をすくめる。
変な事言ってるんじゃない、って殺されるんじゃないだろうか。
それくらいマルコさんの視線が怖い。
どうしたらいいか悩んでいるとリーゼントの彼…おそらくサッチさんが口を開く。
「あんた、突然俺の目の前に現れたんだ。ティーチが襲いかかってくる瞬間にね」
白ひげ海賊団はみんな家族のように絆が強い。
雑談するために部屋へ招いた兄弟がまさか襲いかかってくるとは夢にも思わなかったらしい。
油断もいいところだった、とバリバリと頭を掻くサッチさん。
それでもリーゼントは崩れない。
随分強固なリーゼントだなぁ…
「モビーディック号は海の上だったし、近くに島もない。そもそも船内に突然どうやってきたんだ?」
「んーと…」
それは私が知りたいところでありまして。
どうやって説明したらいいか、凄く困る。
悩み過ぎて禿げそうだ。
……チラリ。
マルコさんのあの髪形ってどうなってるんだろう。
剃ってるのかなー?
それともハg…
「早く答えろよい」
「変なこと考えてすみませんでしたーーー!!!」
世界最強の海賊団の一番隊隊長の殺気を感じてひたすら謝るしかできなかった。
某劇団好きをこじらせて、某オペラの演目練習しまくって、オペラ歌手びっくりのビブラート手に入れたんだから!(当社比)
声だけでろうそくの火だって消せるしガラスだって割れるんだぜ!
……嘘です、コップに入った水を振動させたくらいです。
昔読んだ漫画で耳に衝撃与えて動きをちょっとの間封じるみたいなのをとっさに思い出したのでやってみたんだけど…
背中に何回か衝撃を感じたけど気にしない。
なんだか背中がズキズキしてすごく熱いけど気にしない。
気にしないけど…
でもそろそろ限界だよ誰か来てー!
そう思っているとようやく誰か来てくれたみたいで、バタバタと足音が聞こえる。
「何の騒ぎだよいサッチ!」
どこかで聞いたことがあるような声が聞こえた。
「ティーチ…?お前何して…」
そう声をかけられると抱きついていたオッサンの体がビクッと跳ねる。
それから脇腹に何度かの衝撃。
「離れろ、小娘!」
「いや!サッチを殺させない!!」
「チッ!」
そこからはバタバタと人がなだれ込んできて、オッサン…黒ひげさんと一緒に押しつぶされる。
重ッ!
ってか、苦しいよい!!
しばらくもみくちゃにされたけど、次第に重みが無くなる。
あー、苦しかった…
そんなことを考えながらぼーっとしていると次第に視界が開けていく。
最後黒ひげさんが私の上からどけられると、そこにはびっくりしたような、でもどこか泣きそうな表情のリーゼントさん。
なんでそんな顔してるの?
変な顔。
それがちょっとおかしくて、笑いがこみあげてくる。
それから目の前がだんだん暗くなって…
気が付いたらベットの上でした。
保健室独特のにおいがするー。
あれ?いつの間に学校に…?
ぼーっと何があったか思い出していると、ぬっと美人さんが目の前に現れた。
白 衣 の 天 使 様!!(狂喜乱舞)
ここは保健室じゃなくて病院だったのか!
「気がついた?」
「はい!」
「あら、意外と元気」
「元気だけが取り柄ですから!」
目を丸くしながらもニッコリ笑ってくれる白衣の天使。
その笑顔に釣られてハスハスしながら体を起こそうとするけど…
力が全く入らない。
だるだるーんって感じ?
白衣の天使が困ったように笑いながらごめんなさいね、と呟く。
はて?
何がごめんなさい?
「家族の命の恩人にこんなのつけるのはどうかと思ったんだけど、いかんせんあなたがどこのだれかもわからなかったから…」
こんなの、と言いながらじゃらりと鎖を持ち上げる白衣の天使。
えっと…美人で妖艶な白衣の天使が鎖なんて、どんなプレイ?
ふと、首に違和感を覚える。
だけど確かめようにも手も動かせないほどにだるだるだ。
「申し訳ないけど、このまま待っていてね」
「了解です!」
どうなっているのかわからなかったけど、とりあえず気分だけビシッと敬礼してみる。
白衣の天使は困ったように笑いながらドアから出ていった。
だいぶ色っぽい白衣の天使だったなぁ…
ヒョウ柄のニーハイとか、ファンキーだなぁ…
体が動かせないから目だけで白衣の天使を見送り、そして見える範囲で辺りを見渡す。
病院にしてはだいぶシックすぎる部屋だなぁ。
木の板の壁とか天井とか床とか昔宿泊訓練で泊まったログハウスぐらいでしか見たことない。
それからどことなくゆらゆら揺れている感じ。
あー…
酔いそう。
……ここ、本当に病院か?
白衣の天使がいたイコール病院って思ったから、てっきり先生が運転する車が事故って病院に運ばれたのかと思っていたけど。
でもそうなると先生と先輩は?
というか、それじゃあこの記憶にあるリーゼントは?
ゼハハハって笑い声の黒ひげさんは?
もみくちゃにされて苦しかったなーって記憶は?
ぐるぐる考えていると再びドアが開いた。
それから見覚えのある人たちが数名入ってきたから目を剥くしかない。
さっきのリーゼントにパイナップル頭に半裸のテンガロンハット。
…えーっと…
……コスプレ?
それにしても皆ずいぶん高身長な人がそろったなー。
「具合はどうだ?」
「だるいの以外はなんとも?」
「そりゃよかった」
苦笑いしながらそっと手を伸ばしてくるリーゼントさん。
柔らかく頬をなでられてドキッとする。
イケメンめがコノヤロー!
そんな切なそうな顔するなよい!
「あんたのおかげで助かった、礼を言う」
「……?えっと…?」
頭を下げるリーゼントさん。
そうされる意味が一瞬分からなかった。
それからテンガロンハットの半裸さんがリーゼントさんの隣に立つ。
「ティーチは俺が責任もって始末した。隊員の不始末は隊長の俺の責任だ。すまなかった」
こちらもカックンと90度体を折り曲げるものだからそろそろ焦る。
これは何だろう。
本気で気を失う前に考えた通りなのだろうか。
ここがワンピースの世界で、黒ひげさんがヤミヤミの実を奪うためにサッチを殺そうとしていた瞬間に立ち会ったと…?
「し…始末って…始末ってもしかして…」
「穴という穴から火薬をこれでもかってほど詰め込んで体に爆弾くくりつけて海に離して燃やした」
「超えげつない!!」
怖ぁッ!!
超コワぁっ!!
白ひげ海賊団の鉄の掟だっけ?
仲間殺しを許さないとかってやつ。
未遂でも抹殺されるのか…!!
なんまんだーなんまんだーと心の中で手を擦り合わせながらブツブツお経を唱えてみる。
安らかに眠れよ黒ひげさん。
「ところでよい」
「あ、はいすみません何でしょう?」
今度はパイナップル頭の…これはさっきまで噂してた不死鳥マルコ?が枕元にやってくる。
本当眠そうな目してるなー…
「お前、何者だい?どこから来た?」
「あー…えーっと…」
ちょっと待て、整理しよう。
起きたら私は見知らぬ場所でベットに寝ていた。
どういうわけか指一本動かせない。
唯一動かせるのは口と目だけだ。
ズバッと確信ついてくるものだから、本当の事言っていいのか悩み思わず目を逸らす。
逸らした途端になんかヒシヒシと殺気を感じるんですけど―!
「なななな…何者と言われましても私はしがないただの女子高生でありまして…!」
「「「ジョシコーセー?」」」
三人が三人ともハモりながら首をかしげる。
大の大人が可愛いなオイ!
「い…一般人です!」
「名前は」
「メイです」
「どこから来た」
「どこから…」
多分別の世界からです、とか言って信じてもらえるだろうか?
眠そうな目でギロリと睨まれて思わず首をすくめる。
変な事言ってるんじゃない、って殺されるんじゃないだろうか。
それくらいマルコさんの視線が怖い。
どうしたらいいか悩んでいるとリーゼントの彼…おそらくサッチさんが口を開く。
「あんた、突然俺の目の前に現れたんだ。ティーチが襲いかかってくる瞬間にね」
白ひげ海賊団はみんな家族のように絆が強い。
雑談するために部屋へ招いた兄弟がまさか襲いかかってくるとは夢にも思わなかったらしい。
油断もいいところだった、とバリバリと頭を掻くサッチさん。
それでもリーゼントは崩れない。
随分強固なリーゼントだなぁ…
「モビーディック号は海の上だったし、近くに島もない。そもそも船内に突然どうやってきたんだ?」
「んーと…」
それは私が知りたいところでありまして。
どうやって説明したらいいか、凄く困る。
悩み過ぎて禿げそうだ。
……チラリ。
マルコさんのあの髪形ってどうなってるんだろう。
剃ってるのかなー?
それともハg…
「早く答えろよい」
「変なこと考えてすみませんでしたーーー!!!」
世界最強の海賊団の一番隊隊長の殺気を感じてひたすら謝るしかできなかった。