君死にたもう事なかれ!
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ログは溜まるのに丸5日かかるらしい。
島に到着して早5日目。
今日は雪がチラチラと降っていた。
そのせいか、昨日まで殆ど人がいなかったのに今日は結構な人が船に残っていた。
私はモコモコの完全防備で甲板に出た。
「なんだメイ今日も出るのか?」
後ろから声を掛けられて振り向けば、これまた完全防備のサッチ隊長が。
「サッチ隊長も降りるんですか?」
「おう。明日はきっと降りてる暇なんて無ぇからな」
「ふふ、私もです!」
初日、二日目はどうしていたか分からないけど一昨日は船番、昨日はほぼ私に付き合ってくれていた。
自分の時間は足りなかったんじゃないのかなぁ?
「一緒に回るか?」
それなのにそんな言葉をかけてくれるサッチ隊長。
本当に優しい人なんだから…!
「昨日も付き合ってもらったのにそんな、悪いですよ」
「俺は行く所決まってるしよ。そこ付き合ってくれるなら別に良いぜ?」
「じゃぁ…お言葉に甘えて…あっ、今日は荷物持たなくて大丈夫ですから安心してください!」
そう言えばサッチ隊長は笑いながら私の頭をぐりぐりとかき混ぜた。
耳あてがずれるー!
雪が降っているからか、今日は昨日までに比べて人通りが少ない。
鼻歌を歌いながら堂々と真ん中に足跡をつけて歩く。
「ところで何が見たいんだ?」
「とりあえず文房具…というか、絵の具が欲しいんです」
「絵の具?絵でも描くのか?」
「まだ秘密です!」
ふふふーと笑ってみせるとサッチ隊長は苦笑いしつつも、それ以上は聞かなかった。
それから迷うことなく文具屋さんに連れて行ってくれた。
こっちの世界では羽ペンが主流みたいだから、あっちの世界みたいに文房具屋さんがやたらカラフルって事はない。
それがすごく不思議な感じがして、私は思わず笑ってしまった。
いつもだったらシャーペンやボールペンなど思わず衝動買いしてしまうけど、ここにはそんなのはないから当初の目的の筆と小さめのパレット、それから何色かの絵の具を買う。
本当はスケッチブックも買いたかったけど、大きなサイズしかないみたいで今買ったら確実に邪魔になる。
別に無くても全く困らないし、暇つぶし用に欲しかっただけだから今回はやめた。
目的の物しか見なかったので、当初の予定よりだいぶ時間がかからなかった。
サッチ隊長も、もう良いのか?と何回か聞いてきたくらいだ。
多分遠慮してると思われたのかもしれない。
だけど本当に目的の物は購入できたのだ。
これ以上用はない。
「次、サッチ隊長の用事をすませましょう!」
「じゃあこっちだ」
サッチ隊長の用事というのは包丁を何本か新調する事だったみたいで、それも昨日注文していたのか受け取るとすぐ店を出てしまった。
「…早くないですか?」
「こんなもんだろ」
「そうですか…サッチ隊長はこれでもう用事おしまいですか?」
「おう。どうする?モビーに戻るか?」
そう言いながらサッチ隊長は空を見上げる。
相変わらず雪がちらついていたけど、まだ当分天気は変わらなそうだ。
「町を…見てみたいですけどいいですか?」
なんせ初めての島なのだ。
治安も良いみたいだしゆっくりと歩いてみたい。
そう言えばサッチ隊長は笑いながら頷いてくれた。
あてもなくフラフラと。
時々温かい物を買い食いしながらゆっくりと町を歩く。
こんなに外をのんびりと歩いたのなんていつぶりだろう。
外を歩く時というのは何処かへ移動する為であって、いつも急いでいたと思う。
もしくは誰かと歩いている時は話に夢中になって町をゆっくり見るなんてしなかった気がする。
「ん?マルコ?」
「え?」
ふとサッチ隊長が声をもらす。
どこだと目を凝らしてみれば、だいぶ先の十字路を横切る人影が。
言われてみれば特徴的なあの前髪が見えなくもない。
…どれだけ目が良いんだろう。
「…行くか?」
「行きましょう!」
サッチ隊長と顔を見合わせ、ニッと笑い合う。
そして二人でダッシュ!
それ行け突撃じゃぁぁぁーーー!!!
二人同時にマルコ隊長に飛びかかる。
しかしさすがは白ひげ海賊団の一番隊隊長。
サッチ隊長はヒラリとかわされて、私に至ってはアイアンクローで止められた。
ああああコメカミに指が食い込んでますマルコ隊長ぉぉぉおおお!!
「チッ、失敗か」
「こんな人の少ない大通りでデカイのとちっせえのがダッシュしてくるのに気づかない方がどうかしてるよい」
ですよねー。
私達が気がついたんだもの、マルコ隊長だってこの特徴的なリーゼント、気づきますよねー。
「他人事みたいにしてるけどお前もだいぶ目立ってるからねぃ?」
「え?」
「その赤いコート。目立つだろぃ」
確かに…!
というかマルコ隊長?
「そろそろ手、離してもらって構いませんよぉぉぉおおお!?」
手の間から見えるその顔には、すっごく良い笑顔が浮かんでいた。
「マルコ隊長ってイニシャルMのくせにドSですよねぃぃぃいいい!」
「お前がドMなんだよい」
「ぎゃぁぁぁ!!痛い痛い痛いごめんなさぁぁぁい!!!」
ギリギリと指がめり込んでるよーーー!
頭割れるぅぅぅ!!
島に到着して早5日目。
今日は雪がチラチラと降っていた。
そのせいか、昨日まで殆ど人がいなかったのに今日は結構な人が船に残っていた。
私はモコモコの完全防備で甲板に出た。
「なんだメイ今日も出るのか?」
後ろから声を掛けられて振り向けば、これまた完全防備のサッチ隊長が。
「サッチ隊長も降りるんですか?」
「おう。明日はきっと降りてる暇なんて無ぇからな」
「ふふ、私もです!」
初日、二日目はどうしていたか分からないけど一昨日は船番、昨日はほぼ私に付き合ってくれていた。
自分の時間は足りなかったんじゃないのかなぁ?
「一緒に回るか?」
それなのにそんな言葉をかけてくれるサッチ隊長。
本当に優しい人なんだから…!
「昨日も付き合ってもらったのにそんな、悪いですよ」
「俺は行く所決まってるしよ。そこ付き合ってくれるなら別に良いぜ?」
「じゃぁ…お言葉に甘えて…あっ、今日は荷物持たなくて大丈夫ですから安心してください!」
そう言えばサッチ隊長は笑いながら私の頭をぐりぐりとかき混ぜた。
耳あてがずれるー!
雪が降っているからか、今日は昨日までに比べて人通りが少ない。
鼻歌を歌いながら堂々と真ん中に足跡をつけて歩く。
「ところで何が見たいんだ?」
「とりあえず文房具…というか、絵の具が欲しいんです」
「絵の具?絵でも描くのか?」
「まだ秘密です!」
ふふふーと笑ってみせるとサッチ隊長は苦笑いしつつも、それ以上は聞かなかった。
それから迷うことなく文具屋さんに連れて行ってくれた。
こっちの世界では羽ペンが主流みたいだから、あっちの世界みたいに文房具屋さんがやたらカラフルって事はない。
それがすごく不思議な感じがして、私は思わず笑ってしまった。
いつもだったらシャーペンやボールペンなど思わず衝動買いしてしまうけど、ここにはそんなのはないから当初の目的の筆と小さめのパレット、それから何色かの絵の具を買う。
本当はスケッチブックも買いたかったけど、大きなサイズしかないみたいで今買ったら確実に邪魔になる。
別に無くても全く困らないし、暇つぶし用に欲しかっただけだから今回はやめた。
目的の物しか見なかったので、当初の予定よりだいぶ時間がかからなかった。
サッチ隊長も、もう良いのか?と何回か聞いてきたくらいだ。
多分遠慮してると思われたのかもしれない。
だけど本当に目的の物は購入できたのだ。
これ以上用はない。
「次、サッチ隊長の用事をすませましょう!」
「じゃあこっちだ」
サッチ隊長の用事というのは包丁を何本か新調する事だったみたいで、それも昨日注文していたのか受け取るとすぐ店を出てしまった。
「…早くないですか?」
「こんなもんだろ」
「そうですか…サッチ隊長はこれでもう用事おしまいですか?」
「おう。どうする?モビーに戻るか?」
そう言いながらサッチ隊長は空を見上げる。
相変わらず雪がちらついていたけど、まだ当分天気は変わらなそうだ。
「町を…見てみたいですけどいいですか?」
なんせ初めての島なのだ。
治安も良いみたいだしゆっくりと歩いてみたい。
そう言えばサッチ隊長は笑いながら頷いてくれた。
あてもなくフラフラと。
時々温かい物を買い食いしながらゆっくりと町を歩く。
こんなに外をのんびりと歩いたのなんていつぶりだろう。
外を歩く時というのは何処かへ移動する為であって、いつも急いでいたと思う。
もしくは誰かと歩いている時は話に夢中になって町をゆっくり見るなんてしなかった気がする。
「ん?マルコ?」
「え?」
ふとサッチ隊長が声をもらす。
どこだと目を凝らしてみれば、だいぶ先の十字路を横切る人影が。
言われてみれば特徴的なあの前髪が見えなくもない。
…どれだけ目が良いんだろう。
「…行くか?」
「行きましょう!」
サッチ隊長と顔を見合わせ、ニッと笑い合う。
そして二人でダッシュ!
それ行け突撃じゃぁぁぁーーー!!!
二人同時にマルコ隊長に飛びかかる。
しかしさすがは白ひげ海賊団の一番隊隊長。
サッチ隊長はヒラリとかわされて、私に至ってはアイアンクローで止められた。
ああああコメカミに指が食い込んでますマルコ隊長ぉぉぉおおお!!
「チッ、失敗か」
「こんな人の少ない大通りでデカイのとちっせえのがダッシュしてくるのに気づかない方がどうかしてるよい」
ですよねー。
私達が気がついたんだもの、マルコ隊長だってこの特徴的なリーゼント、気づきますよねー。
「他人事みたいにしてるけどお前もだいぶ目立ってるからねぃ?」
「え?」
「その赤いコート。目立つだろぃ」
確かに…!
というかマルコ隊長?
「そろそろ手、離してもらって構いませんよぉぉぉおおお!?」
手の間から見えるその顔には、すっごく良い笑顔が浮かんでいた。
「マルコ隊長ってイニシャルMのくせにドSですよねぃぃぃいいい!」
「お前がドMなんだよい」
「ぎゃぁぁぁ!!痛い痛い痛いごめんなさぁぁぁい!!!」
ギリギリと指がめり込んでるよーーー!
頭割れるぅぅぅ!!