君死にたもう事なかれ!
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「なんで昨日ある程度買っておかなかったんだよ…!」
「仕方ねぇだろ、このおひいさんに似合う服探してたら他の物買う時間無くなっちまったんだから」
昨日の何倍もの荷物を抱えながらモビーに戻ってきた私たち。
今日はサッチ隊長が特に大荷物を持ってくれていた。
手ぶらなのは今日一緒に回ってくれたサファイアさんのみ。
お姉ちゃんにこんな大荷物持たせられないです…!
隊長さん達は…本当ごめんなさい(土下座)
「皆さん、今日は本当にありがとうございました!」
「いいってこった。今度リベンジさせろよ」
イゾウ隊長はそういうと私の髪をツンツンと引っ張った。
きっと髪が伸びたら、という事なんだろう。
「またね、アオイ」
イゾウ隊長とサファイアさんは荷物を私の部屋の前に置くとそのまま帰って行った。
エース隊長とサッチ隊長は軽く荷ほどきまで手伝ってくれるとの事で、部屋へと入ってもらった。
殺風景だった部屋に大量の荷物が運び込まれて一気に狭くなる。
「アオイ、お前これだけで良いのか?」
「え、サッチ隊長もそう言いますか?」
「俺も?」
サッチ隊長が首をかしげると、エース隊長がオレ、オレと自分を指さす。
「昨日俺も少ねぇっつったんだよ」
「私は結構十分だと思うんですけど…というか、お二人はどうなんですか。あまり違う服を見てないのですが」
「俺は代えが何着もあるの」
「俺は上半身ほぼ着ねぇからな」
「…………」
あぁ…うん。
聞いた私がバカだった。
思わず遠い目をしてしまった。
「私はとりあえずこれで十分です。せっかくオヤジ様からもらったお金で買ったんです。全部いっぱい着たいです」
「ならいいんだけどよ」
お姉ちゃんたちは似合う服がいっぱいあるからいくらあっても困らないけれど、私は下手したら男物のの方が似合ってしまうから、やっぱりこの量で充分だ。
「とりあえず脱・貧相な体です!サッチ隊長、私いっぱい食べますからおいしいものいっぱい作ってくださいね!」
「そしてアレだろ?肉つけてスタイル良くなるって夢見てるんだろ?」
「夢じゃないですよ!?実現できる目標ですよ!?」
あはは、なんて笑ってる場合じゃないんですからね!?
エース隊長、そこ憐みの目で見ない…!!
慰めるみたいに頭撫でないでください!
逆に傷つきますってば!!
うわーーーん!
みんなして本気にしてないだろコンチキショーーー!!!
荷物であふれていた部屋も一通り片付け終わった。
一息つこうと部屋を出ようとした時、ふと机の上に置いていた物が目に入る。
昨日バッグに軍資金を入れるためにとりだした中身だ。
あちらで使っていた財布、それから使えなくなったスマホとウォークマンもここに入れていた。
そして…
「あー…これ…」
大量の飴ちゃん。
黒いビニールに血文字で『何が起こるか舐めてからのお楽しみ』なんて書かれた怪し過ぎるうたい文句がパッケージに書いてある。
工場で大量生産されたものだから、お菓子会社のジョークなんだろうけど、業務用で買ってきたのか多分100個くらい入ってる。
遠征先でライバルというか、悪友というか、なんというか…そんな子からもらった。
いや、押し付けられた。
顔にビターン!とね。
コート上以外でまさか鼻血出すと思わなかったよ。
その子は先輩と幼馴染で私の一つ下だけど同学年で、空手の強豪校へと入学した。
私は普通に地元の高校を受験して、そこでたまたま先輩の後輩となった。
先輩スキーのライバルとして、悪友として、顔を合わせるたびにボコボコに…やられてました(泣)
ちなみにその子も今年のインターハイ選手だ。
初心者に力なんて一切抜かずに全力で組んで(ボコって)くれるとっても良い子です(ボロボロッ…)
無い物ねだりだけど、私も小さい頃から空手やってればなーと思ってしまう。
特にこっちの世界へ来てからその思いは強くなった。
まぁ、毎日時間はたっぷりあるから各隊の訓練にお邪魔しているわけなのですが。
何はともかく、部屋を出よう。
飴ちゃんの袋を開けて数個ポケットにつっこみ、部屋を後にする。
向かう先はオヤジ様の部屋。
昨日と今日の買い物の報告とお礼をね!
「オヤジ様ー、入っても良いですかー?」
「アオイか?入ってこい」
「おじゃましまーす!」
ガチャッと扉を開けると相変わらずお酒を飲んでるオヤジ様。
その横にダイヤさんとルビーさんがいて手を振ってくれる。
「どうした?」
「お買いもの、終わりました!」
そばに近づいて正座すると、オヤジ様に首根っこ掴まれて膝の上へと降ろされた。
その温かいオヤジ様の体温に私はどうしようもなく安心する。
思わず顔がゆるんだ。
「ちゃんと欲しいモン買えたか?」
「はいっ!」
「いいえ船長、アオイったらあまり買わないのよ?」
私の返事を即刻ダイヤさんが否定する。
あれー?
私いっぱい買ったよ…!?
「なんだァ?遠慮すんなって言ったろうが」
「全然してませんよ!?欲しいのちゃんと買いましたよ!?」
「私もイゾウ隊長と一緒にアオイに似合う服をいっぱい選ぼうとしたんだけど、アオイったら似合う服ないの!」
「イゾウが一緒に行ったのか?珍しいな」
「元は良いはずなのに…もう悔しくって悔しくって…!」
どうやらダイヤさんが不完全燃焼だったという話らしい。
オヤジ様もそれを感じ取ったのか、グララララ!と笑った。
「アオイは子ザルみてぇだからなぁ」
「オヤジ様までそれ言います?」
「事実だ」
グビッとお酒をひとあおりするとオヤジ様は私の頭を指先で撫でた。
「仕方ねぇだろ、このおひいさんに似合う服探してたら他の物買う時間無くなっちまったんだから」
昨日の何倍もの荷物を抱えながらモビーに戻ってきた私たち。
今日はサッチ隊長が特に大荷物を持ってくれていた。
手ぶらなのは今日一緒に回ってくれたサファイアさんのみ。
お姉ちゃんにこんな大荷物持たせられないです…!
隊長さん達は…本当ごめんなさい(土下座)
「皆さん、今日は本当にありがとうございました!」
「いいってこった。今度リベンジさせろよ」
イゾウ隊長はそういうと私の髪をツンツンと引っ張った。
きっと髪が伸びたら、という事なんだろう。
「またね、アオイ」
イゾウ隊長とサファイアさんは荷物を私の部屋の前に置くとそのまま帰って行った。
エース隊長とサッチ隊長は軽く荷ほどきまで手伝ってくれるとの事で、部屋へと入ってもらった。
殺風景だった部屋に大量の荷物が運び込まれて一気に狭くなる。
「アオイ、お前これだけで良いのか?」
「え、サッチ隊長もそう言いますか?」
「俺も?」
サッチ隊長が首をかしげると、エース隊長がオレ、オレと自分を指さす。
「昨日俺も少ねぇっつったんだよ」
「私は結構十分だと思うんですけど…というか、お二人はどうなんですか。あまり違う服を見てないのですが」
「俺は代えが何着もあるの」
「俺は上半身ほぼ着ねぇからな」
「…………」
あぁ…うん。
聞いた私がバカだった。
思わず遠い目をしてしまった。
「私はとりあえずこれで十分です。せっかくオヤジ様からもらったお金で買ったんです。全部いっぱい着たいです」
「ならいいんだけどよ」
お姉ちゃんたちは似合う服がいっぱいあるからいくらあっても困らないけれど、私は下手したら男物のの方が似合ってしまうから、やっぱりこの量で充分だ。
「とりあえず脱・貧相な体です!サッチ隊長、私いっぱい食べますからおいしいものいっぱい作ってくださいね!」
「そしてアレだろ?肉つけてスタイル良くなるって夢見てるんだろ?」
「夢じゃないですよ!?実現できる目標ですよ!?」
あはは、なんて笑ってる場合じゃないんですからね!?
エース隊長、そこ憐みの目で見ない…!!
慰めるみたいに頭撫でないでください!
逆に傷つきますってば!!
うわーーーん!
みんなして本気にしてないだろコンチキショーーー!!!
荷物であふれていた部屋も一通り片付け終わった。
一息つこうと部屋を出ようとした時、ふと机の上に置いていた物が目に入る。
昨日バッグに軍資金を入れるためにとりだした中身だ。
あちらで使っていた財布、それから使えなくなったスマホとウォークマンもここに入れていた。
そして…
「あー…これ…」
大量の飴ちゃん。
黒いビニールに血文字で『何が起こるか舐めてからのお楽しみ』なんて書かれた怪し過ぎるうたい文句がパッケージに書いてある。
工場で大量生産されたものだから、お菓子会社のジョークなんだろうけど、業務用で買ってきたのか多分100個くらい入ってる。
遠征先でライバルというか、悪友というか、なんというか…そんな子からもらった。
いや、押し付けられた。
顔にビターン!とね。
コート上以外でまさか鼻血出すと思わなかったよ。
その子は先輩と幼馴染で私の一つ下だけど同学年で、空手の強豪校へと入学した。
私は普通に地元の高校を受験して、そこでたまたま先輩の後輩となった。
先輩スキーのライバルとして、悪友として、顔を合わせるたびにボコボコに…やられてました(泣)
ちなみにその子も今年のインターハイ選手だ。
初心者に力なんて一切抜かずに全力で組んで(ボコって)くれるとっても良い子です(ボロボロッ…)
無い物ねだりだけど、私も小さい頃から空手やってればなーと思ってしまう。
特にこっちの世界へ来てからその思いは強くなった。
まぁ、毎日時間はたっぷりあるから各隊の訓練にお邪魔しているわけなのですが。
何はともかく、部屋を出よう。
飴ちゃんの袋を開けて数個ポケットにつっこみ、部屋を後にする。
向かう先はオヤジ様の部屋。
昨日と今日の買い物の報告とお礼をね!
「オヤジ様ー、入っても良いですかー?」
「アオイか?入ってこい」
「おじゃましまーす!」
ガチャッと扉を開けると相変わらずお酒を飲んでるオヤジ様。
その横にダイヤさんとルビーさんがいて手を振ってくれる。
「どうした?」
「お買いもの、終わりました!」
そばに近づいて正座すると、オヤジ様に首根っこ掴まれて膝の上へと降ろされた。
その温かいオヤジ様の体温に私はどうしようもなく安心する。
思わず顔がゆるんだ。
「ちゃんと欲しいモン買えたか?」
「はいっ!」
「いいえ船長、アオイったらあまり買わないのよ?」
私の返事を即刻ダイヤさんが否定する。
あれー?
私いっぱい買ったよ…!?
「なんだァ?遠慮すんなって言ったろうが」
「全然してませんよ!?欲しいのちゃんと買いましたよ!?」
「私もイゾウ隊長と一緒にアオイに似合う服をいっぱい選ぼうとしたんだけど、アオイったら似合う服ないの!」
「イゾウが一緒に行ったのか?珍しいな」
「元は良いはずなのに…もう悔しくって悔しくって…!」
どうやらダイヤさんが不完全燃焼だったという話らしい。
オヤジ様もそれを感じ取ったのか、グララララ!と笑った。
「アオイは子ザルみてぇだからなぁ」
「オヤジ様までそれ言います?」
「事実だ」
グビッとお酒をひとあおりするとオヤジ様は私の頭を指先で撫でた。