君死にたもう事なかれ!
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私とエース隊長の話声が聞こえたのか、ダイヤさんとルビーさんが部屋へやってきた。
「メイ起きたのね」
「おはようメイ」
「おはようございますダイヤさん、ルビーさん!」
にっこりと笑いながら声をかけてくれて私もにんまりしながら挨拶を返す。
二人ともナース服ではなくてモコモコ暖かそうなワンピースセーターを着ていた。
しかしそれでいてセクシーなおみ足は相変わらず健在で。
寝起きに眼福だー!
でも寒くないのかな、何て一瞬思ったけど、そういえば私だって中学の冬はミニスカで頑張っていた。
おしゃれは我慢!ですよね?
にこにこ三人で笑っているとエース隊長がぽつりと言葉をこぼす。
「おはようっつっても、もうおやつの時間だけどな」
「おやつ…!!」
3日も寝てたからお腹はガッツリ空いている。
けれども大半は船を下りているらしいからコックさん達も今日はいないらしい。
なにか食べられるものあるといいんだけど…!
ひとまず食堂へ向かう事にした。
冬島に停泊中などの寒い時はオヤジ様と各隊長の部屋以外は食堂といくつかの医務室だけ暖かくしてあるらしい。
そうすると必然的に船に残った人たちは食堂へと集まっている。
大半降りたとは言っても今日の船番らしい16番隊の皆はいるわけで、食堂には結構な人がいた。
食堂に入るなり、人に囲まれた。
「メイ、もう具合は良いのか?」
「あんまり無茶すんなよ。お前は体弱いみてぇだから」
などなど、一気に話しかけられたから全部は聞き取れなかったけど、だいたこんな内容の事だった。
はて、体が弱いつもりはないんだけど…
まぁ、頻繁にぶっ倒れてたらそう思うよね。
しゃーないしゃーない。
「オラ、お前らメイは腹減ってんだよ。散った散った!」
エース隊長が人だかりを散らしてくれる。
みんなあっさりと元いたところへと戻って行った。
なんだかデジャヴ…
……あ、初めて宴会やった時の次の日、みんな変だったのはきっとこれだったんだ。
さっきみたいに話しかけようと立ち上がったものの、マルコ隊長に制されてたのか。
だからみんな中途半端な体制だったのかぁ。
確かに囲まれると私は皆に比べて小柄だから先に進めなくなってしまう。
もちろん囲まれるのが嫌なわけじゃない。
むしろかまってくれるのは凄くうれしい。
けれど今もだいぶお腹がすいてるから、囲まれて時間を取られ過ぎるとちょっとつらい。
気付かないところでフォローされていたんだ、と胸の奥がほっこりする。
あとでマルコ隊長にお礼を言いに行こう。
エース隊長の後を追いかけてカウンターそばのテーブルを陣取る。
それから何か貰いに行こうと厨房の中へと入っていくと、夜ごはんの下準備なのか、座りながら大量のジャガイモの皮むきをしていたサッチ隊長がいた。
コックさん達がいないって言ってたからサッチ隊長もいないと思っていた。
だけど16番隊の皆や船を下りてない人たちもいる。
その人達のためのご飯を作るために残っていたのかもしれない。
私が厨房へ来たのに気がつくとサッチ隊長は顔を上げた。
「お、メイやっと起きたか!よく眠れたか?」
「はい、だいぶ!」
「だろうな」
なんせ3日間だ。
お腹の虫が自己主張を始めた。
タイミング良くなったお腹にサッチ隊長は苦笑い。
「今おやつ切らしちまってるんだ。簡単なやつでよければすぐ作ってやるから待ってろ」
「お願いします」
立ち上がって服に乗っていたジャガイモの皮を払い落すとすぐにコンロへと向かうサッチ隊長。
私はその間にジャガイモの皮を一か所に集めて、それからティーカップを4つ準備してポットにお茶を入れてテーブルへと持っていく。
そうこうしているうちに本当にあっという間に4段重ねのホットケーキが出来た。
上にはホイップクリームをたくさん乗せてくれて、メープルシロップもたっぷり。
きゃーーー!
超おいしそう…!!
「お前らも食うか?」
「俺ホットケーキだけくれ!」
「あいよ。ダイヤとルビーは?」
「私たちはお茶だけでいいわ」
「ありがとうサッチ隊長」
「いえいえ」
ダイヤさんとルビーさんにバチッとウィンクを投げてエース隊長注文の品を作りに厨房へと戻って行った。
「…ウィンクがああも似合うオジサマもなかなかいませんよね」
「ぶはっ!」
私の心の声がばっちり外に漏れていたみたいでエース隊長は盛大にお茶を吹きだした。
「……メイ、悪い」
「いいえ、これは自業自得ですから」
正面の私にバッチリかかる。
パジャマこれしかないのにどうしてくれよう…!
タオルを取りに部屋へ行くために席を立とうとしたが、頭にポンと何かが置かれる。
上を見上げてみるとそこにはイゾウ隊長がいた。
「ようやく起きたのかい子ザルのおひいさん」
「おひいさん…」
「反応するところそっちか?」
子ザルはきっと髪形のせいだろう、私は今ベリーショートだ。
前髪が目にかかるのが嫌で自分で切っていたのだ。
今切り過ぎて前髪がほぼ無い。
前髪に合わせて他の部分も適当にジョキジョキ切っていたらクラスのみんなにも子ザルみたいだとからかわれた。
まさかこっちでも言われるなんて…!
…なーんて。
まぁ、しゃーない。
しかしおひいさん…姫とは…!
私から一番縁遠い言葉じゃないだろうか。
むむっと考えこんでいるとイゾウ隊長は苦笑いを一つ。
頭に置かれたのはタオルだったようで、それで顔をごしごしと拭いてくれた。
「わっぷ!あ、ありがとうございます…!」
「良いってこった」
ぐしゃぐしゃと頭をなでられた。
こっちの人は頭撫でるの好きなのかなぁ?
しょっちゅう撫でられてる気がする。
「…お前の頭、ほわほわで気持ちいいな」
「そうですか?」
イゾウ隊長のその言葉に首をかしげる。
一緒に座ってたエース隊長とダイヤさんとルビーさんがお互いの顔を見合わせたあとに一斉に手を伸ばしてきた。
「そう言われりゃ本当だ」
「ほわほわで癒されるわぁ」
「本当気持ちいいわねぇ…」
わしゃわしゃと頭をなでられる。
そんなに気持ちいいか!?
自分でも触ってみるけどよくわからない。
「……何やってんだお前ら」
エース隊長分のホットケーキを持ってきたサッチ隊長が苦笑いしている。
確かに何やってるんでしょうねぇ私たち。
「サッチ!メイの頭超気持ちいいんだけど!」
エース隊長が若干興奮気味にサッチ隊長に教えてるけど、サッチ隊長はうんうんと頷きながらエース隊長の前にお皿を置くだけだった。
「知ってる知ってる。癒されるよなー」
「なんだ知ってたのか」
「おう。隙あらば撫でてたからな」
そうだったの!?
あぁ、だから頭撫でられてたのか。
私の頭なんかで癒されるならばどうぞ撫でてくださいって感じだ。
…とりあえずこれからは念入りに頭洗っておこう。
頭を撫でられながらもくもくとホットケーキを食べていると、エース隊長も私の頭から手を離してフォークを持った。
「いただきまー…ぐがー」
「あっ!エースてめぇコノヤロウ!!」
勢いよくホットケーキに突っ込むエース隊長。
アツアツで湯気でてるけど大丈夫なのかな…?
ふかふかだったホットケーキがつぶれちゃったよ、もったいない…!!
「メイ起きたのね」
「おはようメイ」
「おはようございますダイヤさん、ルビーさん!」
にっこりと笑いながら声をかけてくれて私もにんまりしながら挨拶を返す。
二人ともナース服ではなくてモコモコ暖かそうなワンピースセーターを着ていた。
しかしそれでいてセクシーなおみ足は相変わらず健在で。
寝起きに眼福だー!
でも寒くないのかな、何て一瞬思ったけど、そういえば私だって中学の冬はミニスカで頑張っていた。
おしゃれは我慢!ですよね?
にこにこ三人で笑っているとエース隊長がぽつりと言葉をこぼす。
「おはようっつっても、もうおやつの時間だけどな」
「おやつ…!!」
3日も寝てたからお腹はガッツリ空いている。
けれども大半は船を下りているらしいからコックさん達も今日はいないらしい。
なにか食べられるものあるといいんだけど…!
ひとまず食堂へ向かう事にした。
冬島に停泊中などの寒い時はオヤジ様と各隊長の部屋以外は食堂といくつかの医務室だけ暖かくしてあるらしい。
そうすると必然的に船に残った人たちは食堂へと集まっている。
大半降りたとは言っても今日の船番らしい16番隊の皆はいるわけで、食堂には結構な人がいた。
食堂に入るなり、人に囲まれた。
「メイ、もう具合は良いのか?」
「あんまり無茶すんなよ。お前は体弱いみてぇだから」
などなど、一気に話しかけられたから全部は聞き取れなかったけど、だいたこんな内容の事だった。
はて、体が弱いつもりはないんだけど…
まぁ、頻繁にぶっ倒れてたらそう思うよね。
しゃーないしゃーない。
「オラ、お前らメイは腹減ってんだよ。散った散った!」
エース隊長が人だかりを散らしてくれる。
みんなあっさりと元いたところへと戻って行った。
なんだかデジャヴ…
……あ、初めて宴会やった時の次の日、みんな変だったのはきっとこれだったんだ。
さっきみたいに話しかけようと立ち上がったものの、マルコ隊長に制されてたのか。
だからみんな中途半端な体制だったのかぁ。
確かに囲まれると私は皆に比べて小柄だから先に進めなくなってしまう。
もちろん囲まれるのが嫌なわけじゃない。
むしろかまってくれるのは凄くうれしい。
けれど今もだいぶお腹がすいてるから、囲まれて時間を取られ過ぎるとちょっとつらい。
気付かないところでフォローされていたんだ、と胸の奥がほっこりする。
あとでマルコ隊長にお礼を言いに行こう。
エース隊長の後を追いかけてカウンターそばのテーブルを陣取る。
それから何か貰いに行こうと厨房の中へと入っていくと、夜ごはんの下準備なのか、座りながら大量のジャガイモの皮むきをしていたサッチ隊長がいた。
コックさん達がいないって言ってたからサッチ隊長もいないと思っていた。
だけど16番隊の皆や船を下りてない人たちもいる。
その人達のためのご飯を作るために残っていたのかもしれない。
私が厨房へ来たのに気がつくとサッチ隊長は顔を上げた。
「お、メイやっと起きたか!よく眠れたか?」
「はい、だいぶ!」
「だろうな」
なんせ3日間だ。
お腹の虫が自己主張を始めた。
タイミング良くなったお腹にサッチ隊長は苦笑い。
「今おやつ切らしちまってるんだ。簡単なやつでよければすぐ作ってやるから待ってろ」
「お願いします」
立ち上がって服に乗っていたジャガイモの皮を払い落すとすぐにコンロへと向かうサッチ隊長。
私はその間にジャガイモの皮を一か所に集めて、それからティーカップを4つ準備してポットにお茶を入れてテーブルへと持っていく。
そうこうしているうちに本当にあっという間に4段重ねのホットケーキが出来た。
上にはホイップクリームをたくさん乗せてくれて、メープルシロップもたっぷり。
きゃーーー!
超おいしそう…!!
「お前らも食うか?」
「俺ホットケーキだけくれ!」
「あいよ。ダイヤとルビーは?」
「私たちはお茶だけでいいわ」
「ありがとうサッチ隊長」
「いえいえ」
ダイヤさんとルビーさんにバチッとウィンクを投げてエース隊長注文の品を作りに厨房へと戻って行った。
「…ウィンクがああも似合うオジサマもなかなかいませんよね」
「ぶはっ!」
私の心の声がばっちり外に漏れていたみたいでエース隊長は盛大にお茶を吹きだした。
「……メイ、悪い」
「いいえ、これは自業自得ですから」
正面の私にバッチリかかる。
パジャマこれしかないのにどうしてくれよう…!
タオルを取りに部屋へ行くために席を立とうとしたが、頭にポンと何かが置かれる。
上を見上げてみるとそこにはイゾウ隊長がいた。
「ようやく起きたのかい子ザルのおひいさん」
「おひいさん…」
「反応するところそっちか?」
子ザルはきっと髪形のせいだろう、私は今ベリーショートだ。
前髪が目にかかるのが嫌で自分で切っていたのだ。
今切り過ぎて前髪がほぼ無い。
前髪に合わせて他の部分も適当にジョキジョキ切っていたらクラスのみんなにも子ザルみたいだとからかわれた。
まさかこっちでも言われるなんて…!
…なーんて。
まぁ、しゃーない。
しかしおひいさん…姫とは…!
私から一番縁遠い言葉じゃないだろうか。
むむっと考えこんでいるとイゾウ隊長は苦笑いを一つ。
頭に置かれたのはタオルだったようで、それで顔をごしごしと拭いてくれた。
「わっぷ!あ、ありがとうございます…!」
「良いってこった」
ぐしゃぐしゃと頭をなでられた。
こっちの人は頭撫でるの好きなのかなぁ?
しょっちゅう撫でられてる気がする。
「…お前の頭、ほわほわで気持ちいいな」
「そうですか?」
イゾウ隊長のその言葉に首をかしげる。
一緒に座ってたエース隊長とダイヤさんとルビーさんがお互いの顔を見合わせたあとに一斉に手を伸ばしてきた。
「そう言われりゃ本当だ」
「ほわほわで癒されるわぁ」
「本当気持ちいいわねぇ…」
わしゃわしゃと頭をなでられる。
そんなに気持ちいいか!?
自分でも触ってみるけどよくわからない。
「……何やってんだお前ら」
エース隊長分のホットケーキを持ってきたサッチ隊長が苦笑いしている。
確かに何やってるんでしょうねぇ私たち。
「サッチ!メイの頭超気持ちいいんだけど!」
エース隊長が若干興奮気味にサッチ隊長に教えてるけど、サッチ隊長はうんうんと頷きながらエース隊長の前にお皿を置くだけだった。
「知ってる知ってる。癒されるよなー」
「なんだ知ってたのか」
「おう。隙あらば撫でてたからな」
そうだったの!?
あぁ、だから頭撫でられてたのか。
私の頭なんかで癒されるならばどうぞ撫でてくださいって感じだ。
…とりあえずこれからは念入りに頭洗っておこう。
頭を撫でられながらもくもくとホットケーキを食べていると、エース隊長も私の頭から手を離してフォークを持った。
「いただきまー…ぐがー」
「あっ!エースてめぇコノヤロウ!!」
勢いよくホットケーキに突っ込むエース隊長。
アツアツで湯気でてるけど大丈夫なのかな…?
ふかふかだったホットケーキがつぶれちゃったよ、もったいない…!!