yhj series
夢小説設定
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「今20時だから……新大阪についたら22:30………うーん、今日は新横浜どまりにして、そっから明日の朝新幹線一本で新大阪までいきゃいいか、
皆それでもいい?」
「ああ」
「名前ちゃんなんでそんな詳しいの?」
「あー………お世話になってる人が現世というか、人間の暮らしに詳しくてね」
鬼灯サン元気にしてるかなあ、また顔出さなきゃ。
そういやドSだし動物大好きだし、佐野っちと鬼灯サンって似てるよね、晴明センセとか閻魔大王蹴飛ばしてるときとか特に。ぷくく。
「…何こっち見て笑ってるんだよ」
「いやぁ、私の知り合いと佐野くんがすっごい似てるなって思って」
「名前の知り合い?地元のか?」
「ううん、鬼灯さんのことだよ」
「ああ、日本地獄のか」
「「地獄?!」」
そんな驚く?
百鬼学園の卒業生だって日本地獄に就職する人いるでしょ?
「そういえば名前ちゃんの話って聞いたことないね」
「知りたぁい?」
「知りたいー!」
「ようし教えてしんぜよう!
まず私のママはレディ・リリス。あの原初の人、アダムと結婚したって言われてるリリスだね」
「マジかよ」
「パパはベルゼブブだよ。」
「超弩級に悪魔じゃんかお前。リリスにベルゼブブって……」
「そうだねぇ なかでも私はママの血をすっごく濃く受け継いだみたいなのね。
リリスといえば、夜の魔女、誘惑」
「「(なるほど……)」」
「だから私、生まれ的には名前って悪魔なの。特にドラゴンだとか雪男だとかそういう種類はなくって………
だからざっくり私を種類分けしてサキュバス、妖怪としては夢魔だね、ってことで学園では夢魔って言ってるの。」
長くなったけど、まあ
「ま、妖怪も悪魔も別に変わんないよ。」
「生まれがやばいわ」
「パパとかただの親馬鹿だよ」
「さすが娘………」
「それで、まあ私ヨーロッパの生まれなわけだけど、いまは日本に留学って形になってて。そういうあれで妖怪学校に今通ってまーす」
「私以外に知る人が増えてしまったな」
「連くんも知ってるはずだよ」
「二人だけの秘密が良かった」
「もう紅ちゃんかわいい♡」
「さっきのホオズキサンって………」
「あ、佐野っち知ってるの?閻魔大王第一補佐官の鬼灯様だよ。あの人と佐野っちがなんとなく似てるなってさっき思ったの」
「マジか」
「マジマジ」
んー、新横浜到着!!
「「ついたー!!!」」
「新横浜までは近かったね」
「そうだねぇ
よし、じゃあとりあえずチェックインしちゃおう」
「よしきた」
ホテルについて鍵を受け取る。
「じゃあ部屋に荷物おいたらご飯いこ!」
「そうだな」
「何食べたいか考えといてね〜」
さすがに部屋の場所は離れてるので佐野っち達とわかれて、紅ちゃんと部屋に向かう。
「紅ちゃん、鍵預けとくね」
「わかった」
「何食べに行く?」
「そうだなぁ…せっかく、旅行みたいなもんだし悩むな」
「男連中に任せちゃう?」
「それも有りだな」
「決まんなかったらテキトーにアプリ見て評価よさげなとこいこっか〜?」
貴重品を持って部屋を出てロビーに向かう。
「うふふ ほんとに皆で旅行嬉しいな」
「こんど、二人で旅行にいこう」
「ほんと?嬉しい♡紅ちゃんと二人で旅行してみたいなあ」
「楽しみにしといてくれ」
「うん! あっ豆ちゃんたちいた!
おまたせ〜!」
「あっきたきた!」
「話してたんだけどこの時間にゆっくりできる店ってあんのか?」
「あっそういやそうだな」
今は、……23時かあ〜
「ファミレスか……それかここらへんなら結構夜やってるとこあるよきっと」
「なんかこっちきてファミレスってやだわ」
「どうするかなあ」
「焼肉は??」
「おっけー!」
「俺も」
「僕もいいよ!」
「じゃ、適当に歩いて焼肉探すか?」
「そうだな、そうすっか」
「じゃあ行こう!」
ホテルの周辺は栄えてるようで夜だっていうのに明るくて、やってる店も結構あるようだ。
「なんかこんな状況新鮮だな」
「そうだな」
「現世でこんなことしてんの私達ぐらいじゃないか?」
「島で夜出ることってあんまないよね」
「そうだねぇ 夜出歩いてたらうるさいよね、妖怪に歳なんてあってないようなもんなのに」
「ふ〜美味かった〜!」
「美味しかったねあそこ!!」
「今度現世で美味しいもの巡りとかしたいねぇ」
「いいなそれ!!」
ホテルについて、「じゃあまた明日ね〜!」「おー」「おやすみ〜」と男チームと別れて紅ちゃんと部屋に戻る。
「もうすぐお風呂行く?」
「そうだな、済ませちまうか」
となったのですぐに浴場に向かう。
「ああ゛〜〜」
「いいお湯だぁ〜〜」
身体を洗って湯船に浸かると疲れが取れるよう。
別に温泉だとか書いてた記憶はないけど。
「ねえ」
「なんだ?」
「紅ちゃんって彼氏いらないの?」
「欲しがってるように見えるか?」
「あんまり。だけどさ〜身近に佐野っちとかモテモテ級イケメンいるのに意識することとかないのJK?」
「ねーわ、少なくとも今のクラスの奴ら全員ねぇわ」
「え〜そーぉ?泥たんみたいなイケメンが幼馴染だから好みのレベルが高いのかなあ……」
「マジで名前の好みどうなってんの?悪魔って妖怪と感性違うの?」
「好みは人それぞれだよ」
「今泥田ディスられた?」
「いやいや、泥たんめっちゃ男前だと思うけどなあ…連くんもちょーかっこいい、というかカワイイ」
「不細工とはいわねーがフツーだろ
入道は……よくわかんねーけどまあ女子にはモテにモテてるわな」
「んん………あっ、あれは、晴明センセは!?」
「はあ?晴明?」
「そうそう!出会ったとき、口説かれてちょっとキュンとしてたでしょ!」
「ねーよ!!」
紅ちゃんとやいやい恋バナで盛り上がる…?言い合う…?
クラスの男子がないなら先生だ!と思うも違うらしい。うーん。ネタが出尽くした。
「そういう名前は、彼氏は?」
「うーん………テンション変わるけどさ、
私、なんか誰にも本当の意味で好かれてる気がしてないんだよね」
「え?」
「私、他人を惹くことに特化した存在じゃない、なんか………悪いなって、たまに思うの、そんで、そういう存在として産まれたモノだから、皆告白してきたり、好意を持ったりするんだって。もちろん、別に私に興味ない人だっているけどさ…」
そう、だから、女の子の友達はあまりできない。
私のナントカくんが〜、とかよくあったし……知らねーよ、って思うし言うからもっと評判は悪い。
「私は少なくとも違うぞ、泥田も絶対そんなんじゃない」
「………紅ちゃん」
「私は、無条件に名前のことを好きになったわけじゃない、それは実際お前と関わって、私がずっと名前と居たいって思った結果だ。まあ、一目見てびびっとこなかったかというと嘘になるけど……」
「………ふふふ、ありがとう紅ちゃん!!」
嬉しくなって紅ちゃんに飛びつく。
「紅ちゃんは一生一番の友達だよ〜♡好き〜♡」
「私もそう思ってるよ」
「なかなか性格悪いけどこれからも仲良くしてね!!」
「お前がなかなかなのは知ってるよ、他の女子が敵に回っても私は名前の味方だ」
優しい顔で笑われた。
ふええ紅ちゃん男前ぇ……推せる…何があっても守る………
と思っていたら胸をわしづかまれた。
「うわっ!?」
「それにしてもけしからん胸だな!!」
「んっ♡紅ちゃんちょっと〜!!」
「そういえば入道×名前か?泥田×名前か?」
「えぇ?今の所二人ともいいなって、決めらんないよ〜。てゆーか幼馴染のそんなの抵抗ないの?」
「馬鹿言え、受けが名前ならありありのありだ、泥田×名前が決定しても泥田は空気だ」
「なにそれっ あっ♡紅ちゃんいま乳首触った〜!」
「はー、名前のおっぱいは最高だな!!」
こうして横浜の夜は過ぎていった。