yhj series
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ゴールデンウィークを直前に控えた週末の夜。
今日は秦中センセの授業で、島の外に出て化かす実習をします。
「今日 お前たちには本格的に化かす実践をしてもらう
緊張感をもって心してかかれよ!」
「はい!!心してかかります!!!」
「いや安倍先生は化かさないので何もしないで見ててください」
「でも本州で授業って、今から船乗っていくんですか?」
「そんなわけあるか、10時間以上かかるぞ」
がらっ
「は・・・廃墟!?」
「…とまぁこのようにここはもう学校ではなく本州のとある商店街だ
学園長の妖術で教室と本州にあるこの場所をつなげてあったんだ」
学園長センセ何者?
ぬらりひょんとかかなぁ、あのヒト。
「みんなは実践授業は初めてだな
見ての通り、この商店街はシャッター街で人気も少ない。初めての実践には持って来いの場だ
…ところで、安倍先生は人間だが化かす対象には不向きだ。なぜかわかるか?」
「はーい」
「よし狸塚」
「お友達がいないから!!」
「まっまま…っままま狸塚君!!!!」
「半分は正解だな」
「ちょっと!!僕が友達いないこと前提で話進めないで!!!」
「いるのか?」
「いやいないけどさ」
「はい!変態だから」
「はい!見てて哀れだから!!」
「はい 不幸がうつるから」
「ッおーい!!!もはや悪口大会じゃねーかよーい!!!」
「友達いないってことは化かしたところで言いふらす相手がいないからじゃないの?」
「正解だ苗字、せっかく化かしたところで噂にされないと意味がないからな」
「じゃあちっちゃい子もだめだよねぇ、大人に信じてもらえないもん」
「そうだな、それとご年配の方や妊婦、あと体調の悪そうな人もダメだぞ!!」
「化かすのにもいろいろ気ィ使うんですね」
「そろそろ暑くなるしテレビで怪奇特番もはじまるだろう!!
お前らの功績が再現VTRとしてお茶の間に流れるかもしれないぞ」
「で…でも誰から行きます?」
「そうだな、まずは―…
苗字、お前よくわかってたじゃないか。苗字な」
「げっ答えなきゃよかった」
「それと―…クラス委員の入道、行ってみようか」
「まじか、連くん!よろしくね」
「うん、よろしく名前ちゃん」
「昨年まで授業で習ったことを実践すれば上手くいく」
「上手くいくように念を送るね!!」
「何それセンセうけるわ」
「あんたの念はしくじりそうだからやめてくれ」
「んー…どうしよっか?」
「とりあえずあそこの看板にでも隠れようか」
「おっけー!!」
ぎゅっ むにゅ
「ちょ、名前ちゃん、近…(おっぱいが!当たってる!!)」
「ごめんごめん引っ付かなきゃ見えなくって
…あ、来たよ!なんか屑ってんけど…」
「イイ感じにクズだ…!これはやりやすい!」
「よっし先にいっちょかましてくるわ!」
「え、俺先に行くよ、なんかあいつらチャラそうだし、名前ちゃんじゃ… 」
「やだぁ入道くん、私、『リリスの子』だよ……任せて、」「そうだったわ」
女の子をいじめる下種は、だーれだ?
「そういやもう一人の彼女どーしたよ」
「あ?とっくに捨てたよ、あの女金ねーしよ」
よし、通り過ぎたな
「ねーぇ、おニィさん?」
「あ? …!めっちゃ可愛いじゃん!」
「なになに??」
「私とアソんでくれるひと探してたの、どーぉ?♡」
「えっマジ?俺?」
「ふたりとも♡いーっぱいサービスしちゃうけど、ダメ?」
「うひょー、こんなことあんのかよ!」
ばぁかアンタらなんかゴメンだわ!
「ははは秦中先生、苗字さんのアレは!?!?」
「あー…苗字は、『誘惑』が本分っていうか…まー見てりゃ分かる」
「モブ×名前…!なんて貴重な……」
「落ち着け紅子ちゃん、俺めっちゃあいつら殴りてぇ」
「お前ら絶対飛び出すなよ」
「そ、の、ま、え、に♡
Διαβίωσης και ζει τα πράγματα……」
「「?」」
ぐにゃぁっと世界が歪むと、商店街が色褪せてボロボロと崩れ落ちていき、男二人の前には朽ちた女の姿が何人もできあがる。
「ちゃんと誠実にしなきゃ呪っちゃうぞ♡」
「ひっ、モトカノ…?!」
「ぎゃああああ!」
あっ逃げ出す!
連くん!
ドンッ
「ばあ」
「「ギョエエエエエエ!!!!!!!」」
「あんまり女の子を粗末に扱うと今度は枕元に出るかもよ~」
「ヒィィイ」
「に、逃げろーーーー」
一つ目の連くんにびっくりして、今度こそクソ男はどこかに逃げ去った。
「やったね連くん!」
「そ、そうだね!(めっちゃいい匂いする……)」
「入道あいつ名前に抱きつかれよって名前×入道かよ」
「羨ましい……!」
「秦中先生、今のは…?商店街がボロボロになったはずなのに、元に………」
「歌で幻覚見せたんだろうよ」
「幻覚」
「あの女のヒトも幻覚だよ、センセ」
「!苗字さん」
「まー歌で幻覚見せたり、本当に朽ちさせたりできるんだよ。普通に歌うこともできるよ、じゃなきゃカラオケいけないし」
「あれ、苗字さん…」
「機会があればまた今度説明するよ」
「よくやった、素晴らしかったぞ二人共!」
イエーイ、と改めてハイタッチ。
「くそっ入道のやつもてはやされおって」
「そんなに言うなら次狢行ってみようか」
「任せな!!!俺ァあのかっこつけナルシストよりうまく化かしてやらあ」
「あ?」
「連くんはナルシストになっても仕方ないくらいカッコいいから大丈夫!!」
「出た名前の入道贔屓」
「ほんとーのことだも〜ん」
「名前ちゃん…」
「連くん照れてるかわいい〜♡」
「お疲れ、名前」
「あっ紅ちゃん」
連くんを愛でてると紅ちゃんがこっちにきてくれたので紅ちゃんに駆け寄る。
「おつかれ」
「ありがと!」
「前から気になってたんだけど名前って入道のこと好きなのか?」
「え?うーんめっちゃイケメンだと思ってるよ!」
「……………泥田は?」
「めっちゃイケメン!」
「目ぇ大丈夫か? はっ私としたことが衝撃のあまりつい名前に暴言を」
「え〜泥たんめっちゃかっこよくない?雄みがあるよね」
「お前私がそんな目でアイツを見たことあると思うか?」
「100無いと思う!」
「正解
(お、泥田戻ってきたな)
………泥田のことどう思ってるんだ?」
「?さっき言ったじゃん、雄みがあって超かっこいいって。お年頃に思春期してるとこもカワイイよね!でもこないだ筋トレ趣味って聞いたときちょっとキュンときたよね、確かに泥たんガタイいいもん。それに私的にめっちゃ顔良いと思うよ!声も好きだし!初めてあった一年のときも覚えてるけどツンツン泥たんも今思い返せば」
「名前すまんそろそろやめてやってくれ、後ろ」
「え?…………泥たん!!」
後ろ見たら泥たんが真っ赤になって固まってた。
うわぁぁ今の全部聞かれてたの?!恥ずかしい!キュンときたとか声が好きとか顔がいいとか言いまくってたよね?!
「ひ、泥たんごめん!別にあのその」
「いや…まさか名前ちゃんにそう思われてるとは思わなくて……」
「ヒェェ………」
…………でもまずい事何も言ってないよね?!
「泥田にハグしてやってよ」
「へ?ハグ?」
「さっき入道としてただろ、泥田も今実践終了してきたとこだぜ」
えっ!全然知らなかった!!
「えっごめん泥たん頑張ってたの全然知らなかった!おつかれいえーい!!」
「っと、おつかれ」
「わー、こうしてみると泥たん背ぇ高い!
それに筋肉すごいね、なんか、厚みがある……」
ちょけて抱きついてみたけど思ってたよりいい身体。
う、なんだかむらっとするぞ……
「(おっぱいやばいしアングルやばいしいい匂いするしありがとうございます紅子様!!!!!!!!)」
「(うむ、よきにはからえ)」
「今日はこれでお開きだ!」
「?あれ、もう終わったの?」
「秦中かまいたちに戻ってるじゃん」
「ホラ、明日からGWでしょ?だから今日は僕学校に戻らずこのまま実家に帰省するんだ」
「休み明けに出勤拒否しないでね」
「が…がんばる
では秦中先生後はよろしくお願いします、僕そろそろ新幹線の時間なんで」
「晴明センセ実家帰るんだ」
「お土産買ってくるね」
「車道に飛び出すんじゃないよ」
「ふざけて川に飛び込むんじゃないよ」
「バカなことしてSNSに書くんじゃないよ」
「バカなことしてSNSに書かれるんじゃないよ〜」
「君らはお母さんか!! いってくるね!!」
「おい聞いたか」
「ああ 晴明のやつ実家に帰るって……」
「おいお前らまさかついていくとか言わねーだろうな」
「「「そのまさかに決まっておろう」」」
「マッハで荷造りしてゴーだ!」
「おー!」
「住所は神酒あたりなら教えてくれそうじゃね?」
「そうだな」
「安倍先生の実家の住所?ちょっと待ってぇな…………言うで、大阪府、」
「「(計画通り)」」
住所手に入れてマッハで荷造りしてさっきの教室へ。
「よかった!まだ商店街に繋がってた!」
「明日んなって本州まで行くってなったら10時間だもんな………」
「この商店街って結局本州のどこなんだろ?」
「今マップ開いてる…あー………神奈川かぁ、なら新幹線でいいんじゃない?最寄りの駅までとりま徒歩7分だわ、そっからここで途中下車して………一泊して………」
「私は名前と相部屋がいい」
「もちろんだよ紅ちゃん♡」
じゃ、大阪へレッツゴー!