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◀モンスターボール▶
赤、青、白、黄色、幾つもの色と柄のモンスターボールを持っている分だけ地面に並べていくミミ。
一方助手のピーニャはウォッシュ後のポニータのドライヤーを担当中。時折彼女の作業にも目を配る。
1つ、また1つ、色を植えていく様は何だか少し、ガーデニングをしているように見えなくもない。小さいけど、とても華やかでとても賑やかな花畑が少女の足下に出来ていく。
「ガンテツボールまであるじゃん、凄……」
「ふふふ。こいつはブリーダーさん相手にいい商売ができるからねえ」
「わっ、ミミくん悪い顔してる~」
蝶や花やな娘の表情は一変、商売人な悪人面。しかしその態とらしさに八ノ字眉で笑う彼は、彼女が守銭奴でないことくらい知っていた。
「あのボールに入ったあのポケモンが欲しいって依頼は意外と多いんだよ」
ミミは先生気分で説明を続ける。
親から子へ、孫から親へ、初めてのポケモンとしてプレゼントされたりさ。人とポケモンの大切な出会いを演出するちょっぴり嬉しいスパイスって感じかなっ。
そら見ろそっちの笑顔が本性だ。
「まあ、学校のテストに出はしないだろうから覚えなくても100点満点」
一通り終えてふうと一息。最後の1つ翡翠色の玉はミュウツーが入った謂わばポケモンボールなので対象外。ポ~ンポ~ンと御手玉した後、腰に付けたベルトのホルダーに装着した。因みにこちらの品は現在廃番になっているストレンジボール。
「ここにはないプレシャスボールも捨て難いけど、自分が入るなら王道のモンスターボールがいいなあと」
「プレシャス……えっと……ワールド トーナメントとかのイベントで配布される、非売品のヤツだっけ」
「そうそう真っ赤っかなやつ。友達が持っていてね、格好良かったの」
突拍子もない話でも、急に何の話だよと突き返さずに付き合ってあげるピーニャはやっぱり良い子だ。
ボクは皆とお揃いでタイマーボール一択だね。等と破顔一笑、目付きに似合わぬ可愛い事を仰っている。
「ポニータちゃんの方はどう?」
「ん~、こんなもんでいいっしょ」
取り留めのない話はさて置いて。
ドライヤーのスイッチを切った彼はポニータの髪をふかふかと触った。
「よし!じゃあ、ボール選び、してもらおうかっ」
そう。今回やりたいのはポニータのボール選び。トレーナー側が選んで投げて当てて捕まえる、定番の仲間入りではなかったからこそ、折角なので当ポケモンに決めてもらおうという訳だ。
「見た目で選んでいいよ。ポニータちゃんはどれが好み……あ、ドリームボール?」
台詞なんてスキップで素っ飛ばして何処吹く風。水色たてがみの白馬は他の色には目もくれず最も愛らしいピンク色の前へとっとこと。そして前肢で地面を掻く仕草を見せた。
「速攻アンサーじゃん」
「んね。性格が出るよねえ」
ドリームボールを拾い上げる彼女はかなり嬉しそうにしている。
こう見えて実は、ミミがこれまでに捕まえたポケモンは1匹だけ。要はこのポニータが2匹目なのだ。
生まれた時から一緒のミュウツーはノーカウントとして。シロガネやま から付いて来た、当時ムウマだったムウマージが1匹目だった。それももう云年前の話になってしまう。
「初心に帰るなあっ、ワクワクするっ」
捕まえないことに対して信念がある訳ではない、決して。可愛いからって理由で捕まえるのも悪くはないと思う。唯、一生一緒なら馬が合う奴がいいと思っているだけなのだ。
そういう事で、彼女は新たな出会いにかなり嬉しそうにしている。
「あ~わかる。何かが始まる感じ、最高だね」
ピーニャは大きくなったドドゲザンへ目を遣って言う。初めての出会いを思い出していたのだろう。
「ああはいはい、畏まりましたよ、お嬢さま」
「おっと……何か言われてる?」
「ボールの中を見せてほしいってさ。催促」
「へぇ……。シャワーもドライヤーもビビんないし、度胸あるよ」「ね」
持ったボールは下向きで、手の甲を相手の鼻先へ上向ける。さすれば仔馬からは上品に優しく触れられた。
「改めて、これからよろしくね!」
続いて、口をハミハミさせるそのこの額にボールをそっと当てれば。
新たな仲間はキラキラ瞬く桃色の光に包まれて小さくなってボールの中へ。暴れることなくミミの手の中にその姿を収めてくれた。
「ガラルのすがたのポニータが仲間に加わった!」
赤、青、白、黄色、幾つもの色と柄のモンスターボールを持っている分だけ地面に並べていくミミ。
一方助手のピーニャはウォッシュ後のポニータのドライヤーを担当中。時折彼女の作業にも目を配る。
1つ、また1つ、色を植えていく様は何だか少し、ガーデニングをしているように見えなくもない。小さいけど、とても華やかでとても賑やかな花畑が少女の足下に出来ていく。
「ガンテツボールまであるじゃん、凄……」
「ふふふ。こいつはブリーダーさん相手にいい商売ができるからねえ」
「わっ、ミミくん悪い顔してる~」
蝶や花やな娘の表情は一変、商売人な悪人面。しかしその態とらしさに八ノ字眉で笑う彼は、彼女が守銭奴でないことくらい知っていた。
「あのボールに入ったあのポケモンが欲しいって依頼は意外と多いんだよ」
ミミは先生気分で説明を続ける。
親から子へ、孫から親へ、初めてのポケモンとしてプレゼントされたりさ。人とポケモンの大切な出会いを演出するちょっぴり嬉しいスパイスって感じかなっ。
そら見ろそっちの笑顔が本性だ。
「まあ、学校のテストに出はしないだろうから覚えなくても100点満点」
一通り終えてふうと一息。最後の1つ翡翠色の玉はミュウツーが入った謂わばポケモンボールなので対象外。ポ~ンポ~ンと御手玉した後、腰に付けたベルトのホルダーに装着した。因みにこちらの品は現在廃番になっているストレンジボール。
「ここにはないプレシャスボールも捨て難いけど、自分が入るなら王道のモンスターボールがいいなあと」
「プレシャス……えっと……ワールド トーナメントとかのイベントで配布される、非売品のヤツだっけ」
「そうそう真っ赤っかなやつ。友達が持っていてね、格好良かったの」
突拍子もない話でも、急に何の話だよと突き返さずに付き合ってあげるピーニャはやっぱり良い子だ。
ボクは皆とお揃いでタイマーボール一択だね。等と破顔一笑、目付きに似合わぬ可愛い事を仰っている。
「ポニータちゃんの方はどう?」
「ん~、こんなもんでいいっしょ」
取り留めのない話はさて置いて。
ドライヤーのスイッチを切った彼はポニータの髪をふかふかと触った。
「よし!じゃあ、ボール選び、してもらおうかっ」
そう。今回やりたいのはポニータのボール選び。トレーナー側が選んで投げて当てて捕まえる、定番の仲間入りではなかったからこそ、折角なので当ポケモンに決めてもらおうという訳だ。
「見た目で選んでいいよ。ポニータちゃんはどれが好み……あ、ドリームボール?」
台詞なんてスキップで素っ飛ばして何処吹く風。水色たてがみの白馬は他の色には目もくれず最も愛らしいピンク色の前へとっとこと。そして前肢で地面を掻く仕草を見せた。
「速攻アンサーじゃん」
「んね。性格が出るよねえ」
ドリームボールを拾い上げる彼女はかなり嬉しそうにしている。
こう見えて実は、ミミがこれまでに捕まえたポケモンは1匹だけ。要はこのポニータが2匹目なのだ。
生まれた時から一緒のミュウツーはノーカウントとして。シロガネやま から付いて来た、当時ムウマだったムウマージが1匹目だった。それももう云年前の話になってしまう。
「初心に帰るなあっ、ワクワクするっ」
捕まえないことに対して信念がある訳ではない、決して。可愛いからって理由で捕まえるのも悪くはないと思う。唯、一生一緒なら馬が合う奴がいいと思っているだけなのだ。
そういう事で、彼女は新たな出会いにかなり嬉しそうにしている。
「あ~わかる。何かが始まる感じ、最高だね」
ピーニャは大きくなったドドゲザンへ目を遣って言う。初めての出会いを思い出していたのだろう。
「ああはいはい、畏まりましたよ、お嬢さま」
「おっと……何か言われてる?」
「ボールの中を見せてほしいってさ。催促」
「へぇ……。シャワーもドライヤーもビビんないし、度胸あるよ」「ね」
持ったボールは下向きで、手の甲を相手の鼻先へ上向ける。さすれば仔馬からは上品に優しく触れられた。
「改めて、これからよろしくね!」
続いて、口をハミハミさせるそのこの額にボールをそっと当てれば。
新たな仲間はキラキラ瞬く桃色の光に包まれて小さくなってボールの中へ。暴れることなくミミの手の中にその姿を収めてくれた。
「ガラルのすがたのポニータが仲間に加わった!」
おしまい