サイキッカーのレッド？２

●「見て見てこの記事この写真！伝説のゲームのトリのキャラクターさんのフィギュア！見てみて！」

●「あぁ、それ……僕も見たよ……」

●「凄いよね！鳥系獣人さんへの愛と云う名の性癖が、羽根の１枚１枚のディテールに現れていて！」

●「……やっぱりね……好きだと思った」

●「そういう時は早く教えてよおっ。これ個人制作で、明日の展示即売会に１体だけ出品されるって」

●「……買っちゃ駄目だからね？」

●「まだ何も言っていないのに……」

●「……いや……わかるよ………………」

●「欲しいなあ……」

●「……態々止めたのに、何で口走るの……」

●「……言えば、わかってくれるかなって……」

●「……言わなくても、わかってるって……」

●「レッドくんの勘が神憑っているのは知っているけれども。勘違いな時があるかも知れないよお？」

●「どうかな……。それ、値段見た？」

●「見てない。……値段は、っと……」

●「………………」

●「わあ。桁が違うのは愛と技術だけじゃなかった」

●「うん……カントーリーグ30周分」

●「それ勝利前提の換算なんだよなあ……」

●「……言いたいこと、当ててみせようか？」

●「自称一般人がサイキッカー相手に言ってくれるねえ……、どうぞ」

●「『諦めよう』」

●「大正解だよ！私の事わかっているねえっ！」

●「でしょ」


★おまけ＊翌日

●「ミミちゃん、これあげる」

●「ほわああああっいッ！？！？好きいッ！！」

●「……。一応、聞くけど……どっちが？」