Gotcha!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
レッドとゆめのかけはし(裏)
「絶対に離れないでねっ?絶対だよっ?」
「うん。絶対に絶対、離れない」
「………………」
「………………」
「……あのお……服を脱ぐから、合図をするまで後ろを向いていてね……?」
「うん。後ろ向いて、待ってる……」
ミミに見張りを願われたレッドは立派に責務を全うするべく気持ちを入れ替える。かわいいかわいい彼女を目に入れていられる眼福の時間も暫くお預け。回れ右。
さあ、バスルームが今回の我慢大会予選の会場となった。
存外余裕のある空間だが青少年の真後ろに存在するのは女性が素肌を露にするという事実。しかも、好意を寄せている女性がだ。
早速1着目、トップスのファスナーが下ろされる音が、挑戦者の耳の奥をざわつかせて余裕を奪っていく。二つのドキドキが場に混ざる。彼女の方は軽微な幽霊恐怖症に因るもので、そういう展開は望まれていないと頭では理解しているものの。下心が勝手に解釈を違えてしまって、体が反応しない道理にはならなくて。
「………………」
いちいち邪な思考に振り回される訳にはいかないと、他の事に集中するのが賢明だと判断した彼は指示通り周りを観察することにした。
レッドのピカチュウはトイレふたの上で顔を洗っていた。この後は耳、腹、背、尻尾の順で毛繕いを進めるだろう。
大変そうと思いつついつも見ていることしかできない主だが、触らせてくれないから洗わせてくれないので仕方ない。
今度ミミちゃんに洗ってもらう?レッドが尋ねれば、ピ、と、おまえの後なとにやにやした口で言う。
「……それいいな……」
「え?何が?」
「ご、ごめん。何でもない……」
思わず出た本心を良くない良くないと念じて散らして観察に戻る。
ミミのムウマージは洗面台の鏡の前でふゆんふゆんと浮いていた。鏡の中の自分を消したり映したりして遊んでいるようだ。
残念ながら今の位置関係では彼女の肌色が見えたり等というラッキーは起こらず。いやいや何が残念だこの野郎。グッ、パッ、強く瞬きをして助平な気持ちを切り替える助兵衛。
「………………」
しかし、しゅるり、しゅるり、と衣擦れの音は聞こえ続ける。合わせて妄想してしまう想い人の所作と今の姿に、いけないいけないとかぶりを振る。
そうか。そうだ。会話がないせいで。官能的な音が悪目立ちしている原因をそう考えたレッドはミミへ話し掛けることにした。
「ゴーストタイプのポケモンは平気なの?」
「うん。ポケモンは生き物だから。へっちゃら」
「……そっか。……僕、昔、ポケモンの幽霊を見たことあるよ」
「ふあっ!?」
「ガラガラがガラガラの幽霊に取り憑かれてて――てッ?!」
バリッとピカチュウが止めに入って終了する。理由は勿論、話題の選択ミス。
「ごめん」
「ポポポポケモンならららまだだだへいちゃらかもも……?」
「ごめん」
「い、いえいえ………………」
男が真摯に謝っている間にも、ノーミュージックのストリップショーは進行中だ。そして遂にはボトムスのホックが外される音がする。
いよいよ試練の山場を迎える童貞に反省する猶予はなさそうだ。はい次。次の話題を。
「他のお願いって、何?」
「うん……後一つあって、えと、一緒に寝てほしいな……」
「………………」
「………………」
「えっ?それって、エッ「ち、違あよっ!添い寝、添い寝やけんっ!」
「あ、そう。添い寝ね……」
どちらでも可。寧ろ、秀。
拳を強く握って、心の中ではガッツポーズ。何故ならばラッキーの進化形ハピナス級の美味しさだからだ。
レッドにとって想像も付かない未知の味の筈ではあるが、垂涎物であることに変わりはなかった。
「………………」
こうなれば、大切な女性に安心安全な一夜を提供するため勝手にテントの準備をし兼ねない己が半身をどうにか騙しておかねばならぬだろう。
取り敢えず全力で筋力トレーニングでもと思案するうぶな男へ、今度はミミから声が掛かる。
「よ、よし……っ!レッドくんこっち向いてっ」
「?」
何も考えずに振り向いて、目にしたのは一糸纏わぬミミの姿。
「――――――ッ?!」
もちもち双丘の尖端。
これまたむちむち太股の谷間。
腕と手が邪魔をしているとはいえ、それは女性の裸。
耳まで顔を真っ赤にして、その影響か仄りと上気したそれは裸。
「わ、私もほら、レッドくんの見たから、こ……これでおあいこってことで……っ!」
「……ぁ……っ……」
引き続きよろしくね!とカーテンの向こうへ逃げ隠れる彼女のぷりぷりな尻を最後まで見送って、チェリーボーイはその場に蹲る他なかった。
あいこ?いいえ、反って勝ちです。
「絶対に離れないでねっ?絶対だよっ?」
「うん。絶対に絶対、離れない」
「………………」
「………………」
「……あのお……服を脱ぐから、合図をするまで後ろを向いていてね……?」
「うん。後ろ向いて、待ってる……」
ミミに見張りを願われたレッドは立派に責務を全うするべく気持ちを入れ替える。かわいいかわいい彼女を目に入れていられる眼福の時間も暫くお預け。回れ右。
さあ、バスルームが今回の我慢大会予選の会場となった。
存外余裕のある空間だが青少年の真後ろに存在するのは女性が素肌を露にするという事実。しかも、好意を寄せている女性がだ。
早速1着目、トップスのファスナーが下ろされる音が、挑戦者の耳の奥をざわつかせて余裕を奪っていく。二つのドキドキが場に混ざる。彼女の方は軽微な幽霊恐怖症に因るもので、そういう展開は望まれていないと頭では理解しているものの。下心が勝手に解釈を違えてしまって、体が反応しない道理にはならなくて。
「………………」
いちいち邪な思考に振り回される訳にはいかないと、他の事に集中するのが賢明だと判断した彼は指示通り周りを観察することにした。
レッドのピカチュウはトイレふたの上で顔を洗っていた。この後は耳、腹、背、尻尾の順で毛繕いを進めるだろう。
大変そうと思いつついつも見ていることしかできない主だが、触らせてくれないから洗わせてくれないので仕方ない。
今度ミミちゃんに洗ってもらう?レッドが尋ねれば、ピ、と、おまえの後なとにやにやした口で言う。
「……それいいな……」
「え?何が?」
「ご、ごめん。何でもない……」
思わず出た本心を良くない良くないと念じて散らして観察に戻る。
ミミのムウマージは洗面台の鏡の前でふゆんふゆんと浮いていた。鏡の中の自分を消したり映したりして遊んでいるようだ。
残念ながら今の位置関係では彼女の肌色が見えたり等というラッキーは起こらず。いやいや何が残念だこの野郎。グッ、パッ、強く瞬きをして助平な気持ちを切り替える助兵衛。
「………………」
しかし、しゅるり、しゅるり、と衣擦れの音は聞こえ続ける。合わせて妄想してしまう想い人の所作と今の姿に、いけないいけないとかぶりを振る。
そうか。そうだ。会話がないせいで。官能的な音が悪目立ちしている原因をそう考えたレッドはミミへ話し掛けることにした。
「ゴーストタイプのポケモンは平気なの?」
「うん。ポケモンは生き物だから。へっちゃら」
「……そっか。……僕、昔、ポケモンの幽霊を見たことあるよ」
「ふあっ!?」
「ガラガラがガラガラの幽霊に取り憑かれてて――てッ?!」
バリッとピカチュウが止めに入って終了する。理由は勿論、話題の選択ミス。
「ごめん」
「ポポポポケモンならららまだだだへいちゃらかもも……?」
「ごめん」
「い、いえいえ………………」
男が真摯に謝っている間にも、ノーミュージックのストリップショーは進行中だ。そして遂にはボトムスのホックが外される音がする。
いよいよ試練の山場を迎える童貞に反省する猶予はなさそうだ。はい次。次の話題を。
「他のお願いって、何?」
「うん……後一つあって、えと、一緒に寝てほしいな……」
「………………」
「………………」
「えっ?それって、エッ「ち、違あよっ!添い寝、添い寝やけんっ!」
「あ、そう。添い寝ね……」
どちらでも可。寧ろ、秀。
拳を強く握って、心の中ではガッツポーズ。何故ならばラッキーの進化形ハピナス級の美味しさだからだ。
レッドにとって想像も付かない未知の味の筈ではあるが、垂涎物であることに変わりはなかった。
「………………」
こうなれば、大切な女性に安心安全な一夜を提供するため勝手にテントの準備をし兼ねない己が半身をどうにか騙しておかねばならぬだろう。
取り敢えず全力で筋力トレーニングでもと思案するうぶな男へ、今度はミミから声が掛かる。
「よ、よし……っ!レッドくんこっち向いてっ」
「?」
何も考えずに振り向いて、目にしたのは一糸纏わぬミミの姿。
「――――――ッ?!」
もちもち双丘の尖端。
これまたむちむち太股の谷間。
腕と手が邪魔をしているとはいえ、それは女性の裸。
耳まで顔を真っ赤にして、その影響か仄りと上気したそれは裸。
「わ、私もほら、レッドくんの見たから、こ……これでおあいこってことで……っ!」
「……ぁ……っ……」
引き続きよろしくね!とカーテンの向こうへ逃げ隠れる彼女のぷりぷりな尻を最後まで見送って、チェリーボーイはその場に蹲る他なかった。
あいこ?いいえ、反って勝ちです。
おしまい