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グズマは頼られる③
ポフィン。数時間前にバスの中で貰った記憶を掘り返されて、前金かと一瞬過ったグズマだったが。
違う違う。ブリーチヘアをガシガシと掻く。
続けて話を聞けば、日が暮れてからは野生生物ポケモン含め利用者0。ポケッチが鳴くことはなかったと言う。デンヂムシは悪くない。
通訳者がそういえばと、旦那が ちょっぴりかわったすがた の でいたんポケモン を捕まえたことを報告してきたが、後日アカツキと名付けられるそのガチグマは、やさいドロボーとは関係ない。進捗0。
「ささ、ボス、この情報をどう纏める?」
ミミに前倣えでデンヂムシもグズマを見上げた。
まだまだ成長中の可愛い蛹君は良しとして。考える作業を放棄する無能に溜息を吐く雇われボス。
因みに他2箇所の状況については後回し。この無能の伝書鳩が各所を回って連絡してくる手筈だ。
「……纏めようがねぇだろ……。取り敢えず、後でもいいからキタカミのポケモン分布図、オレのスマホロトムに送っといてくれ」
「了解、直ぐやる」
今の段階では犯人がやせいのポケモンである可能性も捨て切れないと判断した。
ロトムが居ないスマホをポチポチ弄る彼女の隣で、アルバイターは貸し出されたポケッチを腕に巻く。左腕には既に金ピカ腕時計が光っているので右腕のラバーバンド共々と並べて。
「ほいっ。個人的に、博士先生のアプリよりもこのサイトお勧め」
「Mahalo」
「どういたしまして。
……以上だね。デンヂムシくんありがとう」
引継が済んだため前任者はここまで。日雇いなのでそのまま給与支給式が始まる。
雇用主は旦那と色違いボディバッグの、何処からともなくわざマシンを取り出した。
「はいこれ、約束していた“10まんボルト”。早速使う?」
わきわきと立ち上がるむしポケモン。その行動は人知れずむし大好き少年の心臓にぶっ刺さっていた。
一方のミミも少年の心情等露知らず、デンヂムシの頭にわざマシンを当てる。
昔はボックス型の専用プレーヤー必須だったのが今では、持たせるだけでZワザを使えるようになるZクリスタルに似た不思議パワーで、ディスク1枚で完結する。かがくの しんかって すげー。
「よっしゃはい完了ッ!これさえあれば、まいまいオドリドリも、やせいのポケモントレーナー達も皆イチコロよっ!」
「……歯向かわねぇように躾けとけよ……?」
新しいわざを覚えたことが嬉しくて嬉しくて堪らんらしい。アップグレードした弱虫デンヂムシは彼女の足下でパッチパッチと静電気を鳴らしている。
はぁやれやれと目を閉じれば、グズマの瞼の裏にはファーストコンタクト時のあの死んだ振りコロリンが朧に蘇った。
「強くなりてぇ癖に、進化する気はねぇのか……」
その、ぽつりと呟かれた言葉に、ミミは脳天に“かみなり”を落とされたかの如く硬直した。
「――ッ!!」
「あ?どぉしたよ」
上着のポッケに手を突っ込んでいるグズマ。その足でど突かれる前に、弾かれたゴム毬のようにミミが立ち上がる。
「そ、そうか……っ!?この子、自分が進化出来ることを知らないんだ……っ!」
「は?」
男の手を引っ張り出して、ありがとうとでも言っているのか、何の事か、包む両手で上下にシェイク。
「キタカミにクワガノンは生息していないんだよ。何故なら、クワガノンに進化するパワースポットはアローラ地方にしかないから……!」
「へぇ」
「かみなりのいし が空から降って来ない限りは……っあ比喩だよ実際は空から「わーってるって……」
一頻りの説明が終わるや否や彼女はデンヂムシへと向き直る。
「君はまだ、無限大な可能性を秘めているっ!」
進化したいかい?そう訊ねて、但しそれには条件があるとも伝えている。
放り出されたグズマは握手で疲れた手をブンブンと2回横に振った。
「お堅いレンジャーサンの事だ、どぉせ、生態系がどぉとか言い出すんだろ」
「あっははあ、良くわかっているねえ。それじゃあ私がこれからどうするかも、わかるよね……?」
簡単な話。自然環境を乱すことを良しとしないポケモンレンジャーは、これからこのポケモンの里親を募集する腹積もりなのだ。と云う事は。
「グズマはどうする?」
早い話。この場に居るどちらかが名乗り出れば事が済む。
井の中育ちの小さな土虫が、ポケモントレーナーの一人を見上げる。大きくてまあるいサングラスが、その人の頭上で黒くギラギラと輝いている。
「いいぜぇ。オレに寄越せ。ちっぽけなオマエの島なんざ、このグズマ様がブッ潰してやらぁ!」
凶悪ポケモントレーナー グズマの笑顔に釣られてミミもにっこり、悪乗り右ストレートを男の胸へ見舞う。
「流石あ!待ってね、今伝えるから。
デンヂムシくん!グズマとパートナー契約を結ぶ気は……ああっ!死んだ振……気絶したああっ!?」
「何やってんだぁ!ぶち起こして説得しろぉッ!!」
ポフィン。数時間前にバスの中で貰った記憶を掘り返されて、前金かと一瞬過ったグズマだったが。
違う違う。ブリーチヘアをガシガシと掻く。
続けて話を聞けば、日が暮れてからは野生生物ポケモン含め利用者0。ポケッチが鳴くことはなかったと言う。デンヂムシは悪くない。
通訳者がそういえばと、旦那が ちょっぴりかわったすがた の でいたんポケモン を捕まえたことを報告してきたが、後日アカツキと名付けられるそのガチグマは、やさいドロボーとは関係ない。進捗0。
「ささ、ボス、この情報をどう纏める?」
ミミに前倣えでデンヂムシもグズマを見上げた。
まだまだ成長中の可愛い蛹君は良しとして。考える作業を放棄する無能に溜息を吐く雇われボス。
因みに他2箇所の状況については後回し。この無能の伝書鳩が各所を回って連絡してくる手筈だ。
「……纏めようがねぇだろ……。取り敢えず、後でもいいからキタカミのポケモン分布図、オレのスマホロトムに送っといてくれ」
「了解、直ぐやる」
今の段階では犯人がやせいのポケモンである可能性も捨て切れないと判断した。
ロトムが居ないスマホをポチポチ弄る彼女の隣で、アルバイターは貸し出されたポケッチを腕に巻く。左腕には既に金ピカ腕時計が光っているので右腕のラバーバンド共々と並べて。
「ほいっ。個人的に、博士先生のアプリよりもこのサイトお勧め」
「Mahalo」
「どういたしまして。
……以上だね。デンヂムシくんありがとう」
引継が済んだため前任者はここまで。日雇いなのでそのまま給与支給式が始まる。
雇用主は旦那と色違いボディバッグの、何処からともなくわざマシンを取り出した。
「はいこれ、約束していた“10まんボルト”。早速使う?」
わきわきと立ち上がるむしポケモン。その行動は人知れずむし大好き少年の心臓にぶっ刺さっていた。
一方のミミも少年の心情等露知らず、デンヂムシの頭にわざマシンを当てる。
昔はボックス型の専用プレーヤー必須だったのが今では、持たせるだけでZワザを使えるようになるZクリスタルに似た不思議パワーで、ディスク1枚で完結する。かがくの しんかって すげー。
「よっしゃはい完了ッ!これさえあれば、まいまいオドリドリも、やせいのポケモントレーナー達も皆イチコロよっ!」
「……歯向かわねぇように躾けとけよ……?」
新しいわざを覚えたことが嬉しくて嬉しくて堪らんらしい。アップグレードした弱虫デンヂムシは彼女の足下でパッチパッチと静電気を鳴らしている。
はぁやれやれと目を閉じれば、グズマの瞼の裏にはファーストコンタクト時のあの死んだ振りコロリンが朧に蘇った。
「強くなりてぇ癖に、進化する気はねぇのか……」
その、ぽつりと呟かれた言葉に、ミミは脳天に“かみなり”を落とされたかの如く硬直した。
「――ッ!!」
「あ?どぉしたよ」
上着のポッケに手を突っ込んでいるグズマ。その足でど突かれる前に、弾かれたゴム毬のようにミミが立ち上がる。
「そ、そうか……っ!?この子、自分が進化出来ることを知らないんだ……っ!」
「は?」
男の手を引っ張り出して、ありがとうとでも言っているのか、何の事か、包む両手で上下にシェイク。
「キタカミにクワガノンは生息していないんだよ。何故なら、クワガノンに進化するパワースポットはアローラ地方にしかないから……!」
「へぇ」
「かみなりのいし が空から降って来ない限りは……っあ比喩だよ実際は空から「わーってるって……」
一頻りの説明が終わるや否や彼女はデンヂムシへと向き直る。
「君はまだ、無限大な可能性を秘めているっ!」
進化したいかい?そう訊ねて、但しそれには条件があるとも伝えている。
放り出されたグズマは握手で疲れた手をブンブンと2回横に振った。
「お堅いレンジャーサンの事だ、どぉせ、生態系がどぉとか言い出すんだろ」
「あっははあ、良くわかっているねえ。それじゃあ私がこれからどうするかも、わかるよね……?」
簡単な話。自然環境を乱すことを良しとしないポケモンレンジャーは、これからこのポケモンの里親を募集する腹積もりなのだ。と云う事は。
「グズマはどうする?」
早い話。この場に居るどちらかが名乗り出れば事が済む。
井の中育ちの小さな土虫が、ポケモントレーナーの一人を見上げる。大きくてまあるいサングラスが、その人の頭上で黒くギラギラと輝いている。
「いいぜぇ。オレに寄越せ。ちっぽけなオマエの島なんざ、このグズマ様がブッ潰してやらぁ!」
凶悪ポケモントレーナー グズマの笑顔に釣られてミミもにっこり、悪乗り右ストレートを男の胸へ見舞う。
「流石あ!待ってね、今伝えるから。
デンヂムシくん!グズマとパートナー契約を結ぶ気は……ああっ!死んだ振……気絶したああっ!?」
「何やってんだぁ!ぶち起こして説得しろぉッ!!」
つづく