彼氏の使命 彼女の特権
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「侑士~!早くしないともう映画始まっちゃうよ?!」
「アカン!もう20分しかないやんか」
部活の後、制服に着替え終わった途端に、比奈と忍足は勢いよく走り出した
「おい!この後ミーティングだって言っただろうが!」
「勘忍なぁ跡部。今日の映画はめっちゃ楽しみにしとったんや!」
「侑士!早く早くっ!」
見逃してくれっ!と手を合わせる忍足を後ろから比奈が若干キレ気味に急かす。
「チケットあっても良い席無くなっちゃうよ!も~ギリギリだし」
「ホンマや!じゃ、お先にな」
散々騒いだ後、二人は嵐のように飛び出して行った。
「ったく!バカップルが・・・あいつら明日から合宿だってわかってんだろうな」
「さすがにそれは大丈夫ですよ」
苛立つ跡部に鳳が苦笑しつつフォローを入れる。
―――明日から一週間、跡部、忍足、宍戸、芥川、樺地、鳳、向日、日吉、滝の9名は強化合宿を予定しているのだ。
「―――で?ミーティングって何のだ?合宿のなら先週終わったよな」
呆れたように忍足達を見送っていた宍戸が思い出したように呟く。
「ああ・・・それなんだが、急遽もう一校追加になった」
「合宿に?じゃあ合同合宿ってことですか」
怪訝そうな日吉の言葉に跡部が小さく頷く。
「場所も変更だ。俺の別荘に宿泊する予定だったが、向こうの学校がテニスコート付きの施設を押さえたらしい」
「へぇ・・・太っ腹な学校じゃん。どこの学校だ?」
―――この時、向日が何気なくした質問の答えを比奈が聞いていたら、恐らく何が何でも合宿参加を辞退しただろう。
跡部はいつもの尊大な眼差しで一同を見回し、静かに告げた。
「―――青春学園。青学とだ」
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