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愛していると言えない1

 

3日前…マクシミリアン社から注文していたアンドロイドが届いた。


大きな箱に入って、宅配員が運んでくるのだと思っていたが。




チャイムが鳴り、インターホン越しに聴こえた声は……

懐かしい恋人、黎(レイ)のものだった。





「ただいま…誠」

透けるような白い肌に、ハニーブラウンの髪が揺れる。


何でも見透かしてしまうような…綺麗なアメジストの瞳。


『…黎…?』

「外、寒いんだ。中に入っても良い?」


このアンドロイドは……




二年前…

俺の前から突然居なくなった恋人そのものだった。


 
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