愛していると言えない2
『黎っ…』
「…ぅわ!?」
マスターの手が…急に服の中に滑り込んできて、俺は驚いてしまった。
『…すまない…』
そう言って、マスターは俺のシャツのボタンを外して……
胸の突起に触れた。
「ぁ‥っ…」
初めての感覚に身震いしてしまう……
『…怖いか?』
「分かっ…な…い」
マスターは、俺の胸の突起を押したり摘んだりして……
ただ触れているだけなのに。
「ぁっ…、あ‥っ。まこっ…と……」
『黎、大丈夫だからな…』
俺の身体は…どうしようもなく震えて、マスターに余計な心配をかけてしまった。
『嫌だったら逃げて良いんだぞ?』
「そんな‥っ事…」
マスターの手が、ジーンズの中のペニスに触れる。
「ゃ、あ‥っ…」
『……勃ってる』
「…ゃ‥っ…」
マスターは、俺のペニスを掴んで上下に扱きだした……
「ぁ…んっ‥!」
『黎…ずっとこうしたかった……』
「誠っ…、止め…て……」
マスターの命令には絶対服従。
逆らってはいけない。
マクシミリアン社で教わった言葉が頭の中をよぎるけれど…
どうしようもない恐怖感と快楽が押し寄せてきて、適切な対処方法が思い浮かばない。
「マスっ…タ……」
『誠だよ、黎』
「まこ‥っと…、助けっ…て」
『……すぐに良くなるから』
マスターは俺に口付けて、パンパンになった俺のペニスを優しく摩った。
「…っ!!?」
先端を撫でられると、たまらない射精感が押し寄せてきて……
…俺はマスターの手を汚してしまった。
「ぁ‥っ…」
アンドロイドがマスターの手を汚してしまうなんて……
何で俺はこんなに出来損ないなんだろう。
「…誠っ…」
悲しくて…
悔しくて涙が出る。
『黎。怖がらせて悪かった…』
「……まこ…と?」
『…っ…』
マスターは何か言いたそうなのに……
それ以上は何も言わずに…ただ微笑んでくれた。