愛していると言えない2
「誠…」
『なんだ?』
「背中流そうか…?」
シャワールームに向かうマスターに…
やっと俺が出来る事がみつかって話しかけたのに……
『…バカ。先に寝てろ』って、たった一言残して…マスターはシャワールームに入ってしまった。
ご奉仕するのが俺達アンドロイドの仕事なのに。
マスターは、俺に何も命令してくれない。
……俺って、マスターに必要なのかな?
……何か悲しい。
俺だって…
洗濯とか掃除とか、色々手伝いたいのにな。
「やっぱり、背中流しに行こう…」
悩んでたら、余計悲しくなるから…
出来る事を少しでも手伝いたいな……