ルームメイト4
小柄な水瀬からしてみれば…
俺みたいにデカい男は側に居るだけで威圧的なんだろう。
…それでも、俺は水瀬の側に居たい。
出来るだけ優しく…
震える身体を抱きしめる。
腕の中にすっぽりと包み込めてしまう…
何て…小さな身体……
水瀬の小さな両手が俺のシャツを掴む。
小さな身体を俺に託して……
声を殺して泣いている。
『何か…あったのか?』
…水瀬が泣いている理由がわからない。
ただ抱きしめてやる事しかできない…
『…っ…!』
不意に……
抱きしめていた水瀬の首筋に赤い斑点が見えて…
俺は青ざめた。
……水…瀬…?