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ルームメイト3

 




…身体が…熱い……


息遣いも…荒くな…る……





僕は…どうしたんだっけ?





『水瀬…目が覚めたのかい?』


頭上から有森の声が聞こえ、僕は目を開けた…

つもりだった。



目の前が真っ暗で、何も見えない……


「あ…れ…?」


手首にも違和感を感じる…


何かが僕の目を覆っている事に気付き、その覆っている物を取ろうと手を動かした…瞬間。

――手首に痛みが走った。




『水瀬…君は何度注意しても分からないみたいだから……』


有森は、そう言うと…僕の髪を勢いよく引っ張った。


「痛っ!!?」


あまりの痛みに僕は声を上げてしまう。



『…可愛いね。水瀬……』



有森のうっとりとした声が聞こえて、僕の身体は恐怖に震えた。



だって、僕は「痛い」って言ったのに……


脅えている人間を見て「可愛い」なんて………




そんなの…




おかしい…よ……



  
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