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ルームメイト2

 



『遅い……』


このオレが待っていてあげているのに。

時計の針は、21時を示そうとしている…




水瀬は、時間ひとつ守ろうとしない。


…前に門限を過ぎて帰ってきた時に、ちゃんと注意したのにな。





……やっぱり口で言うより、身体に覚えてもらった方が良いのかな?




ガチャ……ガチャ…ン…




玄関から鍵を開ける音が聞こえる…





『水瀬…?』


オレは、ゆっくりとドアを開けてあげた……


「あっ…! 有…森……」

『お帰り…水瀬』




脅えた瞳が可愛い…


初めて会った時も、オレの事を見て脅えていたっけ……


『どうしたの?早く入りなよ』

「…っ…」



わざと優しく手招いてあげる。




…だって、その方が水瀬が怖がるんだもの。




『お腹空いたでしょ?』

「…ぅ…ん…」



オレが話しかける度にビクつく水瀬が可愛くてしょうがない…。




…今日は、どんな風に脅えさせてあげようね?


  
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